エタレッタのメンテナンス by デジアナオヤジhohda-hideho@lomo.ws

デジアナオヤジさんよりいただいたメールが当ページを訪れたエタレタふぁんの方々にお役に立つと思い、
氏の了解を得てココに転載させていただきます。   注: 分解はあくまで自己責任でお願いいたします。

以下にメール内容をそのまま転載いたします。
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エタレッタを購入しましたので情報提供いたします。
シリアルNo. 19185
レンズ Etar W 5cm 3.5
ノブはetaとprahaの文字を使ったデザインです。

購入したものはファインダー汚れと、巻上げが重かったので、トッププレートを
開けてメンテを行いました。これから、レストアなさる方もいらっしゃると考え
注意点を報告させていただきます。

1.トッププレートの開放
一般に、巻戻しノブは軸を押さえておいて、左にまわすと簡単に外れますが、
エレッタは固定されており、外れません。
トッププレート内部@で、ピンによって固定されているのです。そこで、
巻戻しノブを一杯に引き上げ、左の大きなマイナスネジをはずします。
次に、巻上げノブをフィルムスプールの上部の固定ネジを取り外し、
引き抜きます。注意点は、軸に微小なコイルスプリングとベアリング球が
仕込んであるので、勢いよく飛び出しますB。必ず、ビニールなどの透明な
袋の中で引き抜きます。
右側の大きなマイナスネジを取り外すと、トッププレートが浮きます。
ここで、@の部分のピンを引き抜くと完全に取り外せます。

2.巻上げが重かった原因
Aのネジがギアの右回転につられて動いてしまい、ギアを締め付けていたのでした。
50年の歳月はネジ穴を広げ、ネジをやせさせたようです。

3.改善修理
そこで、アルミ箔を1ミリ幅に切り、ネジ穴にさし込み、ツマヨウジなどでピッチに
密着させます。ネジを組み付け、締まり具合を見て、ゆるいようでしたら、更に
アルミリボンを追加し、調整します。各部に、ミシン油を微量塗布して完了です。
ファインダーはレンズ2枚の単純な構成で、アルコールでクリーニングし、煎茶の
上澄み液でカビ止めして仕上げました。


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