RETINA 3c

コダックは今ではレンズ付きフイルムのカメラくらいしか思い浮かばない方も多いかも知れぬが、昔はこんなにすばらしい製品を世に出していた。実にしっかりとした造りで仕上げの美しさは文句の付けようが無い。しかも、レンズ前群を交換することにより35と80mmの交換レンズがあった。また、今ではすたれてしまったがライトバリュー式の露出計を内臓していた。この後には通称大窓の3Cが登場し、3種の焦点距離に応じた無頼とフレームを内蔵した。
コンパクトに設計する為か巻き上げレバーは底面に位置するが、使いがっては悪くない。レンズもシュナイダー製のクセノン50mmF2を装備しており申し分ない。こんなカメラが3〜4万円ほどで手に入るとは嬉しい限りである。だがもし購入されるのであれば、露出計の無い2Cの方をお勧めする(なぜならば、内臓のセレン式露出計は、天寿を全うしているか、そろそろという時期にあるからである)。
製 造 国
旧西ドイツ
形式・タイプ
スプリングカメラ
画面 サイズ
24×36mm
シャッター
レンズシャッター、シンクロ付き
B,1、1/2,4,8,15,30,60,125,500
ファインダー
一眼式レンジファインダー
製造年度
1954〜58年
メーカー
ドイツ・コダック