楽しいだけで十分だ。(2001/6/24)
「JUST FOR FUN」のほんとの意味。和訳本「それがぼくには楽しかったから」
(Linus Tovalds著)を読んだ。FreeBSDな人間であっても、同じFree-UNIX
というものを支持するうえで、Linuxの成長と成功の過程を理解する
ことは重要であり、おさえておくべき1冊だろう。彼はターミナルエミュレータ、
Minixファイルシステムへのアクセスプログラムの作成を経て、OSが
出来そうなことに気付く。シェルを動かしてみて、エラーが出るたびに
足りないPOSIXシステムコールをひとつずつ追加してゆく。
どんどん動くようになってゆく...。背中がゾクゾクするほどわかる。
コーディング、寝る、コーディング、寝る、たまに食べる、
そしてコーディング...という繰り返しになってしまうほど、
楽しいということが。自分の場合も、その経験の多くは大学にいた時期に
やってきた。まずは、研究室配属直後のCanon BJ-600のプリンタドライバ作成
という実習。減色混合、誤差分散、最低限のPostscriptフォーマット、
そしてESC/Pを調べて...という具合。カラー画像が印刷できたときは
とてもうれしかった
(原色に近い色の表現においてアルゴリズム的課題があったが...)。
そして現在まで続く将棋プログラムの開発。
浅いαβ法の実装で、駒当たりから逃げるようになったときは、
感動だった。動き始めると楽しいもので、研究室の明かりを落として
深夜の警備員の巡回に息を潜めつつ、次々と機能的・速度的改良を
加えていった。会社勤めを始めてからは、コーディングにのめりこんで
夜明けを迎えたことはない。あの楽しくてたまらない快感に
飢えている自分がわかる。本の中で彼いわく、人生の目的(行動の動機)は、
生物としての生存、社会性やそのポジション、そして最終的には楽しむこと、
だそうである。そう、別に会社をクビになってもそうそう死ぬことは
ないんだし、やっぱり、自分が楽しいと思うことをやるべきなんだ。
来年の世界選手権に向けて、ほとんどを捨てて書き直す予定。
CVSの基本的な使い方も理解したし(なんといままでは、バージョン管理
といえばディレクトリコピー程度の幼稚な方法だった!)。
いまのところ、これといった画期的アイディアは無いのだが、
少しずつ動きはじめるときの感動を味わえる。また楽しめそうだ。
工数。(2001/6/22)
引っ越し前の生活と比べると、近所そして通勤路は、
かなり不便に思えてきた。まず、ゲームセンターが無い。以前は
近場に2軒あったので、食事や買物のあと、あるいは仕事帰りに
立ち寄り、気分転換ができた。ゲームはそこそこ好きなのだが、
いまどき家庭用ゲーム機をもっていないという変な人間なので、
これまでは月に3〜4千円くらいは使っていたと思う。ところが今は
1ヵ月以上ゲームセンターに行かないこともあるほどだ。
そしてもう一つ不便なこと。本屋が無い。脇道にそれても、
まったく見当たらない。というわけで、まあどのサイトでも
別によいのだが、いまのところ紀伊国屋の宅配を利用している。
よくよく考えてみると購入したい本は事前に決まっていることが
多いのだが、部数の少ない本のためか、足を棒にして大きな本屋を
探しても結局見つけることができなかった、なんてことがよくある。
Webで検索して注文する方法というのは、利用してみると
とても便利なものだと今さら感じているところだ。ただ、
紀伊国屋のサイトに関して言えば、和書と洋書が別のShopping Cart
(=別の宅配便)になってしまうのは、なんとかして欲しい。
このことで思い出されるのが、3,4年前に秋葉原で
たっちゃんに聞いた(そして先日古ちゃんにネタ振りした)話だ。
「工数を考えると、秋葉原で3時間も4時間もねばっても意味が無い」
というもの。たかだか数百円安いパーツを探して歩き回るというのは、
自分自身の"時間"の浪費を考えると、
無駄だという意味。本にしても同じで、欲しいものを
送料を払ってでも素早く確実に手にいれたほうが絶対いい。
ことわっておくけど、買物という目的がはっきりしているときに
該当するのであって、友人と久ぶりに会うといったときは
当然別。それにしても、工数というある意味職業病じみた
言葉はさておき、自分の時間の大切さを痛感せざるを得なくなって
きているのは事実である。
定住!?(2001/6/9)
C社の頃の同期と半年振りくらいに飲む。この春なおき君が家業を
継ぐために退社したということで、私の幕張参りに合わせて
みんなで集まった。しっかし、このメンバーと
細々とではあるが連絡をとりつつ、たまに会って楽しく笑いころげる
ことができるのは、とってもうれしいことだ。「このままいくと、
名古屋で家庭を持つことになりそうだよね」という古ちゃんの
つぶやきに困惑。ていうかね、相手がいないってば。
それから根本的に、大都市に定住するつもりが無い。
空気がきれいで水のおいしいところがいい。やっぱり味噌汁は
米味噌がいいしなぁ。このままずっと豆味噌(赤だし)っていうのは
お断り。というわけで名古屋に定住というのはありえないのです。
運用がようやく軌道に乗る。(2001/5/29)
最近ようやく時価評価で+10%以上を維持するようになってきた。
今年に入って売買した某銘柄は短期で37%ほどの利益が出た。これまで
確定させた3銘柄は平均で25%くらいの利益を出しているのでまずまずだろう。
年初に仕込んだ残りの銘柄は現在+5%前後なので、中長期戦というところ。
それにしても足を引っ張っているのは投信だ。-30%のまま塩漬け状態。
日本株中心の積極型ファンドのため、相場の下落とともに下降の一途である。
長期保有が原則とはいえ、はっきり言って面白くない。
責任の所在がはっきりしないように思う。トントン近くまで
戻したら、サクっと解約したほうがいいかもしれない。
口座開設から1年半で10%そこそこ増やすことができたということは、
停滞相場を考慮すると、マイナスじゃないだけでも良しとすべきか。
本音は、年+20〜30%くらいを最低ラインとしたいところ。
仕込んでいる銘柄の大化けを期待しよう。
人気先行内閣VS菅直人(2001/5/14)
薬でフラフラな頭で、予算委員会中継を見る。高視聴率だったのも
うなずける。それにしても菅さんって凄い。よくあそこまで、
多くの懸案の核心を理解しているものだ。議論の展開も絶妙。
靖国参拝の議論の前に、憲法20条3項の
「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動も
してはならない。」(いわゆる政教分離)を読み上げ、
まず法務長官を呼びつけて、「内閣総理大臣は『国およびその機関』
の構成員とみなされるか?」を確認する。そのあと参拝は「宗教的活動」か
という議論に進む。ひとつひとつ論理を積み上げていくところは
是非見習いたい。「無駄な公共事業発生装置」という表現は面白かった。
発生装置とは、またも参院選比例区に名を連ねた、
官庁から天下った特殊法人関連の候補者達のことである。
同じメンツでは自民党は変わらないのではという菅さんの問いに、
小泉さんはごまかすことしかできなかった。
全体的に菅さんが圧倒、小泉さんはかわしまくったという感じ。
これから具体的な政策が出てくるとまた面白くなりそう。
急性口蓋扁桃炎。(2001/5/14)
雑感2周年に何を書こうかと考えていたところ、情けない事態に。
体調不良で3日連続休んだのは、社会人になって初めてかと思う。
のどが痛くほとんど何も食べられなかった。39度の熱が続き、
割れるかと思われるほどの頭痛。人生初の点滴を経験し、ようやく快方に
向かっている。相当呪われているらしい(^^;。
最近の自分は嫌な奴だったので、A市方面から大量の怨念が
押し寄せていたに違いない。気を取り直してうまいものでも
食べにいこう。
Taikou Yamada (t-yamada@ceres.dti.ne.jp)