2002　G6ジムカーナの第５戦、LUCK守谷ラウンドです。

前回８月４日（日）に開催されたG6ジムカーナ第４戦ディージャックラウンドはオフィシャルとして参加。年１回だけのオフィシャル活動である。この日も真夏日であり、人も車も過酷な暑さの中、走行する。そんな中でも参加台数１５０台！！G6ジムカーナの人気はすごい。
私はスタートに近い２番ポストで走行車のチェック。パイロンタッチ、ミスコースの監視が主な仕事。１台３本走行するから１日で合計４５０本！！も走行をチェックしなければならない。エントラントとして参加しているときには感じないオフィシャルの地味で、つらい活動。このときばかりは痛い程実感できた。そんなオフィシャルにもメリットはある。普段は走行時間が近く、待機または走行直後で見る事ができない同じクラスに参加している選手達の走りが見られる。しかも今回の２番ポストはコースすぐ脇の段差の上ということもあり、特等席である。また、G6では見られる現役全日本選手の走りにも注目。クリッピングポイントの手前から車の向きを変え、フロントタイヤの蛇角はほとんど無いのに車はベストなラインを描いて曲がっていく。車の挙動を上手く利用している。駆動方式やパワーによってライン取りは変わるが、速い選手達の走りには共通して車の姿勢変化がうまいことがわかる。車も選手自身の走りに合わせセッティングされているのだろう。たまには他の選手の走りを観察するのも良い勉強である。

さて、当日は朝から小雨が舞っている。浅間台の雨と言えばコースは氷上のようにツルツル滑る。自分自身、浅間台でウェットを経験した記憶は、あってもハーフウェットで、今回のようにズブ濡れは初めてだ。雨で悩むのはタイヤの空気圧設定。浅間台ではタイヤ空気圧を3.0Kg/cm^2ぐらいまで上げると速く走れる？と言うが、試したことはない。理屈で言えば、タイヤの接地面積が減り、単位面積あたりの荷重が増え、摩擦係数が上がり路面が捕らえやすくなる。その考えを元にフロント側だけでも空気圧を上げたとしても、FR車の場合は、駆動輪として路面に力を伝える役目のあるリアタイヤは逆に空気圧を下げ、接地面積を増やした方が良いのではと考える。自分は減圧作戦で行くことにした。ちなみにフロント1.9Kg/cm^2、リア1.8Kg/cm^2とした。
雨は止んでいた。慣熟走行が進むうちに水が掃けてはきているが、乾く様子はない。慣熟走行をスタートさせるといきなりスタートでホイールスピン。思っていた以上にグリップしない。奥を回って５番パイロン、どうにもならなくなりパイロンへ真直ぐ突っ込んだ。４番パイロンをうまく抜けた！と思い、アクセルを踏んだ瞬間滑り出した。この付近の路面が特に滑りやすいこともあるようだ。結果は１分１０秒台。なんだか教習所で車を走らせていた頃を思い出した。そんな速度での走行であった。

奥の２番パイロンは意識し過ぎず、回転数は落ちるが、２速でやり過ごす。６番から７番パイロンへのアクセスは車の向きに注意しないと、８番への進入がきつい。１０番ではサイドを引かなかった。

さて、結果は？

結果はついてこないが、満足の走りで今回は９位。

慣熟走行と１本目前半ゼッケンでほとんど路面は乾いていた。自分が出走する前からアナウンスされるタイムもどんどん上がっていた。タイヤの空気圧を0.1Kg/cm^2づつ前後とも上げた。
１本目、見た目はドライ、走り出してからもタイヤのスキール音が出ていることからも、臆することなくドライ走行で挑んだ。感触としては車が自分の思った通りに動く、そんな走りだった。自分としては満足のいく走りであった。タイムは４８秒台。
２本目、雨は本降り。完全にウェットである。これで１分を切ることは無くなった。狙うは”雨ベストタイム”、ウェットでの１位を目指す。その昔は雨が降ると、会社の帰りに決まって山奥へ出掛けたものだ。タイヤは減らないし、何故か走り屋が少ない。低い速度で車の挙動が勉強できるウェット路は意外にリスクは少ない。今考えるとかなり低い次元の走りで、ケツが振れるだけでスリルを感じていたが、当時はそれが何より楽しかった。今回はスリルを味わうよりも我慢をする走りであるが、これはこれで楽しめた。雨ベストは逃したものの、雨順位５位とまずまずの成績であった。

最近は走っていて楽しい。何が楽しいかと言えば、車が自分の思い通りになっているところだろうか。今日走行距離が95,000Kmを越えた。いつもジムカーナで酷使している割には大きなトラブルも無い。ちょっとした仕様変更をするが、来シーズンもシルビアで続投する予定だ。

次回は10/13（日）アレックス　ラウンド（浅間台スポーツランド）です。お楽しみに！！