想い出の初ステージ/byリンゴ宮本


ビートンズファンクラブ会員の皆様へ
リンゴ宮本です

リンゴ宮本の写真 今日は、僕たちビートンズが、初めて人前で演奏した時のことをお話します。
あれは、1994年の夏、組合の和田村星空コンサートに出演した時でした。
野外コンサートの日に都合がつかず、ある屋敷の屋内で行われたステージに出演することになっていました。
一緒に出演するのは、元プロの女性ジャズドラマーがいるグループだったと思います。
そのドラマーが、僕たちに向かって一言。
「バンドの仲間って、とても仲がいいでしょ。うらやましいわ。」
すると、ポール小原さんが、こう言ったことを覚えています。
「リンゴを除いてね。」
この一言は、緊張で激しく鼓動していた僕の心臓を一撃しました。
それから、演奏時間が始まるまでの間、屋敷の裏で、音の出ないギターとステイックを持って練習をしたことを今でも覚えています。
B-tonesの写真
ステージが始まると、興奮と緊張のあまり、手や足が思うように動かずに、特にバスドラムがうまく叩けませんでした。
人前で演奏することは、以前プロのバンドのステージを見ていましたので、格好イイなどと思っていましたが、実際は、とんでもありません。余計なことなど考えている余裕などなく、とにかくリズムキープに専念することしかできませんでした。
それと、ひとつ、ひとつのドラムには、それぞれ集音マイクが取り付けてあり、一打、一打が、間違いなくリスナーに届くようになっていたため、ステイックに思わず力が入ってしまいました。
この時、ドラムは、リズム感ではなく、瞬間的な運動神経が必要だなと痛感しました。

演奏が終わると、感動と達成感と満足感となんとも言えぬ脱力感が襲ってきたので、さっさと抜け出して、屋台のおでんを貪り、酒を浴びるように飲みました。

今思うと、なつかしくも、思わず赤面したくなるような夜だったと思います。


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