INDUSTARー61



これも、ロシアを代表する銘?標準レンズ。アルミ鏡筒で軽いのが特徴とも言える。でも、こいつの不思議なのは、その成長過程? 61の前に26Mという鏡筒が全てシルバーのモデルがあるが、形は全く同じなのに最小絞りのみが違っている。何故だか、新しい61の方が後退して16までとなっている。レンズ構成もスタイルも同じなのに、何故故に変更したのだろう?年代的にはフイルムの感度が上がってるのに不思議だ。更に、この後のFED4タイプB辺りからは、鏡筒が全て黒で各リングの端のみが銀色のものが61Л/Дと名を変えて、焦点距離が53mmのものと55mmで登場しているが、最小絞りはF16のまま現在に至っている。焦点距離の表示は輸出先の関係で53mmと55mmに分けているのだろう(日本のメーカーの輸出仕様なども厳密な表示が求められる国への輸出には中途半端な表示になってるものもある)。でも、現在に至っても最高速度1/500秒留まりのFEDなのに最小絞りF16というのはちょっと寂しい気がする。でも、この軽い、安い、写りがイイ(吉野屋みたい?)レンズはけっこう侮れない存在である。

製 造 国
旧ソ連
マウント ライカーLマウント
焦点距離・開放F値
52mm ・ F2.8
レンズ構成 3群 ・ 4枚.
最小絞・最短撮影距離 F16 ・ 3.6フィート
製造年度
1963-72年
メーカー
FED