中望遠レンズ描写比較

中望遠またの名をポートレートレンズなどと言うが、私は後者の呼び方の方が好きだ。
焦点距離としては85mmを中心として70〜120mm辺りまでを指すのだろうが、その中でも85mmという焦点距離に魅力を感じて気が付くと85mmばかり手元に集まっていた。
やはり何といっても人が何かに注目した時の画角に近いのだろう。それと、ボケ具合が丁度良い、というのが理由であろう。 もっとも、標準レンズのところでも書いたが、ズーム全盛の時代においてはF2.8クラスのズームがあれば事足りるのであろう。しかし、やはりポートレートには単焦点でしょうね。でも、比較としてAFズームも1本を載せてます。

※ 各レンズとも絞り開放でピントはニッパー君の鼻に合わせた(ネガの中央部分)
※なお、被写体までの距離はキヤノンEFを除き1m

M-ROKKOR 90mm F4
ライツミノルタCL用に供給された90mmレンズで中身はエルマーと同じ。F4とくらくボケは期待できないが、逆に基線長の短いCLなどでも安心して使える。
SMC TAKUMAR 85mm F1.8
私が高校生の時に初めて手にした85mmでこの時以来85mmの魅力に取りつかれた。標準レンズ並みのコンパクトさでF1.8と明るく非常に使いやすい。
JUPITER-9 85mm F2
ロシアンポートレートレンズの代表格?
絞りはプリセットだが、どうせ大して絞らずに使うのだからあまりデメリットにはならないと思う。それよりもコンパクトで使いやすいし、第一値段が1万円でお釣が来るという安さでコストパフォーマンスの良さはピカイチ。
HELLIOS-40 85mm F1.5
ご覧のように見事なボケを生じて好き嫌いがハッキリ別れるが、他には無い特異な描写だけに私にはお気に入りの一本である。
CANON EF 70-200 F2.8L
(70mm側で使用)
評判の大口径ズーム、単焦点と比べても遜色の無い描写を示す。
お値段的にも単焦点を揃えたくらいになってしまうのが難点だがスポーツ写真など頻繁にレンズ交換出来ない場合には有利。もちろん野外でのポートレートにも使える。
MC BIOMETER 80mm F2.8
(ペンタコン→M42アダプタ使用)
本来は、6x6のペンタコン用だけど、その一番美味しい中心部分だけを使うってのもなかなかいい。しかも意外とバランスがいいのでけっこう気に入って中望遠として使っている。流石はツアイスいい味だしてる。
NIKKOR-SC Auto 50mm F1.4 +TC-16AS = 80mm F2.2 ?
マニュアルレンズをAFで使用することが出来るテレコンバーターを装着すると、何とAFの中望遠が出来上がり。もちろん元のレンズとは描写特製も変わって別物に仕上がるのだが、見てのとおり意外といい感じ。