第58回菊花賞(第109号)

京都・芝3000・晴良・1997年11月2日

超一流の末脚で群雄割拠を束ねるジャスティス!!!
本紙の見解・・・ 皐月賞、ダービーの2冠を制した「サニーブライアン」は故障のため戦線離脱。 本来なら寂しさが漂うはずの菊花賞ですが、 他の有力馬たちの充実ぶりが著しくて、さびしさは微塵も感じさせません。 本命は自信を持って「◎シルクジャスティス」。 有力馬に差しタイプがそろった点は春と同じ傾向ですが、 「サニーブライアン」にかわる強力先行馬が見当たらないこのメンバーならば、 菊の舞台こそ末脚勝負でG1制覇がかなうでしょう。 藤田騎手にとって、自分をダービーで男にしてくれた「フサイチコンコルド」の引退はさびしいことでしょうが、 今度は「◎シルクジャスティス」が菊男へと祭り上げてくれるに違いありません。
本紙予想・・(単勝)◎×6
的中者・・(単勝)綾子(複勝)明美・雪絵(馬連)雪絵

ひ塩穴都石博美りかよ櫃岡豊
で見待築川文智むやめ石村村

馬名(単勝オッズ)
騎手タイム発行時のコメント
◎××△−△△×−▲−▲− マチカネフクキタル(5.0) ♂4南井(57) 3.07.7やはり気になる長距離適性
−−−−−×−−−−−◎△ × ダイワオーシュウ(19.7) ♂4柴田善(57) +0.2菊向き血統の怖い関東馬
△○×○−▲○◎○○−△◎ メジロブライト(3.8) ♂4松永幹(57) +0.2久々の前走見どころあり
−−−−−−−−▲−−−− トキオエクセレント(22.8) ♂4吉田(57) +0.2前走より遥かに良化した体調
▲◎◎◎−◎◎○△◎◎○○ シルクジャスティス(2.7) ♂4藤田(57) +0.4非凡な末脚魅力で勝利濃厚
−−−−−−−−−−−−− トウジントルネード(82.3) ♂4福永(57) +0.4中間の筋肉痛誤算で
−−−−−−−−−−−−− テイエムトップダン(139.4) ♂4和田(57) +0.5足りない競馬続き荷が重い
−−△−−−−−−−−−− × ステイゴールド(38.0) ♂4熊沢(57) +0.5池江&熊沢厩舎は要注意
○▲○−◎○−△−−−−▲ パルスビート(18.1) ♂4四位(57) +0.7夏からの勢いいかせれば
−△▲×−×−−×−▲−×× エリモダンディー(17.0) ♂4河北(57) +0.7ジャスティスと互角の末脚
−−−−−−−−−−−−− サードサンスリル(95.5) ♂4石橋(57) +0.8距離伸びて頭角あらわすが
−−×▲−−−×◎−○−− シルクライトニング(8.6) ♂4武豊(57) +1.0最高の鞍上を迎えて
−−−−−−−−−−−−− ノーザンウェー(271.5) ♂4古川吉(57) +1.1実力不足でG1では足りず
−−−−−−−−−−−−− ルールファスト(363.0) ♂4橋本美(57) +1.3競走成績にばらつき激しく
−−−−−−−−×−△−− × ヒダカブライアン(64.2) ♂4河内(57) +1.5近走あまりに見せ場なくも
−−−−−×−−−−−−− シャコーテスコ(37.2) ♂4蛯沢(57) +2.0皐月賞よりも逞しさ増して
−−−−−−−−−−−−− ショウナンアクティ(164.8) ♂4幸(57) +2.1落ち着きあれば力を発揮
−−−−−−−−−−−−− ニケスピリット(305.2) ♂4中竹(57) +2.7珍しい障害戦からの参戦

単勝:マチカネフクキタル500円
複勝:マチカネフクキタル220円・ダイワオーシュウ430円・メジロブライト150円
馬連:マチカネフクキタル&ダイワオーシュウ3970円

★レース回顧 33.9の末脚でマチカネ軍団に初G1制覇の福来る!!
昨年に引き続き、今年も「超」がつくほどのスローな流れ。 61.8−66.5−59.4という1000mごとのラップが示すとおり、 上りだけの瞬発力勝負の競馬となった。

このレースの勝者はマチカネフクキタル。 さくらんぼS、神戸新聞杯、京都新聞杯と勝ち続けた勢いでG1までもゲット!!。 1周目の坂のあたりで行きたがる素振りを見せたものの、 内につけるときっちりと折り合い、 上がり33.9の驚異の末脚でマチカネ軍団に初G1制覇の福をもたらせた。

2着は関東馬のダイワオーシュウ。 父リアルシャダイの血統は、いかにも菊向きの感がある。 5戦目のキャリアにしてこれだけ走れれば、 将来性十分で、春の天皇賞では主力級となる予感がする。

掲示板にのったその他の馬は、 3着のメジロブライト、4着のトキオエクセレント、5着のシルクジャスティスと実績馬揃い。 生半可な実力では3000mは克服できないことをあらためて証明したようなレースであった。

本紙本命のシルクジャスティスは、向こう正面で致命的ともいえる不利を受けた。 ペースが上がりはじめた地点であるだけに、 本当に残念であった。

★予想回顧 福を信じた綾子と雪絵の大手柄!!!
馬連で4号連続的中と絶好調の綾子記者が、 今号はフクキタルの単勝1点勝負でまたまた的中。 この卓越した眼力は、天才級のレベルであり、 本紙ごときには評論不能である。

また秋G1に強さを見せる雪絵記者が39.7倍の高配当を見事に的中。 昨年のこの時期に、弱気のコメントで大躍進をしたのを思い起こさせる活躍である。 この結果17位→10位へと大幅にランキングを上昇させ、 いよいよ本領発揮のムードが漂ってきた。

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