PS13シルビアの3連プロジェクターランプ(ロービーム)は暗く感じる。バルブの消費電力は55Wでタイプは「H1」ということで、とりわけ暗いバルブを使用しているわけでもない。暗いと感じる原因はどうやら路面の照らし方、光の拡散にあるようだ。このプロジェクターは路面の照らし方がスポットライトのように、ある1点に集中する傾向があるようだ。そのため、光の拡散が少なく、視界でいうと路面から約1mのところでスパッと光が切れてしまう。補助灯を追加すればよいのだが、あまり重量を増やしたくないことと、お金を掛けたくないここなどから、これは却下。そこで最近はやりの高効率バルブで、白い光やブルーの光などの※色温度の高いものの採用を検討してみた。 (※色温度 単位K・ケルビン 数字が上がるにつれ、赤→青に色の見え方が変わっていく。温度の高い星が青く見える→色温度が高い)
某社のプラズマブルーバルブは、4500Kで青いきれいな発光。明るさも申し分ないだろう。ただ、店頭価格が7千円前後で決して安くはない。しかも使っている周りの人間に聞くと車種によっては寿命が2ヵ月持たないこともあるようだ。(メーカにクレームすれば、新品に交換してもらえるそうですが)他にもたくさんのメーカがプラズマと同様な商品を発売しているので、他に安くて良い商品がないか、探してみることにした。
カーショップをまわり始めて3軒目、ブルー発光ではないものの、4000Kで「限りなく白い光」、明るさも「55W→100W」という商品を発見した。しかも、その店での販売価格が『3080円』。プラズマの半値以下である。早速購入することにした。
交換後、夜を待って点灯テスト。照らされた路面を見ると、いままでよりも確実に明るくなっていることがわかる。そして、すっきりと見やすくなった。「白い光」という表現はウソではなかった。残念ながら視界がスパッと切れてしまうのは変わらなかったが、バルブを交換したことにより、明るく見やすくなったことで、思ったよりも路面の視認性が向上した。あとはこのバルブがどのくらいの寿命であるのかが問題となる。
高効率バルブは、明るさが向上する反面、対向車や前方車への眩しさが増加し、そのドライバーに不快感を与えてしまうこともあるので、光軸調整などは確実に行っておきたいものである。