KIEF-2


見ての通り、コンタックスU型のデッドコピー、終戦時にソ連軍がコンタックスの部品、工作機械から職人までを列車に乗せて連れ去って作ったのがこのカメラ。だから初期のものはコンタックスそのものと考えても良いだろう。手もとのものは1953年製だが作りの良さは近年のキエフ4Mなどとは比べ物にならない。特にメッキの仕上げにその差が顕著に現れている。また、各操作も実にスムーズである。
本来であれば、徐々に改善が図られていくのが工業製品の歩みと思うのだが、キエフに関しては古いものほど出来が良いように思う。ただし、いかんせん50年近く前のカメラなのでいつ壊れても不思議ではないので使うために買うのであれば、調子の良い新しいものの方が良いかも知れぬ。
コンタックス同様に、シャッターを引き上げるのは二本の布製リボンなのでこいつが切れたら終わりである。自分で修理できる人以外は手を出さない方が良いだろう。

製 造 国
旧ソ連
形式・タイプ
レンズ交換式レンジファインダー
画面 サイズ
24×36mm
シャッター
縦走り金属鎧戸フォーカルプレーン
B,1/2,5,10,25,50,125,250,500,1250
X接点付、セルフタイマー付
ファインダー
一眼式二重像合致距離系連動
製造年度
1950〜1959年
メーカー
KMZ