ORION-15


ツアイスのトポゴンのコピーと言われロシアンレンズの中でも銘玉の誉れ高い広角レンズだが、見た目にはご覧のように安っぽい。特長を挙げるとすると、開放値が暗い事とレンズが小さいので軽いということの2点だろうか。上の写真は絞り開放時のものであるが絞りはF6以上に開かない設計になっている(絞りが壊れているのではない)。ジュピター12のように後ろ玉も出ていないので殆どのカメラに装着可能と思われる。外観はジュピター12に似ているのだが、絞り輪の外にフィルター枠があるのでフードを装着すると絞りの操作がかなりし難い。フード装着時は絞り固定で撮るのがいいかもしれぬ。
写りの方だが、広角独特の糸巻き状の歪みはあるものの開放からシャープな像を結び周辺光量の落ちも無く、絞っても良い。28mm枠のあるミノルタCLEやライカM4−Pに着けると似合いそうなレンズである。
製 造 国
旧ソ連
マウント M−39(ライカ−Lマウント)
焦点距離・開放F値
28mm・F6
レンズ構成 4群4枚
最小絞・最短撮影距離 F22・1m
製造年度
1959年〜70年初頭
メーカー
KMZ