クラシック標準レンズ描写比較

標準レンズとは付属品的な要素が強く、一般には敢えて購入しようとすることが少ないものかも知れない。
しかし、一方では基準としてその名のとおり標準源基適な意味を持つことがある。故にメーカーは標準レンズ
の設計にはかなり力を入れているものである。そして、むかしから銘玉と呼ばれてきたレンズも標準レンズが
多いことは、これを裏付けているとも言えよう。
しかしながら、昨今のAFズームレンズ時代においては標準レンズが忘れ去られようとしているような気がして
ならない。確かに28−70mmF2.8など1本あれば大方のことは足りる。だが、F2.8の大口径標準ズームは大きく重く、しかも値段が高い。その点、標準レンズはF1.4でも小柄で安い。使い方によってはワイド的にも中望遠的にも使えて大口径を生かしたナイトスナップなどもこなしてくれ、正に万能レンズなのだ。
いろいろ使ってみて、自分なりの標準レンズを見つけてみるのも良いのではなかろうか?
発色の面では機材の影響もあり参考にはならないかも知れぬが、ボケの比較くらいはできるかと思い、いくつかのレンズを取り上げて比較してみた。

※ いづれも
左側が絞り開放時、右がF5.6まで絞った時のもの(ピントはニッパー君の鼻で合焦)
SUMMICRON 40mm F2
XENON 50mm F1.5
INDUSTAR -22 50mm F3.5
INDUSTAR-26M 52mm F2.8
INDUSTAR-61 52mm F2.8
CANON S 50mm F1.4
NIKKOR-S・C Auto 50mm F1.4
AF MACRO NIKKOR 60mm F2.8