統計学の大切さ。(2005/8/16)
小中学生の頃、工作や理科が好きだったからなんとなく理系に
進んだものの、社会人間近となった頃には、数学の理解度は、
落第しないギリギリのところまで落ちていた。半端なままにしてしまった
ものの一つが確率・統計で、根本的に「社会でいったい
どう役立っているのか」がさっぱり見当つかず、身が入らなかった
というのが本音。で、結局、半端な理系の末路?であるシステムエンジニアを
やってきて、長い間数学からだいぶ距離ができていた。
が、最近になって、統計の重要性に気付かされた。
500mlペットボトルの飲料は、充填の目標値(平均)を500mlに設定していない、
とか、充填量のバラツキを小さくするほどコスト削減につながる、とか。
研究室の担当教官からは「統計は社会人になってから必ず
役に立つからきちんと理解しておけ」みたいなことを言われていたのに...。
今になって重要性がわかってきて、情けない。少しずつ取り返そう。
夏の旅2005。(2005/7/1)
昨年の北の旅で、小樽駅前の「石川啄木と小樽駅」という案内板が
目に止まった。「郷土母校の先輩のことを何も知らん」ということに
気づき、歌集を買って読んでみたりWebで調べてみたり。ということで
今年は啄木ゆかりの地、釧路へ。「2泊3日、勝手に啄木&湿原ツアー」。
啄木ゆかりといいつつ、思いがけない発見。幣舞(ぬさまい)橋の
欄干にしなやかな女性像。もしやと思い確認するとやっぱりそう、
やはり母校の大先輩である舟越保武さんの作である。
舟越さんの作品は、ほんとに女性のやわらかさ、包み込むような
やさしさにあふれていてみとれてしまう。
そして、啄木が勤めた釧路新聞社を復元した港文館。
執筆した紙面が展示されていて、わずか3ヵ月ながら活躍、
充実の様子が伝わってくる。港文館から旧市街に向けて、
啄木歌碑がなんと20基以上も建っていて、夕方暗闇、半袖で
寒さを感じながら急いでデジカメに納めてまわった。有名な
「さいはての駅に下り立ち〜」「小奴といひし女のやはらかき〜」
もさることながら、釧路の情景がストレートに目に浮かぶこの歌が
いいなぁと思った。
「さらさらと氷の屑が波に鳴る磯の月夜のゆきかへりかな」
釧路湿原も堪能。東は塘路から、お約束?のレンタサイクルで
展望台へ。コッタロ第一展望台までの未舗装路往復を2時間で
強行してヘロヘロ。が、眺めはとってもよかった。
西側は恩根内ビジターセンターから釧路市湿原展望台まで
のんびり歩いた。この時期はカキツバタが見頃。
カッコウやウグイスなどの小鳥のさえずり、
緑の中の澄んでさわやかな空気に、ほんとに癒された。
地の味としては、市展望台併設のレストランで、ルイベ定食を
いただいた。夏の北海道、いいなぁ。
Taikou Yamada (t-yamada@ceres.dti.ne.jp)