第114回天皇賞秋(第84号) |
東京・芝2000・晴良・1996年10月27日
名伯楽の最後の盾は悔いなく仕上げたサクラローレル! |
本紙の見解・・・ 春の天皇賞の時点では「ナリタブライアン」「×マヤノトップガン」の2強が古馬勢力の頂点でした。 あれからわずか半年で、すっかり様変わりした勢力分布を目にすると、 サラブレッドの消長の激しさを感じます。 「◎サクラローレル」も「○マーベラスサンデー」もどちらも軸馬に値する実力馬で、 本命選びに悩みましたが、 来春で勇退の境調教師の『最後の盾に何の悔いも残さない』というコメントに好感をもって「ローレル」を本命にしました。 こんな素晴らしいメンツのレースを予想できてとっても幸せです。 |
本紙予想・・(馬連)◎-○×6 |
的中者・・(複勝)雪絵 |
穴岡博美櫃都綾かよ雪大ひ 待村文智石築子やめ絵当で |
本 紙 | 馬名(単勝オッズ) | 性 齢 | 騎手 | タイム | 発行時のコメント |
---|---|---|---|---|---|---|
◎−▲▲−▲◎◎×◎△× | ▲ | バブルガムフェロー(7.4) | ♂4 | 蛯名正(56) | 1.58.7 | 欲言えば馬体面の成長 |
−−△−−×−−−×−▲ | × | マヤノトップガン(8.1) | ♂5 | 田原(58) | 1/2 | 良馬場で巻き返したい |
○○◎◎○○○▲◎−◎◎ | ◎ | サクラローレル(2.5) | ♂6 | 横山典(58) | クビ | 春秋制覇も夢でない出来 |
▲△○○◎◎△−○△○○ | ○ | マーベラスサンデー(4.0) | ♂5 | 武(58) | アタマ | 食欲旺盛で体調も万全 |
−−−−−×−×−−−− | − | ゴーゴーゼット(50.4) | ♂6 | 村本(58) | 1+1/2 | 久々を使った上積み十分 |
−−−−−−−−−○×− | △ | ベストタイアップ(15.2) | ♂5 | 田中勝(58) | アタマ | 前走上り1番末脚驚異 |
×××−△×−−△−▲△ | − | トウカイタロー(16.2) | ♂7 | 村山(58) | 2+1/2 | 前走勝ちっ振りが案外 |
−▲−−−−−×−−−− | − | カミノマジック(53.1) | ♂6 | 菊沢仁(58) | クビ | マーベラスとのタイム差短縮 |
−−−−−−−−▲−−− | − | ユウセンショウ(50.7) | ♂5 | 河内(58) | クビ | 流れに乗れるかが鍵 |
−−−−−−−−−−−− | − | ナイスネイチャ(93.6) | ♂9 | 松永昌(58) | 1/2 | 年齢ほどには衰えないが |
×◎×−▲−▲××−−− | × | カネツクロス(13.7) | ♂6 | 的場(58) | クビ | 叩き2戦目は良績で期待 |
−−−−−−−−−−−− | − | ダイタクサージャン(170.5) | ♂5 | 岸(58) | 1/2 | 青鹿毛のSS産駒 |
×−−−−−−−−−−− | − | ヤシマソブリン(133.0) | ♂6 | 菊沢徳(58) | クビ | 松山師も3番手評価 |
−−−−−△−○−−−− | − | ジェニュイン(21.7) | ♂5 | 柴田善(58) | クビ | ぽん駆けきくが相手強い |
−−−−−−−△−−−− | × | ナリタキングオー(81.3) | ♂5 | 中舘(58) | ハナ | 体質強化でビシビシ鍛える |
△−−−−−−−−−−− | − | マイヨジョンヌ(73.5) | ♂7 | 坂井(58) | 3/4 | 今度は脚質的にも少しは |
−−−−−−−−−−−− | − | マイネルブリッジ(153.4) | ♂5 | 坂本(58) | 1/2 | メンバー強化で陣営弱気 |
単勝:バブルガムフェロー740円 複勝:バブルガムフェロー200円・マヤノトップガン210円・サクラローレル130円 馬連:バブルガムフェロー&マヤノトップガン2500円 |
★レース回顧 | 4歳馬も5歳馬も6歳馬も強い!!! |
馬体の成長が感じられないという悲観的な見方と、
休み明けの毎日王冠で3着好走はやはり本物だという見方に分かれたバブルガムフェローの評価。
本紙はどちらかというと悲観的な意見をとっていたが、あっさりと覆されてしまった。
スローな流れの中、バブルガムは3番手の絶好位をキープ。
何の不利もないレース運びで、自身の能力をフルに発揮することができた。
鞍上の蛯名正騎手は今日がG1初制覇。
藤沢調教師も岡部騎手も不在の中での大手柄であった。 オールカマーで敗退して評価が下がり気味のマヤノトップガンであったが、 今日は見せ場たっぷりで、トップクラスの力を証明してくれた。 特に2000メートルでこの結果を残したことは、この馬にとって意義深いことだと思う。 サクラローレルも負けてなお強しの印象。 スローな流れの中で、鬼のような伸びを見せてトップを急追。 若干不利があったため脚を余し気味であったが、 それでいて34.1で上がってくるあたりは本当に恐れ入った。 マーベラスサンデーは、やや力負けの感があるが、 G1初挑戦というキャリアを考えれば合格点をやれるであろう。 |
★予想回顧 | 的中は雪絵記者の複勝のみでランキング変動なし |
4強のボックス馬券を予想した記者の人数を、組み合わせごとに示すと下のようになる。 バブルガム&トップガン・・・0名 バブルガム&ローレル・・・・8名 バブルガム&マーベラス・・・7名 トップガン&ローレル・・・・1名 トップガン&マーベラス・・・1名 ローレル&マーベラス・・・・9名 一目瞭然、トップガンの評価は急激に低下していた。 エ○研○ッ○を代表して、トップガンにお詫びを言いたい気分です。 |