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専用ラバーフードを装着 |
このシリーズには標準の75oと広角の45oがあり、これはちょうど間の60oだが35oカメラに換算すれば約37oの画角になり少し広角気味の画角になる。この手のカメラに60oレンズを装着するのも希だが、3種類のラインアップを揃えるのも珍しいと言えよう。このような事ができるのもフジが大判用などのレンズを手がけているからであろう。そう、フジはフイルムだけでなくレンズメーカーでもあるのだ。事実フジノンレンズは定評がある。 このカメラ、まず手に取ってみて驚くのは軽さである。なんと僅か760g(電池含まず)で一眼レフよりも軽い。外装は殆どプラスチックで定価11万5千円が嘘のようであるが、当然ながら基幹部分はダイカストでしっかり造ってある。 0.5倍のファインダーは有効基線長20oと短いがレンズが60oF4なのでピント合わせに支障を来す事はない。多少青みががかっており暗いが、くっきりしたブライトフレームとクリアな2重像はピントをあわせやすい。 ファインダー内に受光部があり+○−の3点のLEDで露出を合わせる。レンズ先端より、シャッター、絞り、ピント環の順に並んでいるが絞りのレバーが少し内側にあるので操作としては先に絞りを決めておきシャッタースピードを合わせる絞り優先的な露出の決め方を想定しているのであろう。 シャッターはレンズシャッターにしてはショックがある方だがレリーズのストロークが短く軽いのでけっこう低速でも手持ちでいける。 レンズ周りの棒状のものは保護レバーで衝撃からレンズを守ってくれる。また専用フードもゴム製であり、全体に小型で軽いこともあり山登りで風景でも撮ることを想定しているような気がする。 始めに述べたが、レンズの良さと35oの4倍の面積を持つフイルムの情報量は大伸ばしでも十分耐えうるので、山の写真などで威力を発揮する。 |
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