1999.8.29 JMRC茨城ジムカーナシリーズ第5戦 茨城中央サーキット


99年茨城シリーズ第5戦です。

8月最後の日曜日。こんなに暑くて汗ベタベタの季節なんか早く終わってしまえと思う反面、夏が過ぎ行くことに寂しさを感じるのはどうしてだろうか。小さい頃の「夏」といえば「夏休み」。毎日、陽が暮れるまで遊びまわったものだ。自分が育った環境は自然に恵まれていたので外で過ごす時間が多かった。特に川遊びにはたくさんの思い出がある。大雨が降っている中でも、大岩からコーヒー色の川に飛び込んで急流を楽しんだこともあった。今考えるとゾッとするが、子供の頃にしかできないことだ。いまごろ遊びまくった小学生たちは、親に当たり散らしながら宿題をやっていることであろう。そんなことを思いながら、大人になった自分は汗だくでタイヤ交換をしているのであった。

久しぶりのイベント。「勝手に独り言 NO.19」でもお伝えしている通り、リフレッシュ作戦の前半を終了。アライメント調整はしていないまでも、まともに走れる状況までは回復した。日光の走行会、浅間台の練習会と特に問題が出なかったので良しとした。リア交換は忙しさでなかなか手が着かない。リアの場合はメンテというよりも、仕様変更的な意味が大きいので、交換しなくても支障がない。しかしながら、忙しいと言っていては、いつまでたっても手がつかない気がするので、1度じっくり計画を立てることにしよう。デフのオーバーホールもしなけばならないし、自分の仕様に車を仕上げていくことができないまま、メンテナンスに時間が取られるような状況である。

今回は新品タイヤを投入。「いきなり茨中で新品かよ。もったいねーな」と言う声が聞こえてきそうだが、それはちょっと違う。ご存じの方も多いと思うが、茨中では新品タイヤの効果は大きいのである。新品タイヤは食いつきがいいのだ。まるで餌をやっていない釣り堀のコイに、いもグルテンにサナギ粉とニンニク粉をまぶし、仕上げにコイミーとマル九マル九をブレンドしたものを与えたときのように食いつきがいいのである。余談だが、文章に面白みを加える手段として「例え」を用いるのは効果的だ。話は戻って、新品だろうが、8分山だろうが、茨中の荒れた路面では削れる量は変わらないと感じられる自分とって、「新品だからもったいない」ではなく、「新品だからチャンスだ」という意識が働くのである。この利点が活かせるかどうかは1本目の走行にかかっている。タイヤは前回と同じトランピオ(トーヨー)のR881(GGG)である。「またそんなタイヤ買ったのかよ」とデーモン軍団(Djac内に存在するリアかき車集団)の人達やら、これを見ているネットの向こうのポテンザ、ダンロップユーザーの方々からの声が聞こえてきそうであるが、自分としては、昨シーズンから使用してきた実績もあり、どんなタイヤか知っているつもりだ。シーズンを通して使いやすく、接地面中央から均一に減っていくのもいい。そして価格が比較的安いのも魅力だ。自分が使っているサイズで、他メーカーより1本1000円程度は確実に安い。また、今年に入ってコンパウンドも改良されているらしいので、期待が持てる。

この日、集まったのは10台。相変わらず常連ばかりだ。

コースは、

JMRC茨城 第5戦 コース図

茨城中央サーキットでは定番と言えるようなレイアウト。しかし、上のステージからの下り坂の出口はパイロンで制限され、かなり狭くなっている。ブレーキングが遅れたり、オーバースピードでは通過することはできない。

さて、結果は?

JMRC茨城 第5戦
ZRクラス 参加台数10台
順位 名前 参加車名 ベストタイム
竹内 和男 ラプソディ極上車☆電気屋トレノ(AE86) 1'17"752
岡本 和弘 ピットインパワーBOXRレビン(AE86改) 1'18"919
川崎 幸雄 KOYO☆AW11MR2極上車(AW11改) 1'19"047
野中 康秀 ロードスター★青★極上車(NA6CE) 1'19"234
佐久間恵一郎 パッパラ大王・ロードスター(NA6CE) 1'20"898
高野 淳 Djac☆シャップル☆猫レビン(AE86改) 1'21"810
上野 政三 東タイヤアルパインロードスター(NA6CE) 1'21"848
上塚 浩司 DjacNAシルビア(PS13) 1'22"751
井ノ口 大輔 KOYO◎MR2@修行中(AW11) 1'26"886(P1)
10 内田 稔 PAPAうしろクマロードスター(NA8C) 1'28"239(P1)

相変わらずな8位。

第1ヒート。サイドターンのミスが目立ち、自分ではこの走行は失敗だと感じていた。

第2ヒート。サイドターンも無難にこなせ、全体的にも大きな失敗は無かったものの、特にいいところも無かったのでだろう、タイムダウンに終わる。

新品タイヤのおかげ?だろうか、1本目は失敗と思っていたにもかかわらず、2本目よりもタイムがよかった。トランピオユーザーであり、エボ6で快進撃中のDjac阿保さんからの教えの通り、この日は空気圧を2.3kg/cm^2とした。このことにより、サイドウォールの剛性が上がり、コーナーリング時などのタイヤのよれが少なくなるとともに、接地面のコンパウンドにキッチリ仕事をさせることができる。昨シーズンのタイヤのときには、2.0kg/cm^2の設定を行ってきたが、それに比べても違和感がない。あとは自分がどこまでタイヤの性能を引き出していけるかに尽きるだろう。またしても練習不足が露呈した。

早くも茨城シリーズは最終戦を迎える。ハチロク、ロードスター軍団に大差をつけられたままシルビアは終わってしまうのだろうか?はたまた最後に一発逆転が待っているのだろうか?お楽しみに。



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