NetWorld+Interop 99とFreeBSD BOFレポート


Hall view ホール4の出口からのインフラゾーンの眺め。
NOCは今回、ホールではなく2階の入口正面に設置されていました。 Unicenter TNGで、ホールの3D映像がグリグリ動いてました。 NOC
Mr. N ShowNetツアーを前に、質問するN氏。
説明をされていたのは、日立の小林さん。 拡声器の使い方がまずく、説明が聞き取りにくかったのが残念。 ShowNet Tour
POD ほとんどが、上段にルータ/スイッチ、中段にWDM交換機という配置。
FreeBSD BOFの会場。軽く200人はいたと思われます。 BOF
Newcomer trainig 新人教育に関する発表。

FreeBSD BOF、初めてだったんだけど、行って良かった。 浅見さん、浜田さん、細川さん、太田@NECさん、などなど、 そうそうたる皆さんが来ていて、声を聞くことができました。 遠かったので、顔がよくわかりませんでしたが。 (以下、1ユーザの私が、かなり偉そうなこと書いてます。 あらかじめごめんなさいです。)

浅見さんがports(とパッケージ)についての発表。 パッケージがすでにCD1枚に収まらなくなり、依存関係に よっては、インストールがこけるという状況。私も経験 しましたよ、3.1-RELEASEで。ちゃんとメッセージを見て、 そのパッケージが入っているCDを入れ、あらかじめ手動で 必要なパッケージを入れておけばOKなんだよね。 ports(とパッケージ?)のjapanese以下を分類する構想が あるそうで、探しやすくなってgoodですね。

newconfigの件は難しいですね。とにかく、この件で 痛みを味わった日本の開発チームの皆さんが、FreeBSDの 開発から離れてしまわないでほしいなぁと思う。 ほんとに、ちょっとしたコミュニケーションの不足で 本体に"newconfig"として取り込まれないことになった だけで、技術的にはとても高く、いいプロジェクトだった はずなので。

新人教育という発表は、とても面白く聞かせてもらいました。 "新人"という、FreeBSDの次代を担うメンバーを、いかにして 増やしていくか。徒弟制度での育成には限界がある、そうだ、 大量生産だ、 養殖だ、いやいや 突然変異もあるよ、などなど。 例えが面白かった。しかし、重要なテーマなんだよね。 日本語のドキュメントがだいぶ増え、Webで検索すると ほとんどの疑問は解決するような環境が整ってきている。 が、それで本当にFreeBSD、さらにはOSのcoreを理解している と言えるのだろうか。職場の先輩にも言われたんだけど、 ほんと、便利になった半面、断片的な知識習得が増え、 体系的な理解が難しく、少なくなってきているという 時代。日曜プログラマの私には、カーネルソースはきっと、 神様のささやきのごとく、理解不能に違いない(すいません、 まともに読んだことないです)。ま、いつの日か、 ドキュメント書きなんかで、FreeBSDコミュニティに 恩返しできたらなぁ、って思うのであります。

最後に、抽選でちゃっかりLASER5の3.1-RELEASE COMPLETEパッケージを いただいちゃいました。もう、Walnut Creekの4枚組を持っているので 実はあまり使い道がないかなと思いきや、日本語TrueTypeフォントが 入っているじゃありませんか。MLのアーカイブも入っていて ローカルマシンで検索できるのも便利そう。

いやぁ、ほんとに貴重な話が聞けました。やっぱり ディストリビューションが一つというのが、とっても安心。 集まったユーザの皆さんも、まとまりというか、一体感を ひしひしと感じました。次の機会も是非参加したいなぁと思いました。


1999/6/4 Taikou Yamada (t-yamada@ceres.dti.ne.jp)