1999.10.11 | JMRC茨城ジムカーナシリーズ第6戦 | 茨城中央サーキット |
99年茨城シリーズ第6戦。とうとう最終戦。
今年のシリーズは、第4戦が中止。代わりにこの第6戦が行われることになった。
ここ数カ月、仕事の忙しさのため練習ができないでいた。月に1度は走りたいところではあるが、余裕がなかった。余裕が作れないのは自分の責任ではあるが、余裕は作れるだけ作ったほうがいいと思っている。抑圧されている状態では本来の自分を見失う。ある程度、欲求が満たされている状態の人を見たときに、その人の人間らしさが出ているなあと感じることがある。パチンコが趣味と言う人が仕事の帰りにパチンコ屋さんに寄ることで、ストレスを発散しているとすれば、残業してパチンコができない日が続くと、ストレスが溜まっていく。他の人から見れば「そのくらい我慢すれば」と思うかもしれないが、その人にとっては、行って負けるよりもスッキリしない日々であろう。すべての欲求を満たそうとすれば、周りの人々に迷惑を掛ける場合もあるが、自分だけの力でどうにかできるのであれば、精神的に負担が掛かるような悪循環を少しでも防ぐためにも余裕を持とう。また、余裕を作ろうとすることによって、仕事を効率よく処理しようとする意識が働き、仕事が早く片づくことがある。
何の話だかわからなくなったが、言いたかったことは「好きなことができるぐらいの余裕があるほうが、結局は仕事もうまくいく」ということ。サラリーマンの自分にとっては、これからもジムカーナと仕事の両立をうまくしていきたい。
ダブルエントリーが2組。森下選手と井ノ口選手、野中選手と上野選手。野中選手は直前の練習会時にクラッチトラブルが発覚。そのとき一緒だった上野選手の車を借りることになった。同じロードスターでも仕様が異なり、車の走らせ方が全く違ってしまうようだ。野中選手にとっては厳しい勝負になるだろう。
今回のコースは、シルビアの場合、スピードを乗せて走ることがポイントである。コース図からは読み取れないが、きっちりライン取りをすると、多くのポイントでパイロンが目安にならない。イメージの中にしかっりラインを思い浮かべることが必要であった。
さて、結果は?
JMRC茨城ジムカーナシリーズ 第6戦 | |||
ZRクラス | 参加台数11台 | ||
順位 | 名前 | 参加車名 | ベストタイム |
1 | 岡本 和弘 | ピットインパワーBOXRレビン(AE86改) | 1'17"314 |
2 | 奥田 秀二 | シロクマ川越☆RX-7タイプR(FD3S改) | 1'17"619 |
3 | 森下 オサム | KOYO最強MR2井ノ口号(AW11) | 1'18"070 |
4 | 川崎 幸雄 | KOYO☆AW11MR2極上車(AW11改) | 1'18"653 |
5 | 井ノ口 大輔 | KOYO◎MR2@修行中(AW11) | 1'19"803 |
6 | 高野 淳 | Djac☆シャップル☆猫レビン(AE86改) | 1'20"000 |
7 | 佐久間恵一郎 | パッパラ大王・ロードスター(NA6CE) | 1'20"331 |
8 | 野中 康秀 | ロードスター★青★極上車(NA6CE) | 1'20"381 |
9 | 上塚 浩司 | DjacNAシルビア(PS13) | 1'20"463 |
10 | 内田 稔 | PAPAうしろクマロードスター(NA8C) | 1'20"491 |
11 | 上野 政三 | アルパインロードスター銀(NA6CE) | 1'20"950 |
結局、最終戦も9位で終わった。
第1ヒート。今月発売のスピードマインドにあった「山野哲也の基礎ドライビングテクニック」の内容が妙に頭の中に残っていた。特にコーナリングについての解説については、普段ドラテク指南的な読み物をほどんど見ない自分が、なぜか気になって読んでいたのだった。慣熟歩行時には、その内容を思い返しながらコースを歩いた。「行きすぎるのがコンマ2秒のロスだとすれば、そこから戻ってくるのもコンマ2秒かかる」という言葉に影響を受け、コース内のクリッピングポイントをすべて確認した。最近、当たり前のことが確実にできていないという反省が、無意識のうちにそうさせたのかも知れない。その結果、ほぼイメージ通りのラインに乗せることができたのだが、スタートとコーナーの立ち上がりでアクセルを一気に開け過ぎたのはロスだった。しかしながら、第1ヒート終了時、過去最高の暫定4位となる。
第2ヒート。このシリーズに参戦して2年目。念願の初入賞を狙えるところにいる。しかし安心はできない。ジムカーナという競技は2本目で決着がつく。また、いままでの経験上、このクラスでは2本目にタイムアップできなけば順位を落とすことは明らかである。トップタイムが1分17秒台であることから、目標としては、2秒落ちの1分19秒台。あと1秒のタイムアップができれば申し分ないだろう。期待とプレッシャーの中でスタート。大きな失敗もなく終わったかに思えたが、タイムダウン。そして自分では全く気づかなかったパイロンタッチが1つ。入賞は夢と消えた...
今回優勝した岡本選手は、欠席した竹内選手のポイントを抜いてシリーズチャンピオンとなった。岡本選手、シリーズチャンピオンおめでとうございます!!
1999 JMRC茨城ジムカーナシリーズ シリーズポイント | ||||||||
ZRクラス | 参加3戦以上(有効ポイント3戦) | |||||||
順位 | 氏名 | 型式 | 第1戦 | 第2戦 | 第3戦 | 第5戦 | 第6戦 | 有効ポイント |
1 | 岡本 和弘 | AE86 | 20 | 12 | 10 | 15 | 20 | 55 |
2 | 竹内 和男 | AE86 | -- | 15 | 15 | 20 | -- | 50 |
3 | 野中 康秀 | NA6CE | 15 | 10 | 20 | 10 | 3 | 45 |
4 | 森下 オサム | AE86 | 4 | 20 | 12 | -- | 12 | 44 |
5 | 川崎 幸雄 | AW11 | 12 | 6 | -- | 12 | 10 | 34 |
6 | 高野 淳 | AE86 | 10 | 8 | 8 | 6 | 6 | 26 |
7 | 佐久間恵一郎 | NA6CE | 8 | -- | -- | 8 | 4 | 20 |
8 | 井ノ口 大輔 | AW11 | 3 | 4 | -- | 2 | 8 | 15 |
9 | 上塚 浩司 | PS13 | 6 | 2 | -- | 3 | 2 | 11 |
10 | 内田 稔 | NA8C | -- | -- | 6 | 0 | 1 | 7 |
11 | 上野 政三 | NA6CE | -- | 3 | -- | 4 | 0 | 7 |
-- | 奥田 秀二 | FD3S | -- | -- | -- | -- | 15 | -- |
茨城シリーズには、後輪駆動車乗りたちが集まる。数少ない後輪駆動車クラスの設定があることも理由の一つでもあるが、KOYOの中川さんをはじめとするそれを支える人達の努力、そして言葉では表せない独特の雰囲気。
来年もこの場所に後輪駆動車乗りたちが集まることだろう...
何げなくジャンケン大会に参加したことから、意外な展開が待っていた...
イベントの最終結果を見てガッカリしている自分の耳に、女性の声が...どうやら女性数人でジャンケンをやったらしく、勝った女性が喜んでいた。付近にはZR軍団も集まっている。今度は男どもだけでジャンケンをやるらしい。一緒にいた高野選手と私は状況を把握できないまま、ジャンケンに参加。コスモスの川又さん相手に、1、2回戦を順当に勝ち進み、そしてわずか3回戦で私ひとりが勝ち残った。川又さんから「ヘルメットと長袖の準備して」と言われてピンときた。猪爪選手のFDに同乗できるのだ!!猪爪選手といえば、全日本ジムカーナをRX−7で参戦している選手。この日のイベントにゲストとして来ていたのだった。実際の走行をまじかに見られただけでも感激していたが、同乗走行まで体験できるなんてラッキーとしか言いようがない。
車に乗り込む。
猪爪選手から「乗っている車は何?」と聞かれたので、
「シルビアです!!」と答えると、
「じゃあ、まじめに走らないとな。」
とイベントと同じコースを本気走りしてくれた。
ちなみに、女の子を乗せたときは、いろんなところでクルクル回っていた。(笑)
感想としては、当然ながら、加速G、横G、減速Gは異次元の世界。操作自体は、私が見ていても何をしているかよく分かるぐらいスムーズ&丁寧。しかしながら、車の動きは操作に反して過激な動き。全日本選手でも車をコントロールする操作自体は特別ではないなと思いながらも、じゃじゃ馬のような車を、ドライバーが押さえ付けるような、そんな感じも伝わってくる。また、走り方としては、直線以外はドリフト状態といった感じで、常に滑っているような乗り心地だった。
イベントで入賞できなかったのは残念だったが、貴重な体験ができた。あのときの走行の感覚を少しでも自分の走行に反映できればと思う。これがキッカケで自分の走りが上達するかも!?そう思わせてくれるぐらい、いい体験をしたと思う。猪爪選手ありがとうございました。
全日本で活躍中の猪爪俊之選手のRX−7
リアフェンダーには「Red Suns」のステッカーが!!
当日カメラを忘れてしまった。写真はスピマイより拝借。
(著作権等でまずい場合は連絡願います。マインド出版様)