BIOMETER 80



東西に分かれたツアイスの東側の製品であるが、やはりツアイスだと頷かせるだけの描写をする。実際に西側の玉と撮り比べていないので相違点は把からぬが、なかなかの出来映えだと思う。それに、何といっても値段が安い。なんと2万円でお釣りがきてしまうのだ。ツアイスのレンズがである。これが、ハッセルの標準レンズだったら何倍の値段になるのであろうか? 東西ドイツの壁は、一つの民族をそして会社を引き裂くという悲劇を生んだが、一方ではこんなお買い得レンズも産んでいたのである。
アダプターの方が値段が高くなってしまうかも知れぬが、マミヤ645に装着することも可能なのでマミヤの所有者は試しに使ってみるのも良いだろう。また、ホールディングのバランスは悪いが、35ミリ1眼レフ用のアダプターも売られている。


製 造 国
旧東ドイツ
マウント ペンタコン・シックス
焦点距離・開放F値
80mm F2.8
レンズ構成 5群−6枚
最小絞・最短撮影距離 F22・1m
製造年度
1960年代〜
メーカー
カールツアイス・イエナ