旧ソ連製カメラといって真っ先に思い浮かぶのがこのゾルキーか初期のフェトかも知れない。見ての通り、ライカ2型のデッドコピーである。中には、ライカのロゴを刻印した偽ライカも数多くある。しかし、作りは全く違う。巻き上げノブのローレットは芸術的なまでのライカのそれとは違い、人差し指の腹でライカ風に巻き上げようものなら指の皮が剥けるかも知れない? また、もっとも大きな違いは、距離計連動カムがライカはローラーになっているのに対して、ゾルキーやフェトは、固定式の円弧状のものになっている点である。だが、ピント精度やファインダーの見やすさは、さほど差がないように思う。 付属のインダストール22標準レンズは、概観はエルマーのデッドコピーの50mm F3.5沈胴式だがレンズ構成は違うので写り方も違うが、本家? に勝るとも劣らない素晴らしい写りをする。 僕の所有するものは、改造してありX接点が設けてある。このモデルは、つり下げ金具がないので購入時はケース付きを購入するといいだろう。ロシアもののケースの出来はなかなかである。 |
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