スニーカーをスタイルという文化の波に解き放つ!!
スニーカーマニアによるスニーカーマニアの為の本音爆発!!
”S’neak”ナルオ”Kaminari-Oyaji"YRN、
そして司会進行を兼ねる不肖taka@による完全鼎談!!

第6回:ザ.復刻!!(その1)
 

t:もう既に6回目を数えるこのハイレスTALKですが、今回のテーマは最近ナにかと騒がしい感じの
  「復刻」モデルについてです。今月もYRNさん、ナルオさん、宜しくお願いします。
  まず、復刻と言ってもドコからドコまでが復刻なのか?という定義が非常に難しいんですが、そこらへんの
  言葉の定義等も含めて今回は包括的に話をしましょう。例えば、基本的にオリジナル派というのがどこの
  世界にもあって復刻品という存在自体が許せないという人もいると思います。そこで、復刻という言葉を
  持つ存在に対しての考え方っていうのを聞かせてもらいたいですね。どうでしょう?復刻って。
  良い復刻、悪い復刻とかっていうくくりかたもあるんでしょうか?。
  				
Y:それは復刻に何を求めるのか...。
  で、良い復刻とか悪い復刻とかが決まるような気がします。
  例えば、どうしても許せない復刻は何かと聞かれたら、コンバースのワンスターと答えてしまいます。
  私があれに求めていたのは、デザインとかの見かけだけでなく、アメリカ製であること、そして
  希少である(含その背景)ことだから、ああいう復刻が出るとものすごく悲しいです。
  特に今あれを履いている人はそういうことを知らないでしょう。
t:ふむふむ、やはり自分が関わっていた時期とか背景とかが大きいんでしょうかね?。
  他復刻に関してはどうでしょう?。
Y:ナイキの場合はほとんど許せる。でもそれは、もともとナイキに求めているものが少ないからか
  なんなのかちょっとハッキリしませんが。
t:じゃー、ちょっとそこらへんを喋りながら整理してもらいつつ、ナルオさんはどうでしょう?。
ナ:僕は復刻は基本的に全て大歓迎です。
  ただ、復刻とオリジナルは全く別物、という感覚は強いです。いくら復刻が忠実でも、そのものとは全く
  価値が違うんです。だからAJ1復刻とかにプレミアがつくのは解せないです。
  せっかく復刻で安く出したんだから、変にレア扱いせずみんなで安く楽しめばいいのに。
  プレミアというのは、「普通に撃ってたのに買わなくってゴメンナサイ」というタイムラグについて、
  お金を払うものだと思うんです。
  最初にtaka@さんの方から復刻の定義とかっていう話が出ましたが、例えばエアマックス95などは
  復刻ではなく、再版だと思うんです。どうでしょう?。
t:復刻に対する再版ですか。どこらへんが境目の分け方かは難しいけれど、大体の意味はわかります。
  そうするとフマラやMOCなんかも再版のクチですね。で、ナルオさんの話で価値論(プレミア)が
  出てきましたが、これはもうブームという渦の中に置かれたモノの宿命だと思います。雑誌、広告は
  もちろん買う方も買う方なんで、どこか一箇所のせいには出来かねるかな?と。ただ、タイムラグに
  払うモノっていうのは分かるな〜。ジーンズだってオモチャだって骨董品だってみんなそうですもん
  ね。非常に分かりやすいです。
  確かに復刻につくプレミアって考え方が違うんじゃないか?って気もしますが、並行にしろプレミア
  付きにしろ欲しい気持ちが価格ですからね。みんなお金持ちなんですよ、きっと。
ナ:続けていいですか?(笑)。
t:あ、どうぞどうぞ。失礼(笑)。
ナ:例えば、僕の中での良い復刻というのは、DUNK、AJ1等です。
  これらはほとんどキャラクターシューズなので、どう出そうと売れるし、評価もシューズ自体の
  良し悪しとは全く別のところにあるんだと思います。DUNKなんか、あれで2年前に出せたら
  もっと良かったんですが。
  結局、復刻というのは出すタイミングが一番重要なんじゃないでしょうか?。
  市場に待ち望まれつつも忘れ去られないという、アイドルから実力派俳優に転向する、みたいな感覚で。

  その意味で、再版のエアマックス95はタイミング的に最悪なんじゃないでしょうか。
  どうせ再版するなら、もっとすぐ出せば良かったんです。継続モデルとして。
t:そうですね〜。以前の95TALKの時にも言いましたが、そういう点で逆の意味哀れです。
  悲しきカな95SCという感じで。

  ただ、ナルオさんの言っているよい復刻というのは非常にマニアとしては客観的な感じですね。ある意味
  冷静すぎるというか達観的というか、自分史的な意味でYRN殿が言ってくれたこととはかなり隔たりが
  あると思うんだけれど、YRNさんが出したワンスターとかはどういう捉え方でしょう。
ナ:ううん、ワンスターはオリジナルを知らない世代から見れば、シンプルなカッコイイ靴ですよね。
  何も知らない分、実用とされてるんじゃないでしょうか?。
  でもダンクの紺黄なんかは、明らかに普通に履くには不自然な靴だと思うんです。
  復刻に何らかのシンボル的な意味合いを求める=靴の知識があるマニアですから、その層に向けた復刻か
  そうでないか、というところもポイントだと思います。それにより、イイ復刻かどうかも意見が変わって
  きますね。
t:ううん、なんか評論家的(笑)な完結感がありますね。もちろん、完結なんかにしませんが、
  YRNさん、今のナルオさんに対してどうでしょう。
Y:キャラクターグッズという見方ってすごくわかりやすいですね。基本的にはすでにスポーツをするための
  靴じゃないですもんね。
  ナイキの復刻はすごく良心的に見れば、お客さんのために、って感じがします。欲しい人がいるんだもん。
  
  ワンスターの場合は、いいもの考えられなかったから、これで儲けるかって感じがしちゃいます。
  なんだか哀れな感じです。ナイキはいいものもちゃんと出してるっていう事実があるところが偉いのかも。
  
  そういえば、オリジナルに忠実かどうか、って気にします?。
  私はあまり気にしません。NBの1300CLくらいひどいのは別ですが。
  全く同じモノはできないし、そんなこと望んでないんです。
  ブルインの復刻なんかすごくイイと思います。あのシンプルな要素だけがあればいいのかと。
  逆に差があることが面白い、という感じですか。
t:じゃー、YRNさんの問いに答えるという形で私めの意見を(笑)。
  オリジナルに忠実かどうか?という話だと、それよりも靴としての出来がちゃんとしてるか?という
  方が気になりますね。差異よりも、一般的に見て素材的に安っぽくないか?とか、イイ加減に作って
  んじゃないの?とか。
  そういう意味ですと私は復刻にはオリジナルと同じようなフォルムであれば、今現在履きやすくして
  くれたモノの方がイイです。その為には、デザインとあまりかけ離れない部分でエア入れようが、
  素材変えようが全然OKです。ホントにオリジナル性を突き詰めるなら、復刻ではなく、そのものを
  入手しようとするでしょうし......。要するに私も別の靴だと思ってるんでしょうね、多分。
  昔のカッコ良さを今に当てはまったカッコ良さとして捉えてます。だからカントリーLEマラソン
  TRもOKなスニーカーです。

  で、その反面、非常に解せないのが近年の復刻、いわゆる再版モノといってる靴達です。
  マックス95に関しては確かに非常に売れたんですから、そのまま継続販売の方が良かったでしょう。
  アソコまでカリスマがかったスニーカーに対して、色バリ、素材違いでSCとしてシリーズ化して
  いっても、オリジナルとのタイムラグが殆どナイんで、別モノ扱いにはされにくいということもあり、
  オリジナル登場時の衝撃が陳腐化してしまうということになってないでしょうか?。まあ私にとって
  はフマラもその一つなんですが。
ナ:それじゃ、YRNさんのワンスターのような背景を含めた対象ってないんですか?。
t:ううん、まずワンスターに関してはYRN殿ほど思い入れがないので、そういう対象を持つ意識には
  ピンときません。理解はできるような気がしますけど。要するにそういう対象がないってことなんで
  しょうか?。ううん、愛着度低いのか(笑)。というより復刻すらされないモデルばっか好きだった
  りして。
  でも、今喋りながら思ったんですが、復刻に対する批判度ってやっぱりオリジナルに対する思い入れ
  ってものが大きいんじゃないでしょうか?。逆に私自身で言えばオリジナルというか1モデルに対し
  てそれほど強い思い入れってないのかもしれない.....。アメリカンも復刻で喜んでますし。
  同類項ということで言えば、「奥様は魔女」を今の俳優さん達で変にリメイクされたらイヤだな〜っ
  ていうのはあります。こういうニュアンスですか?。
Y:私にとっては靴じゃないんです。履いてたけど。
  美術品、芸術品という感じでしょうか。靴としてはどうなんだろう、と思ってしまいます。
  実際、探し回ってやっと見つけたというものだし。
  「奥様は魔女」......そのとおりだと思います。
  ただ、ワンスターは正確には70年代に一度復刻されているんですよね。しかも非常に短期間。
  あれはイイ復刻です。それでニーズには応えたんです。それで終わりでいいんです。今のは贋作です。

  今喋っていて、よく考えるとそれ以外はOKのような気がします。細かい注文はいくつでもあるんですが。
  ブルックスはアメリカンにしてもビラノバでもバンテージでもいいと思います。
t:やっぱり、そこらへんは思い入れという重みがつくかどうかがあるみたいですね〜。
  他での復刻全般に関してなんかありますか?。
ナ:いい復刻、悪い復刻という話の中でさっきtaka@さんが履き心地についてちょっと言ってましたが、
  僕からすると復刻に履き心地は求めないです。(キッパリと)
  あくまで普通の靴程度でOKです。妙に「現代風のアレンジ」というのを勝手につけるよりも、
  フォルムはオリジナルに忠実であってほしいですね。見えない部分でエア入れたり、カラー変えたり
  くらいでしたら許容範囲ですが。
t:むむ、そうですか?。私も形をゴチャゴチャいじくるのは好みませんが、ある程度現代にそくした履き
  心地を提供してくれた方が嬉しいですよ。なかなか履けないオリジナルに成り代わってガンガン履ける
  というのが復刻の美点だと思ってるんで、それならばガンガン履けるような履き心地まで出来るだけ
  持っていって欲しいというスタンスで。   
 と意見も活発化してきたんですが、紙面の都合上(ホントか?)今回はここまでで、
 続きは次回にさせていただきます。復刻というモノについて各自わりかし深い意見が出て
 きてますんで、次回はいよいよ目が離せないです。お楽しみに!!
 .....YRN、ナルオ、taka@