メーカー:UNIVERSITY 名称: 6201
形式:フルレンジ 同軸型2ウェイ サイズ(口径):30cm
周波数特性: 45-15000hlz その他:アルニコWマグネット
米国の老舗ユニバーシティーは50年代から60年代初頭にかけてこのような貫通型ホーンユニットを同軸に配したフルレンジスピーカーを実に多く製作している。同じ6201と言う名前だけでも数種類確認しており毎年モデルチェンジしていたのでは?と思うほどだ。なお、6201とは2ウェイで他にメカニカル2ウェイにホーンを配した3ウェイが6301という型番で出ている。エッジはフィックスドタイプでビスコロイドが塗布されている。コーン紙はさほど剛性は高くないが非常に軽くてコルゲーションにより補強がなされているので動きは良い。ホーン部分はアルミダイキャスト製。マグネットはアルニコを使用。
なお、マグネットカバーの内側にはLC回路が入っており、ツイーター調整用のアッテネーターが付属している。
こちらは当時のカタログ

ユニバーシティーは後にアルテックの1部門となり、最後には1工場となりオーディオ用としてはユニバーシティーのブランドは70年初頭に姿を消すがPA用のホーン(ドライバーは別)が現在でもエレクトロボイスから供給されている。
この金色に輝く見るからに立派なホーンツイーターは、同時期に単独のユニットしても供給されていたようだ。
さて、肝心の音だが見かけと違い意外とおとなしい。上のカタログでは高域を絞った状態でフラットな特性と謳っているが、アッテネータを全開にしても五月蝿いどころかおとなしい感さえある。また低域も量感は少なくあっさりとしている。要は全体にレンジが狭い印象だ。よく言えば聴きやすいBGM用にはうってつけだがオーディオ用としては物足りなさを感じる。もっとも、200リットルクラスの大き目の箱に入れてやれば浪々と鳴るのかも知れない。あるいは平面バッフルで鳴らすのも面白いかも知れぬ。
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