SAP R/3 Tips


オブジェクトを誤って削除したとき

移送ドメイン内のシステムからコピーする場合は、 [se01]→[コピーと再配置]→[登録]と進む。 ここで、とりあえず[コピーの移送]を選択する。 移送先での属性をオリジナルに戻す必要がある場合は、 [se31]から 依頼にカーソルを合わせ、[オブジェクトの組み込み]ボタンをクリック。 ただ、この方法でうまく組み込めない場合は、 メニューから、[オブジェクト一覧]-[オブジェクト一覧照会] と進んで、[変更]モードに移り、[新規エントリ]で登録する。

システムコピーの後に、調整が必要な主な項目。


大きな移送依頼のロックがはずれない!

開発佳境中に、開発クラス丸ごとで移送依頼を作ったりすると、 他の移送依頼がつかんでいたりして、ロックがはずれず、 リリースできなくなってしまうことがある。もちろん、 作ってしまった依頼自身を削除もできない。 その場合、開発者によるエディタでの作業等開発をいったん中止して もらって、一気にロックをはずす。 まず、エクスポートしたときに、ロックをつかんでいる移送依頼番号が エラー画面に並ぶので、それを控えておく(ローカルファイルへの 保存など)。 次にse03-[依頼/タスク]-[Obj.ロック解除(Expertツール)]で ロックをはずす。 場合によっては、ディレクトリエントリの不足などではずせない こともある。その場合は...どうしたんだっけ。覚えてないや。

移送ファイルの転送と権限

移送ディレクトリをインスタンス間で共有していない場合でも、 SAPGUIのオペレーションで移送ファイル(キュー)を転送する ことができる(4.6Bから?)。手順は以下のとおり。
  1. トランザクションstmsを実行。
  2. メニューを[一覧]-[インポート]と進む。
  3. 移送先システムをダブルクリック。
  4. F5キーを押すと、移送依頼がリフレッシュされ、未転送の 依頼が現れる。
  5. メニューから[キュー]-[転送]と進む。
また、転送だけを許可しインポートを許可させたくない場合は、 権限オブジェクトS_CTS_ADMIに対して、TADD,EPS1だけを 与える。

変更依頼の属性変更

移送管理システムや、開発クラス、移送レイヤの設定に、不備・遅れが あった場合、先行していた開発は「ローカル変更依頼」として 新規作成される。 このローカル変更依頼をリリースすると、移送ファイルが作成 されないため、移送は不可能であり、同様の変更を改めて 作成する必要がでてしまう (リリース済みのものはどうにもならない!)。 そこで、移送管理システムを整備したあと、変更依頼の属性を 以下の手順で、「移送可能変更依頼」に変更してからリリースすると、 移送ファイルが作成されるようになる。
  1. se09,se10等で、変更依頼を表示。
  2. リリースしようとしている変更依頼にカーソルを合わせる。
  3. メニューから[依頼/タスク(A)]-[タイプ変更(T)...]と進む。
  4. 開いたポップアップのラジオボタンで、[移送可能]をチェックし、 OKする。
  5. 「移送可能変更依頼」のカテゴリへ、変更依頼が移ったことを 確認して、リリースする。

2001/7/29 Taikou Yamada (t-yamada@ceres.dti.ne.jp)