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ソ連人は二眼レフがよほど好きじゃなかったのか? ソ製二眼レフというとルビテル(ロシア語の読みはリュビーチリというようである)シリーズと一つ前のコムソモーレツくらいしか存在しないようだ。また、このカメラは外観こそ多少は変われども殆ど中身は変わらずに最近まで166Bという機種が造り続けられてきたが、殆どが輸出用に作られていたようだ。この2型も英語表記の方がよく見かける。 話は前後するが見て分かるとおりホクトレンデルのブリリアントを手本としているがレンズは独自設計のソ連お得意の三枚玉のT22(本家は3群4枚のスコパーか3群5枚のヘリアー)。同名の玉がスメナシリーズにも焦点距離こそ違うが着いている。 焦点調節は本家同様にレンズ鏡胴にあるギアが噛み合って上下連動する仕掛けになっている(日本ではリコーフレックスが同じ方式を採っている)。そしてピントの調節面も本家同様に明るいがあわせにくい。だが、本家にある光学式のスポーツファインダーは省かれている。 シャッターは、この2型から倍数系列となりセルフタイマーも付けられた。ボディーは手本としたブリリアント同様にベークライト製で非常に軽い。写真中央に見える左側面の収納スペースには本家では露出計が収まっていたが、こちらはフィルターケースとなっているようだ。写真右に見えるボディー上部にある金具は一見すると蝶番のようだが実は裏蓋の留め具である。板バネを折り曲げたような感じでボディー上部にあるノッチに引っかかるようになっている。 いろいろ弄くっていると初期のスメナと共通するものが漂ってきて妙な愛着が湧いてくる。 |
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