1940年に登場した初代マミヤシックスは画期的なカメラであった。なぜなら焦点合わせをレンズの繰り出しではなくフイルム面を前後に移動させることで行っているからだ。いわば逆転の発想とも言えよう。この方式のメリットとしては、レンズの繰り出しが無いので、どの焦点距離でも畳むことができる点がある(レンズが繰り出されいると無限遠位置に戻さないと畳めない機種が多い)。 その後幾多のモデル改良を経て50年代なかばまでの長きに渡って生産され中判カメラのマミヤの地位を確固たるものとした。 写真のモデルは普及モデルで同社のセコールを装着したもの。他にズイコー付きや後期にはオートマット機構も装備された。最近になり名前のみ復活した動機だが、できればフォールディング式カメラの形式で復活させて欲しかったものだ。 |
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