Fujica Drive




昭和30年代ハーフ判ブームの中でオリンピックの年に富士がフジカハーフにゼンマイ巻き上げを搭載して出したのがこのカメラ。リコーのゼンマイ巻き上げとオリンパスのマニュアル操作を合わせたようなモデルである。
ピント合わせこそ目測だが、レンズはF2.8で絞りもシャッターもマニュアル設定できるのでフイルムの性能が上がった現在こそ生きてくるカメラだと思う。被写界深度目盛りが無いのが惜しいがスナップマーク(Pが1人、Gがグループ、そして無限)に合わせればおおよそ写真は撮れるので「写るんです」感覚で撮るのも良し。ボディー底部にあるゼンマイをフルに巻き上げれば15枚は連続して撮影出来る。
デザイン的にもなかなか洗練されているがボディーがダイカストで出来ていることに加えてゼンマイを搭載しているので見た目よりもかなり重く、手に取ると金属の固まりという印象を得る。セルフタイマーが巻き戻しノブの外周に付いているデザインがなかなかイケル。


製 造 国
日 本
形式・タイプ
35oハーフ判EEカメラ
画面 サイズ
18o×24o
レンズ FUJINON 2.8cm F2.8
最短撮影距離 0.6m、最小絞りF22
シャッター
Auto、B、 1/30, 60, 125, 300
セルフ付き、 SEIKOSHA-L
ファインダー
逆ガリレイ式ブライツトレーム内蔵
EE時絞り・シャッタースピード表示
製造年度
1964年
メーカー
富士フイルム