FED-1S



フェトはその元になったライカ2型同様に当初は最高速が1/500秒であったが、ロシアでも高速レンズの需要が高まったのであろうかフェト50ミリF2という固定鏡筒のレンズが供給されるのに伴い1/1000秒が追加された。それがフェト1Sである。ただ、実際にその速度が出ているかは怪しい? というのも後に出てくるゾルキーにはついぞ1/1000秒は与えられなかった。これは何を意味しているのだろう?
当然ながら戦前のフェトなので、オリジナルの状態で使う場合には、レンズ付きで買わないと距離計がまともに連動しない。僕は残念ながらボディーしか持っていないので、ジャンクのフェト2から外したフランジ(元のフランジだとLマウントレンズを装着した時に指標が下部にきてしまうので)に付け替えて紙で適当にスペーサーを入れてフランジバックを誤魔化し、Lマウント用として使用している。全体的な造りも、メッキの状態やツマミ類の仕上げなど幾分かはゾルキーよりも良いような印象を受ける。
* 注意:フランジを外してしまうと正確に調整することは不可能です。良い子は真似をしないように。
製 造 国
 旧ソ連
形式・タイプ
35ミリ・レンジファインダーカメラ
画面 サイズ
24×36ミリ
シャッター
B、1/20, 30, 40, 60, 100, 200, 500, 1000
横走り布幕フォーカルプレーン
ファインダー
二眼式二重像合致式レンジファインダー
製造年度
1940年代?
メーカー
FED
*このカメラ、1/1000秒がまともに感光しないものが多いらしい。故に後になり外されたようだ。だが、ゾルキーの中には、ダイヤルに指標が無いものの1/1000秒がある個体が存在しているのを先日確認した。
とかく、ロシアカメラの仕様は謎だらけで興味深い。