このアンスコというメーカーは、現在では中国やタイ製のOEMばかりだが一応今でも自社ブランドでカメラを販売している。昔は大衆機から高級機まで造るアメリカの歴史あるメーカーなのだ。そんなアンスコだからこそ、かの有名なこ工業デザイナー、レイモンド・ローウィーにこのような大衆機のデザインを依頼できたのかも知れぬ。 氏のデザインは見た目の美しさだけでなく機能的にも素晴らしい。大衆向けカメラがどうあるべきかをキチンとおさえている。コンパクトカメラなら珍しくもないが、このような二眼レフにおいてケースレスでの仕様を可能にしている。さらに、前面のシャッター状の蓋を引き上げると上部のウエストレベル・ファインダーが自動的に立ち上がり、引き下げるだけでファインダーが格納される仕掛けを備え、2種類のフィルターまで内蔵している。 デザインとは機能のパッケージングであると思うのだが、まさにその手本とも言える作品だと思う。肝心のカメラとしての性能だが、こちらは大衆機ならではの性能といえるかも(^^) |
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