2000.7.23 JMRC茨城ジムカーナシリーズ第4戦 茨城中央サーキット


学生たちは夏休みである。あんなに長い休みでも8月末には「もう少し休みがほしい」と毎年思っていたのは自分だけではないはず。日が暮れるまで川で泳いだ小学生時代、クラブ練習や受験に追われた中学、高校時代、バイトに励んだ学生時代、今思えば、特別な時間だった。社会人となった今では夏休みはあっても、あんな風に過ごせる時間はもうない。

いつもの通り、タイヤ交換。この時点で着ていたTシャツは汗でびしょ濡れ。今日の予想最高気温は36度。ドライバー、マシン共に厳しい暑さになりそうだ。この季節、待機時間は木陰やテントの下で直射日光を避け、体力をなるべく温存するのが大事。飲み物も2〜3リットル用意して、まめに水分を補給。脱水症状を防がなければならない。競技走行に必要な集中力を発揮するためにも、暑さに勝つスタミナも必要だ。

前戦、前々戦のビリショックから立ち直れない状態。このイベント前にも練習会で1日走ってはいるが、納得のいく結果が出なかった。いままで、他の選手のタイムを見て、ある程度目標タイムを設定していた。例えば「このコースは直線(加速区間)が少ないのでシルビアターボの3秒落ち、まあA3ベストタイムの5秒落ち以内かな」といった具合である。いつもは、その予想が”当らずも遠からず”であるのだが、この練習会に限っては予想のさらに3秒落ちといった具合なのである。練習用の山無しタイヤのせいだろうとも考えたが、それにしても納得がいかない。しかもそれが走り慣れた富士スピードウェイのNコースだったから余計にそう感じられた。本数も進んだ練習会後半、ベストに近い走りをしていると実感できる走行でさえも結果に不満が残った。結局、そのときの不満の原因は見つけられなかった。

JMRC茨城 第4戦 コース図

今回のコースは、ターン、ハイスピード、スラロームと各要素をうまくまとめたレイアウト。コースは長めに設定させている。

さて、結果は?

JMRC茨城ジムカーナシリーズ 第4戦
RDクラス 参加台数7台
順位 名前 参加車名 ベストタイム
竹内 和男 ラプソディ極上車きみたけトレノ(AE86) 1'08"454
上野 政三 DL平澤輪業RTTSロードスタ(NA6CE) 1'10"924
佐々木正見 Cruxデザインカプチーノ(EA21R) 1'11"466
奥田 秀二 ウインスポーツ川越RX-7(FD3S) 1'11"720
内田 稔 PAPA☆シロクマロードスター(NA8C) 1'12"194
三宅 栄治 ラプソディかりもの86★(AE86) 1'14"031
上塚 浩司 DjacNAシルビア(PS13) 1'17"511

生き恥。3連続ビリ、7位。

練習走行が行われた。前半半分のみの走行であったが、スタート後のターン区間の様子を探るには役立つ。思っていたよりも難しいが、アクセルワークを丁寧に行えば、大きなミスはないだろう。ただ、練習走行で走らなかった部分、ゴール横を全速で過ぎた後の坂の下りとゴール前のスラローム。これらについては意外とミスを起こしやすいので、タイミングと集中が必要だろう。

第1ヒート。ターンは無駄なスライドを増やさないように細心の注意を払いながらも、しっかりと車の向きを変える。ターンの立ち上がりがいまいちだったが、ミスはない。上(コース右)のステージでは車速を落とさぬように2速で回ったが立ち上がりでモタつく。直後のターンまで区間は短いので2→1→引っ張り→中央パイロンターンがベストか。下(コース左)のステージへの坂を下る部分については、大きく車速を落として、アクセルを踏み込みながら脱出する感じ。しかしながら、その奥でオーバースピードしてしまい、上り坂手前で大アンダー。その後は無難に走行するも、結果は1分17秒台。トップの竹内選手とは9秒の差がついてしまった。たとえ、ミスがなかったとしても2秒アップ、さらに快心の走りが出来たとしてもその2秒アップで、予想タイムは1分13秒台といったところか!?

第2ヒート。午後2時頃、暑さはピークに達していた。涼しい木陰で待機していたにも関わらず、体力はかなり消耗している。レーシングスーツ、ヘルメットを身につけた瞬間から汗がバッと吹き出してくる。あと1本集中するだけでよい。そう言い聞かせ、気合い充分でスタート!!しかーーーし、1本目のパイロンを回った瞬間、目の前に映った違うパイロンに向かってしまった。気づいたときにはもう遅い。ミスコースはしないまでも、バックギアを使ってしまい、完全に終わってしまった。

今回優勝した竹内選手が3勝目を上げ、シリーズチャンピオンが確定しました。おめでとうございます!!また、2位上野選手、3位佐々木選手とフレッシュ!?な顔ぶれとなりました。

後日...あることに気づいた。街中を走行中、窓を開けて走っていると4000回転を越えた時点で「ビィーン」というような音が下から聞こえてくる。何度か回転を上げて試してみると、回転数が高い状態で再現する。どうやらクラッチが振動しているらしい。練習会の直前、急にクラッチフィーリングが変わり、以前より軽くなったのは気づいていたが、滑りを感じなかったので、そのまま乗っていた。私の知るクラッチの終わり方としては、1速発進時にエンジン回転数は上がるものの、車が前に進んでいかないという”あの感覚”。しかし、この表現は完全に終わっているクラッチ。だとしたら?クラッチが振動するのは、もうすぐクラッチが終わるということか?確かに、振動音がするときは回転が上がっても、加速が止まるようである。要するに回転数を上げて行くとクラッチの伝達ロスが多くなるということだ。回転を上げているときのエンジン音に騙されて、加速しているつもりになっていたようだ。

もし、この検証が正しかったとしたら、クラッチ交換をすれば、練習会のときに感じたあの不満が消えるのではなかろうか?ペダルフィーリングからしても交換時期であると判断できるので、早速交換し、真偽を確かめたい。ついでにフライホイールも軽量か?

シルビアをベストにするために、悩みは尽きないが問題を一つ一つクリアして行きたい。必ず道は開けるだろう!?これからも応援よろしく!!



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