アナトリー・サティン




アナトリー・サティン
現在のロシアを代表するピアニスト・作曲家・旧ソビエトに於ける20世紀初頭からの、特に作曲技法・ピアニスティックな面においてプロコフィエフ直系の伝統的作曲・ピアノの技法の唯一の継承者として氏の存在は貴重である。
旧ソビエト崩壊後、1992年より居をメキシコに移し、メキシコを中心に音楽活動を続け、グァダラハラ大学音楽学部教授、後にコリマ州立大学教授の傍ら自ら音楽院を設立、音楽教育の分野でも業績は顕著である。特に氏の得意とする分野であるピアノ協奏曲のソリストとしても、10代より数多くの演奏会を行ってきており、更には知られざるロシア人作曲家の作品の紹介、また、いまだ紹介されていないムソルグスキー等、初版の演奏、その学究的演奏も氏の得意とするところであり。旧ソビエト、ヨーロッパ、メキシコ等々での絶賛の評も多く、その評価は大変高い。
ユニークなところではノーベル賞授賞式典記念演奏会招待ピアニスト、モンテカルロ国際映画音楽祭でその映画音楽に対し特賞受賞。二度に及ぶ旧ソビエト演劇家協会からの年間最優秀音楽作曲家、国営放送、テレビでの様々な氏の作品の演奏、数十枚に及ぶ氏のレコード、演奏場面のカレンダー、カード等が旧ソビエト国内で発行されている等々、国民の英雄的地位を見ても、現代の旧ソビエトを代表する作曲家として特異な存在である。(奥村浩一)

アナトリー・サティン(Anatoly Zatin)略歴
(作曲家・指揮者・ピアニスト)
国立レニングラード(サンクトペテルブルグ)音楽院卒業(1977)、修士課程修了(1983)

1968年ーkiev青少年作曲・ピアノコンクール第一位

1977年ーレニングラード(サンクトペテルブルグ)ムソルグスキー音楽院教授

1979年ーソビエト作曲家連盟会員、同年S.Prokofiev(レニングラード)作曲コンクール第二位

1982年ー「ホルン・トランペット・ピアノの為の協奏曲」に対し、管楽協会より褒賞を得る

1983年ー第五回ソビエト作曲コンクール「フルート・チェンバロの為の協奏曲」褒賞ハンガリー国際現代音楽祭作品参加

1984年ー青年作曲家連盟会長、レニングラード(現サンクトペテルブルグ)国立管弦楽団専属主席ソロピアニスト

1985年ー国内外での指揮者、作曲家、ピアニストとしての演奏活動多数(ノーベル賞受賞式典招待ピアニスト、ソビエト国内の作曲コンクールでの様々な賞受賞、様々な映画音楽作品等。以下「参加」と略)

1986年ーレニングラード春の国際音楽祭参加。同年ソビエト劇音楽芸誦す連盟より年間最優秀劇音楽作曲家として賞を受ける。(1990年同賞を再度受賞)

1988年ー北朝鮮国際芸術祭、英国国際音楽祭参加

1990年ーイタリアにてUNICEFFよりその関連事業での指揮者・ピアニストとしての功績に対し褒賞を得る。ユネスコ主催レニングラード音楽祭にて指揮者・ピアニストとして参加

1990−1992年ーSverdlovsk喜歌劇場管弦楽団常任指揮者、芸術監督。ソビエト国内選抜演奏家(ソリスト)による室内楽団「B-A-C-H」常任指揮者、以降ヨーロッパ各地、メキシコ(1996年、又堂楽団とのビデオ収録)等での公演多数

1991年ーレニングラードでのモーツァルト国際音楽祭参加、イタリアにて同モーツァルト音楽祭に参加、Ekaterinburg国際ピアノドゥオ音楽祭参加

1992年ーSilvestrov国際音楽祭に管弦楽団指揮者として参加。同年、ソビエト国内(ソビエト中央放送局)にて一連の同氏の協奏曲を始めとする様々な作品の収録が、同氏の演奏、指揮で行われる。(レニングラード国立管弦楽団の指揮、共演)、又、1988年より、同様、様々なレコードレーベルでの同氏の指揮、演奏、共演等による収録、録音が行われた

1993年ーメキシコグアダラハラ州立大学音楽学部教授。同年よりメキシコ国内での指揮、演奏等様々な音楽活動を行う

1995年ー映画「凶器のひ四月二十二日」(Bolis Golenblanc監督作品)音楽担当、モンテカルロ国際映画祭にて音楽に対し特賞、同時にラテンアメリカビデオ連盟より特賞。メキシコを中心に邦人作品の紹介に尽力(矢代秋雄「ピアノ協奏曲」アメリカ大陸初演等)

1997年ーヴェラクルス州立大学ハラパ管弦楽団との共演、同大学音楽学部マスターコース教授。グァダラハラ市にて「アナトリー・サティン音楽院」設立。コリマ州立大学音楽学部設立に伴い教授に任命される

1998年ーメキシコ各地にてリサイタル、管弦楽団との共演多数

1999年ー「バッハ管弦楽団」を率い「エカテペク国際音楽祭」に参加。モスクワ祝祭管弦楽団演奏会指揮、また、「アマティー弦楽四重奏団」主宰者との共演、CD制作

2000年^イタリア・ロシア・オーストラリア・フランス等でリサイタル、各種音楽祭に招待演奏家として参加。好評を博す

2001年ーコリマ州立大学音楽部学部長。サルツブルグ夏季音楽講座講師。ウクライナ州主催「第一回アナトリー・サティン国際ピアノコンクール>開催。ウラディミール・ホロビッツ国際ピアノコンクール審査員に任命される。

その他:ピアノ教授として弟子も多く、ザールブリュッケン国際ピアノコンクールなどにも参加。賞を獲得している。


管弦楽作品
ホルン・トランペット・ピアノ、管弦楽の為の協奏曲
ピアノ・トランペットの為の協奏曲
フルート・チェンバロの為の協奏曲
ニーノ・ロータの主題によるラプソディー(ピアノ協奏曲)
喜歌劇「Khearson地方の悪夢」
音楽劇「保証なき市民」
室内楽のための小交響曲
パガニーニの主題による6つの作品
その他、映画音楽、ドラマ、劇音楽等の管弦楽、室内楽、ピアノ曲等作品多数
ロシア国内での出版作品30曲以上

Universidad de Colima

go to Takanol