1997年7月31日(木)
今日は末梢血幹細胞の採取をした。
前回ラジオを持っていったが電波が入らなかったので、今回はCDプレーヤーを持っていった。
しかし、またもや失敗。CDが全曲流れる前に電池切れを起こしてしまった。残念。
明日も採取があるので、電池を買わなきゃ。
「いい色の細胞がとれた。」とか「細胞の固まりが見える。こんなのは10回に1回くらい。」とか先生が絶賛するほどのいい細胞が取れた。
それにしても、採取用の針は太い。抜いた後からズキズキくる。
今日でホームページ開設してから1か月たった。
たった1か月でたくさんの人と知り合いになれた。明日からNETWORKERS JAPAN’97だ。
友達100人できるかな♪♪(四分音符)
1997年7月30日(水)
もう7月も終わりだな。あー、月日のたつのが速いなー。
それにしても、「キャン2」っていい名前だよな。自分でいうのもなんだけど。
CAN2だよ。「できる、できる」ってこと。
ホントはがん(CANCER)のCANなんだけどね。
「がんがん」にしなくて良かった。
1997年7月29日(火)
今日は幹細胞をとる予定になっていたが、白血球数が上がらないので延期になった。
次は木曜日の予定。採取中は退屈なので、CDプレーヤーを持っていこう。
今日はこれだけ。
1997年7月28日(月)
7月22日のひとりごとの件で、中国新聞社からメールが届いた。今日届いたわけではなく、24日に届いていた。
どうも私の勘違いであるらしいので、私のひとりごとを見て私と同様に誤った解釈をされている方がいるといけないので、全文を転載します。
「○○○○○様
1997年7月24日
中国新聞社論説委員会 ○○○○○
7月21日付の「天風録」に対する批判にお答えします。
私が「命の部品化」という言葉を使ったのは、脳死したドナーの命を部品と見たという意味ではありません。移植される臓器にしても、細胞が生きているから移植されて働くのだと思います。だとすれば、その臓器という部品は一体、どち
らの命を生きていることになるのか。命が部分、部分に分けられているようで、命を統合的に考えにくくなった、ということを言いたかったわけです。
臓器移植に反対だとも言ってはおりません。ただ、こうした技術の急速な進歩がもたらすものに、人間の考え方がついていけないのではないか、と感じているのです。例えば、死者の凍結精子から子供が生まれたら、この精子は一体どういう位置付けの生命体になるのか、私には自身をうまく納得させる答えが見つかりません。一片の細胞からクローン生命体が生まれるのだとしたら、生命とは何なのか、ますます分からなくなり、混乱してしまいます。
こうした混乱が、そもそも私たちが培ってきた生命についての哲学や倫理に揺らぎをもたらしている。それがバーチャルリアリティー社会と重なって、生命の価値観に揺らぎをもたらしている。私はそう考えています。だから、私たちは今一度、心や魂を問い直す必要がある。科学の進歩のスピードに負けない心を構築する必要がある、と訴えたつもりです。貴方のおっしゃるような、臓器移植と小学生殺害を一体化したつもりはありません。」
これを何回も読み返してから例の記事を読んでも、私の受けるイメージは変わりませんでした。きっと私の国語力がないのと、ひねくれた心のせいでしょう。みなさんは、正しく読んで下さい。
たったあれだけの文章の意図を説明するのにこんなに行数が必要だというのが納得いかない。いえいえ、これはホントのひとりごとですから気にしないでください。
1997年7月27日(日)
地固め2での白血球数減少が止まり、上向きになってきたので、土曜日からグラン(※1)の皮下注射をしている。
これは、自分の末梢血幹細胞を採取するためである。これを入れると、末梢血中に含まれる幹細胞の数が多くなる。
医学的な説明はこれくらいにして、”皮下注射は痛い”ってことが言いたいのだ。
皮下注射なんて、小学校以来じゃないかな。たぶん、それより後にもやったことはあるのだろうが、覚えていない。
皮下注射といえば、物心ついて始めて静脈から採血されたときに、「注射の後はよく揉まないといけない」と思い込んでいたわたしは、なんのためらいもなく、アルコール綿で一生懸命揉んだ覚えがある。よく揉んだはずなのに血が止まらないので、さらに一生懸命揉んだ。近くにいた人の不思議そうな視線が気になったので、周りをよく観察してみた。ひじの内側にアルコール綿をつけてる人の手は止まったままだ。あれ、おかしい。ちゃんと揉まなきゃ。まてよ、何のために揉むんだ?皮下注射で薬を入れたら、薬を散らすために揉む。静脈から血を採った場合は・・・散らさなきゃいけない薬は入って無いぞ。そういえば看護婦さんは「よーく押さえておいてください」って言ってたな。揉んじゃいけない押さえるだけで良かったんだと、やっと気づいた私は、真っ赤になったアルコール綿でしっかりと注射の跡を押さえたのだった。それ以来、私は人の話を聞くときはちゃんと意図を理解するようにしている(つもり)。
※1:正式な日本語名称はわからん。G−CSF(顆粒球コロニー刺激因子と呼ばれる造血因子)と同じように、造血を促進するもの。
1997年7月26日(土)
台風が来るといつも思うのは、「台風上陸地のTV中継で、なぜアナウンサーが外に出て風にとばされそうになりながらレポートするのか」ということだ。
原稿は飛びそうになるし、声は風で不明瞭になる。これはプロのする仕事じゃない。その台風がいかに威力のあるものであるかを表現するのなら、もっと他の方法があるだろうに。
竹中直人の”ビール工場”のCMはいい。
仕事から帰ってきた竹中氏が冷蔵庫の缶ビールを飲もうと冷蔵庫を開けると、あるはずの缶ビールが無い。そこで奥さんとおぼしき人物の「ごめん、飲んじゃった」の声。その後の竹中氏の一言がバツグンにいい。「だれが?」。このときの表情が最高。たぶん、その奥さんが飲んじゃったのだろうけど、あえて「だれが?」と聞く、このときの気持ち。楽しみが一瞬にして奪われ、怒りが頂点を越えたときの、怒りの感情がすぐ表に出てこない複雑な心境を見事に表現していて、「わかる、わかる、その気持ち」と頷いてしまう。
今日はTVネタ2本でした。冷蔵庫の缶ビールは多めに入れとこう。
1997年7月25日(金)
1997年7月24日(木)
今日もAngelがやってきた。Angelが、「夏の間涼しく過ごせるようにしてあげましょう」といって去っていった。
どういうことだか分からなかったが、さっき分かった。
確かに暑苦しくなくていい。手入れもいらないし。散髪しなくていいし。
あれ、いいことしかないぞ。
悪いことは、かっこ悪いことだけだ。
Angelさん・・・・・・・ありがとう(ーー;)
やはりきつい薬だったな。地固め2。
今日から鬼太郎と同じ技(髪の毛を飛ばして敵を攻撃するやつ)が使えるようになった。
1997年7月23日(水)
今日はちょっといいお話をしよう。
Today's Angelのお話。どんな日でもAngelが最低1回は何かいいことを運んで来てくれているっていう話。
以上。
もうちょっとフォローしとこうね。「あー今日はいいことがいっぱいあった」っていう日にはAngelがいっぱい羽ばたいているんだな。で、「全然いいことがなかった」っていう日は、Angelが来てたのに気づかなかった日なんだよ。ホントにささいな事かもしれないけど、必ずいいことがあったはずなんだ。つまんなかった日ほど、Angelがいつ来てたかよーく思い出してごらん。
この話をしてくれたシスタームーンさん元気かな。もう6,7年も前のことだけど。
みなさんのとこには、今日何人のAngelが来たかな。
おれのところには10人くらい来たよ。
1997年7月22日(火)
キャン2!!新聞記事に物申す。
生まれて始めて新聞社にお手紙書いたぜ。
以下の””内は新聞記事の転載。この部分の前に、神戸の小学生殺害事件のことが書いてある。
---------以下は新聞社に送ったメール。--------------
7月21日付け中国新聞の天風録に意見があります。
"現代はそうした歯止めを急速に失いつつある。先頃成立した臓器移植法にしても、科学技術の進歩が人間の命をバラバラに部品化してきたことを感じさせる。命はもっとまとまりを持っていたはずなのに、生命体の統合感は薄れていく"
これはどういうことですか。
臓器移植とこの事件を同一化することにより、臓器移植に対して歪んだイメージを植え付けようとしているとしか思えません。
この事件は”命を命と思わない”ことであり、臓器移植は、”死んでしまった人の体を用いて、別の命を助ける”ことです。
全く意味が逆ではないですか。
この記事を書いたひとは脳死の定義をご存知ですか?
厳しい条件があるのですよ。
あえて一言でいうなら、「その人の人格が無くなって、元に戻らなくなった状態」です。
人格の無くなった状態で、機械を用いて生命活動を維持しているだけの状態のほうが命に対する冒涜ではないですか。
臓器移植に反対ならそれでいいですが、冒頭のような文章で読者を操作するのはやめてください。
-----------ここまで-------------------------------
ご注意!! 血液疾患の有効な治療法の骨髄移植は、臓器移植ではありません。骨髄移植をちゃんと知りたい人はコチラを見て下さい。
1997年7月21日(月)振り替え休日

さっき、Kuy工房でこのページを見つけた。
まだ少ししか読んでないが、おれと同時期に入院したみたいだ。
寝れなくなりそうなので、明日読もう。
1997年7月20日(日)海の日
やっと完成した。これ→


手作りのチープな感じがしていいでしょ。ご自由にお持ち帰りください。
1997年7月19日(土)
今日は何してたっけ。あーそうそう。暇だったから表紙の色変えたりしてたんだ。
すっかり夏だねー。夏といえばチューブか。チューブのCDをパソコンでかけながらこれを書いてます。
音があんまし良くないけど、海辺でラジカセで聞いてると思えば、この低音が出ない音もいいもんだ。
今日はヘモグロビンの数値が低かったので赤血球の輸血をした。どなたさまの善意かわかりませんが、ただでさえバテ気味になるこの時期に献血して頂いて本当にありがとうございます。
目を閉じて 波とたわむる シーツの海
1997年7月18日(金)
やった、明日から3連休だ。おれにはちっとも関係ない。海の日は去年は土曜日だったし、今年はこんなだし、縁がないみたいだ。
今日は、個室についてる電話機にパソコンをつなげたぞ。通常電話用のモデムカードも持っているのだ。内線交換機に繋がってるからちょっと苦労したがバッチリ。これでPHSのときより電話代が少しは安くなるハズ。
個室はいいな。専用のエアコンがついてるから快適だ。大部屋は朝10時から夜の8時くらいまでしかクーラー入ってないから寝苦しくてたまらんのじゃ。
1997年7月17日(木)
今日、久しぶりにペンで字を書いたらすっげー汚い字しか書けない。どんなに丁寧に書こうとしても、指が思うように動かない。最近、はしより重いもの持たないからなー。薬の副作用で手に手袋してるような感じがあるし。ホントに人が見たら「汚くてもいいから、もっと丁寧に書きなさい」って言われそう。
(キーボード叩くのは全く支障がないのでご安心を。)
ジュースなんかでビンに入ってるやつ。あれもつらいねー。力が入らないので、キャップをまわせない。
どこかに大リーグボール養成ギブス指先版はないかな。
1997年7月16日(水)
今日からクリーンルームに入った。
まだ白血球数は十分なので、部屋の出入りは自由だ。
今日はデジカメの通販の注文をした。写真集「白衣の天使シリーズ」のページを作ろう。制服フェチの人にも喜んでもらえるだろう。
昔から通販は好きで、L.L.BeanとかREIとかよく利用している。何年か前に1ドル80円くらいのときがあったが、あのときは良かったな。キャンプ用品とかいっぱい買ったよ。このノートパソコンも通販で買ったのだ。ショップオリジナルなので定価=売値なのだが、買って1月後には、なんと5万円も安くなってた。ちくしょー。デジカメが買えるじゃないか!ぷんぷん。
なんか最初のころより行数が減ってるな。すきまだらけだし。いやいや、量じゃない。
初挑戦!! 短歌(?)シリーズ第1作。
病室の窓から見える青空よ うれしくもありくやしくもあり
うーん。深い。わびさびの効いたうただ。なんか聞いたことあるような気もするが、パクリじゃないよ。
5・7・5は、俳句(季語あり)、川柳(季語無し)だったよな。
5・7・5・7・7は、短歌となんだっけ。
はぬるのページを見て勉強しよう。