nike Air Jordan VI Retro + (text by HiroUSA)
カッチョいい    Air Jordan VI Retro+  

たまにはタイムリーな靴を。AJ6オリンピックカラーです。雑誌KICKSの
9/28発売というのにすっかりだまされたおかげで入手は苦労しました。
まあ手に入ればこっちのものですが。以前掲示板にも書き込みしたことが
あるのですが、カーマインは私の中でもかなり上位に入る靴。かぞえてみ
れば15年以上も前のバイクと気づいてびびるのですが、この靴はHONDA
のオートバイVT250がデザインモチーフになっています。真っ赤なフレー
ムを前面に押し出したデザインにショックを受けた青春時代でありました。
 カーマインと並べてみて気づいたのですが、ヒールの刺繍がナイキマー
クからジャンプマンと最近のAIRのロゴに変わっています。復刻の発売は
ジョーダンブランドからなのでこうなったのでしょうか。あまりに見慣れ
すぎたと思っていた大きなスゥッシュとNIKEのロゴが、こうして見てみる
と貫禄がついてきたように思えてしまうから不思議です。
 今回のしわレザーは本当の皮でしょうからオリジナルのデュラバックの
ように剥がれて毛羽立ってしまう心配はないでしょう。でもどうせ将来的
な加水分解は避けられないのでしょうが。楕円のシューレースもこのデザ
インにはとてもあっているように思います。この靴、デザインがシャープ
な割にフォルム自体は丸っこいんですよね。甲も高めだし、ナイキにして
は珍しく大きめに感じられます。

 AJ6の中にはデザインが沢山存在しているのだが、その中で、手段とし
ては単純なものだが、AJ6を最もAJ6たるものとしているのは、ミッドソ
ールのサイドの色塗りではないかと思うのである。 白ベースのものを見れ
ばよくわかると思う。キャラクターラインとでも呼ぶべきか。カーマイン
が反転したと思われているオリンピックカラーであるが、実際にはそのキ
ャラクターラインの塗りわけ方が違うのである。AJ6としては初の塗わけ
パターンである。色を順番においていったらこうなった、、、というのが
現実ではないかと思うのだが、カーマインとオリンピックカラーとの差は、
このラインのパターンの違いによって、青と赤というカラーのイメージに
よる違い以上に違うものがある、と私は感じている。カーマインには凄み
を感じるのであるが、オリンピックにはなにか優等生を感じるのだ。
カーマインには勝負への執念が、オリンピックには参加に意義か。
神は細部に宿るのだ。 などといろいろいいながらも、やはりこのデザイ
ンは単純にカッコいいのである。そのカッコいいも、なんか子供が「ジェ
ット機はカッコイイ」とか「新幹線はカッコイイ」とかと同じ種類のカッ
コ良さだと思うのである。とんがってるとか、速そうとかの。鋭角的なイ
メージ。すかしてんじゃねえよ、と言われても文句は言えまい。そういう
鋭角的な「カッコいい」を使ってデザインされたものは、得てしてカッコ
悪いものが多いと思うのである。すなわち、機能を追い求めた(スピード)
結果のデザインではなく、既存のカッコ良さを違う機能のものにデザイン
だけ借りてきてしまったものというのは意外と多く、そういうものに結構
私は拒否反応を示してしまうタイプの人で、それなら機能を伴った野暮っ
たさのほうが私の中の「カッコイイ度」が高いのだ。安岡力也はカッコ悪
いが、竹中直人はカッコいいみたいなものか。違うか。ホタテ男はカッコ
いいかも。Adidasにはそういう野暮ったくてカッコいいパターンが多く
存在する。でもAJ6は、そういうのを越えてカッコいいと思ってしまうの
だなぁ。この「だなぁ」という表現には「くやしいなあ」という意味が含
まれた上での「だなぁ」なのである。ティンカーハットフィールドを賞賛
する以外に手が無いではないか。という訳で、そういう「カッコ良さを狙
ってデザインされてカッコいいもの」には、ワタクシは「カッチョいい」
という言い方で対抗したいと思う。これでも誉めてるつもりである。AJ6、
カッチョいい。以上。