2000.4.30 | JMRC東京ジムカーナシリーズ第2戦 | 富士スピードウェイ Nコース |
久々のNコース、1年ぶりの走行だ。今回も練習なしのいきなり本番となり、前回の茨城戦の二の舞いとなりそうだが、果たしてどうなることか?
2、3年前まではここをメインに走っていたわけで、コースの特徴は端から端までよく知っているつもりだ。コースに変化はないが、自分がこの1年でどこまで成長したのかは走ってみなければわからない。ただ1つ「コースをよく知っている」ということだけを武器に勝負を挑む。
参加クラスは茨城シリーズと同じ『RD』。違いは軽自動車以外のターボ車(過給器付き車)はエントリーできないこと。茨城中央サーキットのようなテクニカルな”腕で勝負”と言えるコースと違って、加速区間の長いハイスピードになりがちな浅間台スポーツランドがメインな東京戦では、NA軍団にとって重要な条件となる。今回のNコースも、どちらかといえばハイスピードコース。単純に考えれば、ハチロクやロードスターなどのテンロクよりも、排気量の大きいシルビアの方が有利と考えられるが、シルビアの場合はそれ以上に重量的なハンデの方が大きい。いちばん難しいのは、1速でフケ切ってしまうような車速の乗るコーナリング。だったら2速で行けば?となるところだが、Nコースに限ってはそれが当てはまらないケースが出てくる。Nコースはコース全体が傾斜しているからである。バンクを上るような場合、シルビア(NA)では1速でフケ切ってしまうからと2速に入れてしまうと、Nコースのバンクでさえ満足に上がっていかない。1速ではリミッター、2速ではパワーバンド外と見事なまでに使えない状態である。また、同じようなケースとしてバンクを上がりながらのターンが設定される場合がある。ターンの途中でリアのスライドが止まってしまうことがある。車体の大きいシルビアをサイドを引かずにベタベタの小さいなターンで回る必要な場合も出てくるのである。パワー不足だから、クロスミッションが入っていないからと言っていても仕方がないので、現状でのベストを引き出せるようにドライバーが何とかするしかない。
とてもシンプルなコース。ビギナーイベントでも設定されるような分かりやすいコースである。ゴール前の3本パイロンは実際には円周が広い。パワーのないNAではターンが維持できない大きさである。
さて、結果は?
JMRC東京ジムカーナシリーズ 第2戦 | |||
RDクラス | 参加台数7台 | ||
順位 | 名前 | 参加車名 | ベストタイム |
1 | 岡本 和弘 | ピットインPBR関東DLレビン(AE86) | 1'09"990 |
2 | 井上 満 | G・おおの☆福島の白々レビン(AE86) | 1'11"728 |
3 | 上野 政三 | DL平澤輪業RTTスピンNA6(NA6CE) | 1'12"545 |
4 | 東山 誠 | オー軍団ロードスターFR同盟14(NA6CE) | 1'13"693 |
5 | 吹田 勝良 | E2 UNIT カローラ(AE86) | 1'13"748 |
6 | 上塚 浩司 | DjacNAシルビア(PS13) | 1'15"326 |
7 | 鈴木 克浩 | NTL秋元SPLとうふ屋トレノ(AE86) | 1'16"985 |
やってしまったブービー6位。
第1ヒート。スタート失敗。クラッチミートがラフだったため、ホイールスピンが多くなってしまった。スタート後の直線が長いだけに意外とロスが大きい。また、各コーナー、ターン立ち上がり時にリアのスライドが大きくなってしまう。アクセルを開けるタイミングが早いのかもしれないが、以前よりも挙動がピーキーである。強化ブッシュに交換した影響かもしれない。前回の茨城中央サーキットでは感じられなかったのは、Nコースの方が路面ミューが低く、反応が顕著だったからだろう。そしてゴール前のサブロクターンでは、バンクを上りながらのサイドターンだったため、テールスライドが維持できず、イメージ通りにはいかなかった。
第2ヒート。当然タイムアップを目指す。感触として2〜3秒は短縮できると考えていた。ポイントとしてスタート、バンクに対して上りのコーナーリング、最後のサブロクターン。8の字途中のバンクを上る方向のコーナーでは車速を落とし過ぎていることに気づきいた。多少オーバースピードぎみでもバンクで吸収できると考えたのだ。実際、その場面で突っ込み過ぎたと思ったところでも、通過した直後には「まだ行けた」と思っていた。結局、2本目の走行も”それなり”という感じで走行を終えた。
今回もスッキリしない結果となった理由はただ1つ、練習不足の一言に尽きる。車がウンヌン言う前に練習量が絶対的に少ない。何かいつも同じことを書いているように思えるが、それしか言えない。自分がイメージした走りができないのはそう言うことだ。イベントで速く走りたかったら練習しろ!!ということで、しばらくは練習小僧!、練習王?と呼ばれるぐらい練習したいと考えている...
しかしながら、優勝した岡本選手は速い!A2クラスに入っても遜色のないタイムを出している。今回Nコースは初めてということなので、どこでも通用するテクニックを持っていることは確かだ。この速さを維持するためには、やはり練習は欠かせないということを本人も言っていた。(月1回は平日を利用し、30〜40本の練習しているそうだ)この日も練習中にデフを壊したということで、急遽スペアに組み換えたそうだ。デフが壊れるくらい練習しよう!?
そして、今回3位になった上野選手は、ここで勝てなければ他では勝てない!というような勢いでNコースに合わせて排気系を替えてきた。車高調、排気系と替える毎に着実に速さを増している。速くなるためにここまで貪欲になれるのは羨ましい。お金に絡む面があるので、簡単に何でもパーツを組むという訳にはいかないが、速くなる”確信”みたいなものがあるならば、こういった決断も大いに必要であると強く感じる。
次回は1週間後(5/7)の茨城シリーズ第2戦。苦戦は確実であるが、やれるとこまでがんばっていこう!!
岡本選手。わかりずらいが頭の後ろには富士山。Nコース初走行、祝優勝記念!!