![]() |
![]() |
スメナの名も某書店で売られるようになってからロモについで有名になりつつあるようだがロモLC-Aを"ろも"と呼称するのと同様にスメナ8Mも"すめ8"と称されることが多いようである。だけど、スメナ8というのは、実はこれなのである。そして、後継機がスメナ8M、そしてスメナ35と続くのである。更に付け加えるとメーカーは前述のLC-Aと同じロモ(レニングラード光学工廠)だ。 日本では販売ルートの関係からか圧倒的に8Mの方が有名だが私は個人的にはこちらのデザインの方が気に入っているし、使いやすいとも思う。ボディー前面まで回り込んだ巻き上げノブは非常に巻き上げやすいし、ボディーそのもののホールディングもすこぶる良い。勿論レンズは同じ初代スメナより受け継がれる伝統のT−43トリプレットであり写りは8Mと差はない。使った方は、とても大衆機とは思えぬ描写に度肝を抜かれることだろう。ただ、残念なのはスメナシリーズ共通だがピント合わせが目測のため十分にレンズ性能を引き出せないことだ。また、シャッターも簡単なものなので露出のコントロールも難しい。もっとも、このような大衆機は写るんです同様にフイルムの箱に示された露出の目安をたよりに露出固定で面倒なことは考えずに気軽にスナップするのが正統な使い方といえよう。そして、その気負いの無さが意外に良い作品を生んでくれることもあり、お散歩カメラに最適なのだ。 なお、細かいことをいうと、スメナシリーズはそれまでのダブルマガジン式から一般的な巻き戻し機構が付いたカメラになったのがこの8型からである。だから、もしこちらのデザインが気に入って購入するとしたら8型をオススメする。また、巻き取りスプールが付属していることを確かめて購入することをお勧めする。というのも、通常のパトローネから取り出したスプールでは少し工夫しないと使えないからだ。まあ、何にせよレンズ付きフイルムの手軽さでありながら本格的カメラに負けない実力を有するコストパフォーマンスの高いカメラと言える。 |
・ シャッター速度の上限が1/250秒なのでフイルムはASA100がオススメ。400では露出オーバーの可能性も。 ・ フイルムを入れたら巻き戻しノブを回して確実に巻き上がっていることを確かめよう。 ・ シャッターは自動でチャージされないので撮影前にチャージするクセをつけよう。 ・二重撮り防止がないので撮ったら巻き上げるクセをつけよう。 ・ ピントは目測なので体で距離を覚えよう。自分の歩幅、腕の長さなどは覚えておこう。 ・ 全て撮り終わったら、シャッターボタンを押しながら90度右へ回してボタンの赤いポッチとボディーのポッチを合わせてスプロケットが解除解除された事を確かめてから巻き上げよう。 |