INDUSTER-29


ハッセル1600Fのデッドコピーであるサリュート用標準レンズとして供給されたのがこのインダスター29である。特徴としては、半自動絞りになっており、鏡筒上部に見えるレバーを押し下げると絞りが開放になり、シャッターを切ると同時にマウント部にある爪をボディー側で引っ張り設定絞り値まで絞られる仕組みになっている。この機構はサリュートおよびサリュートC(またはZENIT80)までで、後のキエフ88では働かない。ご覧のようにレンズ第一面が奥まっているのだが、この奥まってるコーン状の部分を外すと奥まった部分に40.5mmのフィルターが装着できるようになっている。先端部にはネジが切っていないので、通常のフードは装着できないが、フード無しでも通常の撮影には支障が無い。市販のフードを装着したい時はコーンを外すと58mm径のものが付けられるが、フォーカシングは鏡筒先端を回すため、ピント合わせがし難くなる。
製 造 国
旧ソ連
マウント ハッセル・スクリュウバヨネット
焦点距離・開放F値
80mm ・ F2.8
レンズ構成 3群 ・ 4枚
最小絞・最短撮影距離 F22 ・ 0.9m
製造年度
1958〜72(上のは1970年製)
メーカー
ARSENAL