98.12.13
多分いろんな人が思っているだろう、「犯人は誰だ?」って。次回が気になるドラマは久しぶりだ。中山美穂、木村拓哉の出演とあって、売れっ子の役者を集めただけのつまらないドラマかと思ったら、なかなか夢中にさせるドラマである。殺人事件、記憶、複雑な人間関係、あきさせない展開、そして真犯人。楽しみための要素は十分に用意されているといった感じだ。
早速だが、自分なりに登場人物の『犯人可能性度』を考えてみたいと思う。
| 登場人物 | 犯人可能性度 | 考察 |
| 実那子 (中山美穂) |
★★☆☆☆ | 【主人公。「市会議員一家殺人事件」の生き残り。父、母、姉を目の前で殺された。自分の失った記憶が、時折フラッシュバックでよみがえると、そこには血まみれで刃物を持った自分の姿が鏡に写っていた。自分が犯人では?と考えてしまう。】 記憶の中の鏡に写った実那子の服の血は、よく見ると『手形』になっていることが分かる。殺人事件の場面の中で、実那子の足元に血が流れる。呆然としている実那子を抱くようしてに後ろに引き寄せる人物がいた。もしそれが犯人であると考えると、実那子が犯人である可能性は低い。だが、実那子が犯人ではないと言い切れる証拠もない。虐待を受けたり、好きな男の子を死なせたりと、父に対する恨みはあったかもしれないが、母、姉を殺す動機は? |
| 輝一郎 (仲村トオル) |
★★★★★ | 【実那子の婚約者。事件当時の実那子をよく知る人物。事件の犯人とされた国府の親友。】 事件のことをいちばん見渡せることができる人物ではないだろうか。事件当日は彼の父親と二人で居たとアリバイがあるが、本当かどうかは?明るい少女であった実那子をかわいがっていたことから、もし彼女が父親から虐待を受けていたと知ったら、守ろうと父親に殺意を抱く可能性もある。だが、実那子の母、姉を殺す動機は?後に実那子に出会い、婚約するまでの関係になることについても、実那子を監視する目的と考えてもおかしくはない。また、彼の両親についても不可解な点が多い。輝一郎の両親が彼のことをかばっていたりはしないだろか? |
| 国府 (陣内孝則) |
★★★☆☆ | 【「市会議員一家殺人事件」の犯人とされ、15年の刑期を受け、仮出所。その後、行方をくらませる。】 彼が望むことは何であろうか...事件当時、恋人を殺された国府には、今後の自分のことなどどうでもいいような印象を受ける。それだけ恋人を無くしたショックが大きかったのではないか。そんな国府が自らの手で恋人を殺害するとは考え難い。刑務所に入って2年後、彼は人が変わったかのように模範囚になったという。そこにはどうしても出所しなければならない理由があるはずである。国府が一家殺害の犯人でなかったとしたら、真犯人を探し出し、恋人を殺された恨みを晴らすだろう。いまの国府は誰かを探しているように思えるのは気のせいだろうか? |
| 直季 (木村拓哉) |
★☆☆☆☆ | 【ドラマの前半では、実那子に対してストーカーのような行動を示す。だが、それは実那子を過去の悲しい記憶から救ってあげようとする気持ちから起こした行動でもあった。いまのところ?は、実那子とは同じ父(夏八木 勲)とする異母姉弟という関係。】直季が犯人であると考えるのは難しい。実那子にとっての直季の存在は、精神的な面や記憶などといった要素に関わってくるように思われる。きっと実那子の中に封じ込められている記憶の中に直季がいるに違いない。 |
| 輝一郎の父 (岡田 真澄) |
★★★★☆ | 【画家である彼は、何故か自分の描く絵の中に十字架を入れる。妻(原田 美枝子)は一家殺害事件の夜から行方不明。】 一家を殺害して逃げる途中にマリア像を見たのは彼なのかも知れない。もし、一家殺害の犯人ではないとしても、彼には償うべき過去があるはずだ。それは時折実物とも幻影とも写る妻に対するものかもしれないし、輝一郎に対するものかもしれない。 |
そしてもう1つ、知っている方もいると思いますが、このドラマのオープニングテーマの映像と、主題歌である竹内まりあ『カムフラージュ』にドラマの謎が隠されているということ。
実那子は「眠れる森」の中で、ハンモックに揺られ静かに眠っている。直季は白い花を持って森の中をさまよっている。輝一郎もまた誰かを探すように森を進む。二人がさまよう森には雨が降る。そして、同じ森には由理(本上まなみ)のことを見ている敬太(ユースケ・サンタマリア)の姿。じっと様子をうかがう国府。
第10幕にしてやっとわかったことがある。それは由理と敬太の死を示す表現。由理は静かに目を閉じたまま倒れていく。敬太は木の上から飛び降りる。ドラマの中で由理は首を締められ?殺されてしまう。そして、次回(第11幕)の予告では、敬太がビルの屋上から飛び降りた。これらも隠された謎の1つだろう。それに続く映像は、輝一郎がお腹を押さえ倒れ込む姿が。そしてそれを見て去っていく国府。輝一郎もまた死んでいくということであろうか...
直季が持っている白い花の意味は何であろうか?映像の中に、過去に直季が実那子に白い花を渡している場面がある。そしてふたたび彼は実那子に白い花を渡そうとしている。しかし、実那子がいるはずのハンモックにたどり着けたものの、そこに実那子の姿はない...次の場面では同じハンモックの前では実那子が立っている。二人は同じ場所にいるはずなのに出会えない...ドラマの中で、事件後、実那子の悲しい記憶は、直季の父によって直季の記憶に書きかえられる。白い花が『記憶』ということも考えられるが、いまの実那子に直季の記憶が必要とは考えられない。では直季は何を渡そうとしていたのか?そしてそれは渡されることはないことになるというのか?
次回 第11幕『殺人者』、実那子の記憶にある真犯人が明らかになる!?そしてクリスマスイブの夜、すべての謎が解き明かされる。
♪ So,we've found the way at last. 結末はいかに...