つぶやき


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11月13日(土)

◆解決篇

 できないできないと思いこんでいた車速パルス線引出しは、以外にあっけなく解決した。どれくらいあっけないかというと、

『穴の中のエサをつかんで取り出そうとした手が抜けなくなって半狂乱になったが、エサをつかむことをやめたらすんなり手が抜けたサルの心境』

くらいあっけなかった。

 手が届かないと思っていたECUは、右側からはどうあがいても手が届かない。日を変えて改めてその周りを覗いてみると、左側にひしめくコネクター類を分け入って手を伸ばせばなんとかなることがわかった。

 運転席側のシートを後ろまで下げて、日頃は足しか突っ込んだことのない空間を覗きこむ。ツりそうになる筋肉をダマしつつ、数多(あまた)のケーブルとコネクターで作られた結界の中へ左手を挿し入れる。クルマの走行に重要な部分だけあって、ECUにつながる部分は容易には外れない。根気強くこねながらコネクター#3を取り外す。

 スバル車ユーザーのサイトである六連星にあった資料を片手に、赤と緑で彩られた一本のケーブルを探り当てる。すかさず圧着端子を噛ませて、一本のケーブルを引き出した。かくして、1番のキモと思われる作業はつつがなく終了した。すべての扉が開放された車中で一服。

 次ぎは2番目のキモである、電源周り。これはオーディオから横取りすればよし。バッテリー(常時供給)・ACC(キー連動)・イルミ(ライト連動)の3本については、あらかじめ引き出し用のセットを作っておいたので、テスターで確認しながら3つの圧着端子で接続。取り付けていたギボシ端子でカーナビに繋いだ。とどめのアース線(グラウンド)はグローブボックス付近の金属部分にネジ止め。

 いろいろと小さなつまづきは多かったが大きなトラブルはなく、動作(するかもしれない)状態にこぎつけた。喜び勇んでエンジンをかける。カーナビ内蔵の電池はまだ生きていたらしく、きっちり時刻を刻んでいた。PCカードに転送していた起動画面もちゃんと表示された。GPSアンテナはちゃんと衛星を捉えている。すべては順調なり。

 残り作業:

  • GPSアンテナ据え付け
  • TVアンテナ据え付け
  • 音声認識マイク取り付け
  • ディスプレイ取り付け
  • 配線まとめ…はどうでもいいか。
 旅こそは報いなり。実はこの取り付けの過程がいちばん楽しいのかもしれない。



11月16日(水)

◆苦悩

 このカーナビは、自車位置特定のために3つの手段を使っている。

  1. GPS
  2. 車速パルス
  3. Gセンサー
 一つ目はナビのキモであることは言うまでもないだろう。二つ目は、GPSの信号に含まれる誤差を埋めるために、車体の移動距離算出に利用される。三つ目は車体の移動状況(前進・後退・回転)を検知するためで、飽くまで補助的なものだ。

 これらの連携を初期化するために、センサーリセットという作業が要るらしい。具体的には、見通しのよい(衛星を多く捉えられる)ところで、30km/h程度のスピードで数秒間直進すればいいようだ。こうすることで3Dハイブリッド機能が有効になり、3者間の連携は緊密になり、位置特定の精度が上がる。あとは実際に使うことで細かい補正が加えられる。走れば走るほど賢くなっていくわけだ。ガンダムみたいだ(←わかる人にしかわからんな)。

 ひと通り接続も終わったので、翌日の日曜に意気揚揚とセンサーリセットするために海老名に向かう。きれいでまっすぐな道路が多く、高い建造物や街路樹も少ないので衛星を捉えやすいと考えての選択。道路わきに車を止めて、リセットの準備が終わるのを2〜3秒待つ。準備完了のアナウンスとともに、アクセルを踏む。マニュアルには10秒程度とあったので、信号にかからないように気を配りながら。と、カーナビから反応があった。リセット完了の合図か?と思い画面を見ると、

 「車速パルスが接続されていません」

 疑いもしていなかったので、最初は何が起こったのかわからなかった。受信したパルスは累計されるのでその状況を確認すると、『パルス数=ゼロ』。車速を検知できないナビは、GPSとGセンサーのみの簡易ハイブリッド機能で動作していた。画面では大まかな進行方向は合っているものの、自車は田んぼの中などの道なき道を突っ走っている。

 事態はぜんぜん収束してないじゃないか。>自分

 信号や電源の接続に使用するコネクターは、金属板のスリットに電線をむりやり押しこむことで、露出した芯線が接触して導通を得る。このスリットの幅が広すぎて、ケーブルの被覆が完全に切れていないのかと考えた。そこで、一回り小さいコネクターに交換。プライヤーでぐいぐい芯線を挟んで取りつけた。結果は、やっぱり同じ。根本的にケーブルが違うみたいだ。ひとまず撤退。

◆大団円

 困った時のInternet。振ってみると、あっさり回答が得られた。どうやらうちのクルマ(BF3)は、ECUの形態が違うようだ。コネクターが4つあるという記述を元に作業したが、実際には3つしかなかったのでヘンだとは思っていた(…って、思うだけかい)。

 風呂に入ってメシも喰ってもう寝るだけの状況だったにもかかわらず居ても立ってもいられなくなり、階中電灯を手に運転席下を覗き込む。教えてもらった場所を見てみると、あったあった[緑/黒]。狂ったように圧着コネクターを噛ませたあと、ケーブル群が剥き出しのままエンジンをかけた。確認画面を表示してクルマを5mほど前後に動かすと、パルスを検知したことを示す音がプチプチ鳴っている。どうやら成功したようだ。勢いに任せて、再び海老名の荒涼とした大地へ。前回と同じ手順でセンサーリセット。結果は

 完璧だ。

 今度は完璧な3Dハイブリッドモードへ移行した。画面上ではちゃんと道路の上を走っているし、学習状況を見ても結構なスピードでCランクへ到達(簡易ハイブリッドモードの前回では、Eランクから抜けられなかった)。

 それにしても、GPSの信号に誤差が含まれていなければこんな苦労をせずとも済むのに。ペンタゴンにクレーム電話の一本も入れてやろうか。



某月某日

◆ウィルス

 はびこるウィルスに対して防護壁としてがんばってきたMcAfee VirusScan。これまで毎月のワクチンデータ(ウィルスリスト)アップデートにより最新のウィルスにも対抗できたが、そのワクチンデータもVer.3用のものについては年内までしかサポートされなくなるらしい。

 管理者の怠慢といわれればそれまでだが、これだけ増殖した(100台強)クライアントのそれぞれに出向いてアップデートするのは現実的でない。データを提供するものの、実際に組み込むのはユーザーの手に委ねる形となっていた。やはりというか、実際はほんのひと握りの人しかアップデートされていなかった。

 新しく導入されるVer.4では、ドメインの垣根を意識せずに自動アップデートできるようになった。ftpサーバーが動いているkdm1nt01(PDC兼プリンターサーバー兼Webサーバー)にanonymousで繋いで持ってくる仕組みで、一度クライアントを設定しておけば毎月定期的にウィルスデータが更新される。ようやくひとつ心配事が消えた。

 最近はマクロでOutlookと連携してメールを出しまくるってのが流行りだから、Groupmaxっていうニッチな環境で動いてるうちの事業所ではあまり差し迫った問題でもないんだけど。そういう意味ではMicrosoftの製品が一番タチの悪いウィルスと言えるかもしれない。

【感染経路】
 店頭にたくさん置いてある。

【潜伏期間】
 極めて短い。

【発病】
・ハング
・メールばら撒き
・個人情報をマイクロソフトに送信

 ほら。



某月某日

◆一行ネタ

 新聞という性質上、マジメな印象を与える『asahi.com』。しかしたまには小見出しで笑いを取りにくる時がある。

 マニア12歳、本物で「電車でGO」200m ベルギー

 笑える小見出しは主に海外の時事ネタに多いが、ほかにもイカしたものがあるので要チェック。

 (商標とか大丈夫なのか?)

◆小ネタ

 特命リサーチ200Xには、Far East Research社の海外支部と称する部署がしばしば登場する。一応外人を使って海外らしい雰囲気を出そうとしているようだが、使っているパソコンに繋がっているのは

109キーボード

 おかしくなくなくない?(女子高生風に)

◆不正

 本社の掲示板に気になる記事が。

(前略)今回の措置は電子メールやインターネットの利用量増に伴うもので、インターネットのアクセスについては調査の結果、業務の関連性が疑わしいものが相当数含まれているとでました。また、電子メールについても、マナー上問題があるような大容量の添付ファイル(1MB以上)のメールが送受信されているなど(受け取った方は開くのが大変)があげられています。(後略)

 ヒヤっとした。

 倉見の掲示板にも書こうかと思ったが、私が書いても説得力がないような気がするのでやめた。



某月某日

◆発端

 昨日の帰り際に歯羅駄氏に声をかけたのは、帰り支度を済ませた課長だった。
「2〜30分はまだ居るよね?」
というのでてっきり二人で怪しいトークタイムかと勘繰ったが、
「スキャンディスクしてるから、なにかメッセージが出たら対処しておいて」
だって。アホくさ。

 私もいつだったか頼まれた記憶がある。別に苦ではないけどもいささかうざったいので、ディスクの内容が何回書き換えられようとも止まらないようなスキャンディスクの実行方法を考えていた。

 Windowsアプリといえどコマンドラインのオプションでパラメーターを持っているものだ。久々にWindowsヘルプを開き、ディスクのエラー…で調査。あるある…ってたったの3つかい。/aが『すべての固定ディスクについて』で、/nが『実行と同時にスキャン開始』、/pが『チェックのみ』とのこと。

 この中の/nが期待したオプションだろうと思い、早速バッチコマンドを作って流してみた。
C:\WINDOWS\SCANDSKW.EXE C: /n

 結果は…ダメ。10回以上リトライが起こると、確認のダイアログが開いてしまう。これじゃ意味がないので、おもむろにSCANDSKW.EXEをバイナリーエディターに突っ込んでみる。その中で見つかった怪しげな文字列は

  • ALLFIXEDDISKS
  • NONINTERACTIVE
  • PREVIEW
  • OLDFS
  • SILENT
  • SAGESET
  • @SAGERUN
以上7つ。ALLFIXEDDISKSは/a、NONINTERACTIVEは/n、PREVIEWは/pにそれぞれ対応するのだろう。ということでそのほかのものについて試してみる。

 Plus!でいうところのシステムエージェント(SAGE)、ie4以上ではタスク。これらで組んだスケジュール上でSCANDISKが動作する時は何も聞いてこないので、多分下段の2つが怪しいと踏んだわけだが、/sや/@としてもハネられる。そう簡単にはいかないようだ。

 ここでやめとけばよかったのに。

◆トラブルへ

 うまくいかないので、試しにOLDFSを試してみることにした。これが間違いのもとだった。

 コマンドラインに
 SCANDSKW.EXE C: /O と打ちこんでみる。

 自然にSCANDISKが立ちあがり、ディスクをなめていく。クラスターチェックまで終わるのを待っていては時間がもったいないので、途中でキャンセル…と思ったら、急にデスクトップ上の全アイコンが消えて、スタートボタン横のクイックLaunchアイコンも消失。慌ててエクスプローラーを見ると、デスクトップの下に何もない。

 自動的にエラーを修復するを選択していたのもマズかった。FAT16にとって異物であるロングファイルネームの情報が、きれいさっぱり捨てられていた。8.3に収まらなかったファイル名はXXXXXX~1に変えられてしまっている。

 VFAT(Win95のファイル管理方式)の時代から見たOLDFS(Old File System)といえばまさにDOSのFAT16だろう。8.3形式のファイル名になってしまったため、設定情報などにアクセスできなかったWindowsがトチ狂ってしまったわけだ。

 昼休みをつぶして一心不乱にリカバー。まさに自分の小便で足をぬらした犬のような気分だ。

◆サル

 同じ過ちを繰り返してしまいました。

 別のドライブを対象にすればいいやと思い、Flash ATAカードを突っ込んでドライブD:を準備。こいつに対して
 SCANDSKW.EXE D: /o
としてみた。カーナビ用のファイルなのでどの道 8.3形式のファイル名しか使えないから問題ないし。

 ところが、いざ実行したSCANDISKのウィンドウにはC:とD:が仲良く選択されている。おいおい、ドライブ指定はお構いなしかよ。/oオプション、恐るべし。

 またしてもしこしことファイル名修正。アホか。



11月某日(金)

◆本命現る

 『Windows=巨大なウィルス』説は、日を追うごとに真実味を増してゆく。

 以前ここ(会社のほうのアングラページ)で『開くだけで感染するウィルスが現われた』と書いたことがあった(Melissa事件)。その時はわしの早とちりということで終わったが、今度は本当に現われた。VBS/Bubbleboyは、MS Outlookの場合はメールをオープンした時点で、Outlook Expressじゃプレビューを表示するだけで感染するらしい。正確にはウィルスではなく、繁殖を繰り返すだけのワーム。でもそんなもんに侵入されるだけでも立派な被害だろう。

 とどまるところを知らぬ肥大化を繰り返すOS。マイクロソフト自身ですら管理できてないんじゃないかと思えるその仕組みからは、その筋の人が探せばアラなんていくらでも見つかるんだろう。にしても、ユーザーの預かり知らぬところで勝手にメールを出せたりするのもすごい話だ。Internetの発展に少なからず寄与したのがWindowsならば、Internetに混沌をもたらすのもまたWindowsなのかもしれない。



11月28日(日)

◆衝動買い

 部屋の蛍光灯が切れたので、♪ヤマ〜ダでんきに行ってきた。40型の長い管が2本、しめて2千円なり。たいした出費ではない。

 ふと気がつくと、左手の蛍光灯とは別に、右手にはビニール袋が。その中には、いつのまにかこんなものが。セットで安売りされていた接続キットもいっしょに入っている。

 前のデジカメには不満が出てきていた。画像サイズがVGA(640×480)であることは納得ずくだったけど、撮影可能になるまで時間がかかったり(起動に10秒、画像記録に6秒)、レンズカバーがバカになっていてちょっとの衝撃ですぐに開いたり、図体がでかかったり重かったり(単3電池4本)。そんなわけで、以前から目をつけていたのがこの機種。

 小さいし(カードサイズ+α)、軽いし(単3電池2本)、前の機種と同じくスマートメディア対応、画像サイズはXGA(1024×768)。撮影可能になるまでが短く、0.5秒間隔での連射もできる上に、音声も含めた動画撮影までも可能。これで4万円とは、世の中進んだもんだ。

 部屋の蛍光灯が切れたばっかりにとんだ出費だ。借金もまだあるというのに、なにやってんだ(…といいつつ影では、切れた蛍光灯に感謝しているフシもあるが)。


◆ネットサーフィン(死語) in 会社

 社内からWebを覗くには、某親会社の回線を通して外に出なければならない。その回線は128kbpsという狭い帯域しかなくて、何かと苦労が多かった。

 ちょっと画像が多いページだと、ページの下のほうはイメージをダウンできずに×印が並ぶといった具合。画像が見られないくらいならまだいい。Microsoftのページなどはウラでスクリプトだなんだといろいろやってるんで、最後までロードできずにスクリプトエラー。肝心な文面が読めやしない。

 大きなファイルをダウンロードしようとしても、一旦プロキシーに取り込んだ後にクライアントに送られてくるもんだから、途中でタイムアウトで蹴られてしまう。回線の空く早朝や深夜でもせいぜい1MBのファイルがやっとこさゲットできるくらいで、アクセスの込む昼時はページの閲覧さえ難しい。

 加えて、許されるプロトコルはhttpのみ(=ftpなどはダメ)なので、ドライバーのアップデートにftpしか使えないサイトがあったりすると、しこしことモデムをつないでダイヤルアップ接続。情報難民と呼ぶにふさわしい状況。

 ありがたいことに、その回線容量がこれまでの12倍、1.5Mbpsに拡張された。早速アクセスしてみると、すこぶる反応がいい。画像はそこそこのスピードで表示されるし、段組みに<TABLE>を使ったサイトでも待たなくてすむ。3MBほどファイルでもあっという間に反応が返ってきたりして、タイムアウトしないように祈りながらダウンロードしていたのがウソみたいだ。

 この状況を手放しで喜んでいいかというとそうでもない。実は回線拡張とともにURLフィルターの導入もやられてたりする。ハネられるのはど〜せキワモノ系のページくらいなので困ることはないだろうとタカをくくっていたが、チャット系の有名どころも対象になっているようで、よく覗いていた掲示板がひとつ引っかかってしまった。ちょっと残念。

 所詮社内の話なので、外部を覗けるだけでも御の字なんだが。



12月4日(土)

◆リニューアル

 といっても更新したのはトップページくらいだけど。白を基調にあっさりまとめてみた。っていうか手抜き。

 ついでに、リンク集とSF考察のページを設置。前者はデッドリンクのメンテがめんど臭くなって放棄してたもの。欲張らずに選りすぐって書きなおした。後者は以前secret.htmlとしてこっそり登録しておいたものを修正しただけ。両方ともこれ以降は更新されない可能性が大きい。ま、おヒマなときにでも。

 数だけ多い掲示板も健在なので、そちらもよろしく。


◆フラッシュバック

 近所の飲み屋(でいいのかな?)にパソコンが設置された。詳しいいきさつは知らないが、おかみさんの懇意にしている技術屋さんが持ってきてくれたものらしい。とりあえずモデム経由でInternetにもつながるので、お店のホームページも覗けるそうだ。

 ある日お店を覗いてみたところ、まだ客も少なかったので、そのパソコンに触ってみた。店の奥に鎮座した筐体は本体・ディスプレイ一体型のFMV-DESKPOWER。前から見た限りじゃ型番まではわからなかった。店の名前がゆらゆらゆれるスクリーンセーバーを解除するため、マウスに喝を入れる。

 僕がAT互換パソコンを使い始めたのは、会社に入って2年ほど経ってから。パソ通で知り合った人に部品を譲ってもらい組み上げたのは、50MHzで駆動する486DX2の載った、タワー型マシンだった。そのころはまだWindows 3.1が全盛だったし、ハイエンドマシンと比較するわけでもないので、不満を感じる理由もない。逆に、ちょっと手を入れるだけでもスピードアップを実感できるので、初心者の僕にはちょうどよかった。その後もステップアップを続けて、いまや450MHz駆動のCeleronという、当時から考えるとバケモノみたいなマシンを使っている。

 すっかり忘れていたその感覚が、マウスに触ってから画面が表示されるまでの間に『走馬灯のように』頭の中を駆け巡った(多少誇張を交えてお伝えしております)。デジカメから取り込んだ画像をブラウザ―で表示しても、画面の上から下まで描画するさまをゆっくりと目で追えてしまう。

 メモリーが2倍の16MBになっているほかは当時の構成のままなので、CPUはi486DX2の66MHz、ビデオチップはCL-GD5434、ハードディスクは410MB。CPUはAMD 5x86-P75(133)ならちょっといじるだけで差し替えられるようなので、機会があればビデオチップやディスクと併せて性能の底上げに挑もうかと思う。

 各メーカーからは、季節の変わり目などお構いナシに新機種が発表され続けている。CPUの動作周波数は750MHzに達し、メモリーは128MBで当たり前。ディスクにいたっては10GBや20GBといったオーダーが普通になっている。それらに惑わされずに無駄な出費を控えるには、

『速いマシンに触らない』

これに限る。いまさらながらそう思った。





12月11日(土)

◆部品調達

 パーツを揃えに、秋葉原に行ってきた。せっかくのカーナビを活用しようと思い、車を使うことにした。

 間違いだ。年末のボーナスシーズンということもあってか、矢鱈滅鱈混みまくり。首都高環状線に入るまでは牛の歩みで、秋葉原に着いたら着いたで駐車場を求めて右往左往。出発が9時過ぎという時点で半ばあきらめの気持ちはあったが、ここまで多いと辟易する。数分並んでようやくどっかの立体駐車場に落ち着く。1時間500円ってのはそんなもんだろう。

今回ゲットしたモノ
Am5x86-P75(133)3,980
IDE HDD(4GB)x2台16,000
P55T2P45,480
K6/2332,980
プライベート・ライアン(LD)5,000

 そう安くない交通費+駐車料金を費やしたわりにはあまり数が多くない。せっかくクルマで行ったんだから、もう少しムリをしてケースでも買っとけばよかったかな?とちょっと後悔しているところ。


◆クラッシュ

 二日酔いのまま早起き(?)して↑を決行したもんだから、帰宅した4時ごろにはすっかり眠気にとらわれてしまった。カゼのひきはじめっぽいところもあるので、一通りパーツを確認した後は即寝。

 夜8時ごろにゴソゴソ起き出すと、寮メシを食べに食堂へ降りた。すると、程なくして窓の外で赤色燈が回りだした。

 食堂のねえちゃんに聞くと、僕の寝ている間に事故があったそうだ。寮の前を走る車が、わき道から飛び出した車と衝突したらしい。すごい音がして、あたりは一時やじうまで騒然となったという話だ。夢も見ていない間にそんなことが起こっていたとは驚きだ。

 いくら自分が気をつけていても、向こうから突っ込んでこられたら如何ともし難い。時も師走。みんな気が急いているんだろうけど、急がば廻ってワンというくらいの余裕を持っていきたい。



12月12日(日) (カゼ悪化)

◆いらっしゃいませ

 別にグチというわけじゃないので。

 中古パーツ屋・じゃんぱらでの話。そっけない商品説明の際、「ボードのレビジョンは3.0です」との一言を聞き取れなかったので尋ねたら、かなり怒ったような態度で繰り返されてしまった。年末の忙しいときなのでムリもないと思っていたら、同系列のDOS/VパラダイスWeb上の評判も同じようなものだった。系列を通じての企業カラーなのかも。

 客のほうから言うことじゃないけど、客商売にはかなり向いてない。所詮技術者にしか勤まらないような商売柄か、そちらに専門化するほどに接客とは程遠い方向へ傾いてしまうのかもしれない。いちいち「領収書のお名前は上様でよろしいですか」(殿様か)とか「動作不良は2週間以内にお申し出下さい」とかを繰り返すのをやめたらいいんじゃないだろうかと思う。必要な人は申し出るんだし。

 接客と技術力、互いに相反する項目のようだけど、うまく両立しているところもあるだろう。でも、流通が発達して接客だけが稼ぎ口ではない今では、社員研修に余計な費用をかけるよりも、モノが売れればそれでいいのかもしれない。こちとら納得ずくで買っているから、モノさえ渡してもらえれば別に構わないけど。


◆携帯端末

 携帯電話の普及率はすでに3人に1人の割合まできているらしい。人ごみの中、歩きながら大声で話す姿を見かけるのは当たり前になった。近いところでは、僕が働いている事務所でも(マナーモードを知らないのか)堂々と着信音を響かせる人もいる。最初はうっとうしく感じていたが、別に二人で会話しても騒音は変わらないんだし、逆に会話の片方しか聞こえないんだから。いや、片方しか聴こえないが故に『完結しない中途ハンパな会話』を嫌うのか? ま、どっちでもいいけど。

 これだけ普及していながら、時計のひとつもロクに合わせられないというのは納得がいかない。たまに基地局と通信してるんなら、時刻情報くらいラクにゲットできそうなもんだけど。


◆血液型と宗教と

 血液型による性格判断を、少しの疑念も持たずに信じる人は多い。否定する理由もないんだけど、あまのじゃくな僕としては一応反論を述べないわけにも行かない。

 A型は几帳面。B型は社交性に富み、AB型は二重人格。O型はマイペース。たくさんの人口を4つに大別してしまうというのもすごい試みだと思う。星占いの12でさえ少ないと思っている僕としては、そんな大雑把な分け方でいいのかと思ってしまう。

 「当てはまるところが多い」とは信奉者の弁。話を聞いていると、実に狭い領域の中から、血液型にあうところを引っ張ってきている。

  • 一見ズボラでも、靴のひもを結ぶときは几帳面だからやっぱりA型。
  • 人と話すことは得意ではないがB型だからそれなりにやっている。
  • AB型だからふとした拍子にものすごく怒るし、
  • O型だからメシを喰うのはゆっくりだ。
 そんなのは探せば誰だって当てはまる。誰にでも几帳面なところはあるし、社交性の欠落したやつなんて世の中で生きちゃ行けないし、どんなときも誰に対しても一本調子で接していては面白くない。メシくらいマイペースで食べたいだろう。

 なんとなく最近のエセ宗教もそんな感じだと思う。片手で数えられるほどの偶然の一致やマヤカシをすごいものとして信じ込んでしまい、一度信用してしまうとよほどのことがない限りその考えを覆すことはない。合致するところばかりを追い求めてしまい、都合の悪い部分には目をつぶる。

 古くから伝わる宗教を作った人には例外なく苦行というプロセスが伴っている。既成の事実にとらわれず、考えに考え抜いた末に自分で見つけた「道」なのではないかと思う。そういった過程に基づいて導き出されたものには少なからず真実が含まれているとは思うけど、労せずしてそれをそのまま鵜呑みにするだけで消化できようハズもない。人の作ったテンプレートに当てはめたところで、遊びにはなっても糧にはならない。

 真実を見つけようとする、その「姿勢」こそが大事なのではないだろうか。たかが血液型ごときにふりまわされず、自分の心で感じてその人の人となりを模索することが大事なのではなかろうか。なんちて。

 まとまらないのでこのへんで逃げる。


◆鉄のカンオケ

 乗用車がトラックから追突されて、小さな子供が死んだ。トラックの運転手はウィスキーをひとビン空けていたらしい。

 いくら免許制度があるからといっても、そんな危険なドライバーが今後同様の惨事を引き起こさないかといえば断言はできない。取り締まる側もすべての飲酒運転者を挙げられるとは思えないし、第一最近ではその警察自体がダメダメだ。

 高速道路であんな巨体に突っ込まれたら、無事に済むはずがない。絶対にぶつからないような機構があってしかるべきだ。それなのに、いまだに追突防止用の検知機がないのはメーカーの怠慢としか思えない。儲けを重視するあまり、ガソリンに比べ環境破壊に貢献する度合いの大きいディーゼルがなくならないところを見ると、自動車業界にこういった人道的な対応を期待するのは筋違いなのか。



12月14日(火)

◆不幸の手紙

鉄腕DASHがどこまで届くか実験中!
9人に送って下さい。これは本物です。
国分太一チームです。
よろしくお願いします。署名をして、この文章を
このまま次ぎの友達に!

(以下27人の名前が繋がる)

 これほど胡散臭い文面もない。言うまでもなくチェーンメールだが、それにしても稚拙だ。

 だいたい、端末間の距離を意識せずにやり取りできるe-mailで『どこまで』ってのもヘンな話だ。『これは本物です』ってのも、ニセモノであることを強調しているだけでまったく説得力がない。『次ぎの』って送りがなのクドさにも(間違いではないけど)アタマの悪さを見て取れる。つぎぎ?

 リストに追加された27人の名前もどこまでホンモノかわからないが、少なくとも末尾近くの数人は疑いもなく自分の名前を記入して転送したんだろう。チェーンメールの存在を知らなければ無理もない話だ。

 そもそも最初にこのメールを作ったやつは、こんなことやってうれしかったり気持ちよかったりするんだろうか。そこが不思議だ。



12月17日(金)

◆趣味の世界

 マザーボード:P55T2P4と一緒に何の気なしに買ったCPU:AMD K6/233は、実はANRでコア電圧が3.2Vだということに気がついたのは、購入から1週間経った後だった。

 よくわからんが、マザーボードが対応していないらしい。いろんな資料を漁った結果、イレギュラーではあるけれども3.3Vをぶちかませば動くらしいということはわかったが、同時にCPUをガンガン冷やさないと安定動作しないらしいということもわかった。

 Old Pentium/133では無事にBIOSのアップデートもできたので安心していたが、いざK6に差し換えてWindows2000の試用版をインストールしようとすると、Cabファイルを読み出せないとかFATが壊れていますとかいってくじける。くじけるだけならまだしも、突然ダンマリしてしまうこともしばしば。気合いが足りん。

 3.3Vをかけたところで、果たして山洋のファンとシリコングリスだけで安定動作するかどうかは疑問だ。定格クロックでさえ安定動作が難しいとの噂もあることだし、200MHzくらいで妥協せざるを得ないかもしれない。軽い出費で揃えただけなので、それでも動けばバンザイだ。

 いつの話になるかはわからないが、CATV Internetで常時接続できるようになれば、Webサーバーやでかくてうるさいダイヤルアップルーターくらいにはなってくれるだろう。



12月20日(月)

◆w2k

 ↑のPCは、特に問題なく稼動し始めた。心配していたCPUもそれほど発熱せず、ヒートシンクはほぼ常温のまま。拍子抜けした。POST(Power On Self Test:起動時の自己診断)がやたら速く、OSをロードするまでがあっという間なのに驚いている。

CPUAMD K6/233
M/BASUS P/I-P55T2P4
Memory64MB EDO
HDDQuantum Fireball EX 4GB
VideoATI XPERT XL
AudioYamaha PCI Sound
NICHITACHI CN2300 ISA LAN Card
CD-ROMHITACHI 4x CD-ROM

 試験的にWindows 98をインストールしていたが、会社で買ってる日経パソコンのオマケについてきた Windows 2000 Professional RC2(評価版2)を入れてみた。

 なかなかよろしい。今となってはしょぼいと思えるハード環境でも、そこそこさくさく動く。マイクロソフトはMillenniumなんて中途ハンパなOSを売るより、こちらにパワーを傾注したほうがいいんじゃなかろうか。管理が楽なので、会社で使いたい(もっとも、今までみたいに頻繁にサービスパックを連発されてもそれはそれで辟易だが)。

 今のところ不満といえば、マウスからの割り込みまでもきっちりノイズとして拾ってしまうサウンドカードくらいか。そんなには激しくないが、マウスで操作したりなにか処理が走るたびにヴーヴー鳴ってる。こういうとこでケチっちゃいかんね。

 さて、次はLinuxでも入れてみるか。



12月30日(木)

◆帰省

 去年まではどうしていたかというと、通常の冬休み(今年は29日〜)プラス年休という『大型連休』モード。上司と私の2人で担当するコンピューターがあり、どちらかが工場近くにいなければならないという『見えない足かせ』で繋がれているため、元旦を挟んで相互に譲り合って帰省していた。上司も私も福岡出身だったりするので、このへんの調整は必要になる。

 ところが今年は担当が3人になり、しかも東京出身ときたもんだ。少なくとも一人は元旦前後にフルで休める計算になる。ラッキー!(おいおい勝手に計算していいのか?)

 しかし話はそう甘くなかった。y2k、日本語で言えば弐千年。ゆきすぎるマスコミのおかげでだいぶ前から『今年は2000年問題があるから帰省できないぞ〜』と自分に言い聞かせてきた。大晦日と正月2日(≠2日間)を除いて出勤することになっても別になんともない…ハズだった。

 でも、ガラ〜ンとした事務所でこうしてつぶやきを書いていると、さすがに寂しい。おっとそろそろ20時、寂しさを紛らわすために呑み収めといくか(←師走に飲み屋に寄生するヤツ)。こうしてオチもつかずに大晦日を迎えるんだろう。



12月31日(木)

◆泣いても笑っても

 今年も残すところあと数時間。そんなときに寮で一人食べるコンビニ弁当とアロエヨーグルト。インスタントのそばも買った。酒もある。一年間の少ない記憶をかき集めて、1999年を静かに見送ることにしよう。

 それでは、2000年が皆さんにとってよい年でありますように。



1月1日(金)

◆仕事始め

 世間一般と同じく、2000年になっても大きなトラブルは起きなかった。目に見えないだけかもしれないけど、今はそれでいい。元旦の夜まで会社に縛られるなんてゴメンだ(縛られている人には申し訳ないけど)。

 帰ってきて郵便受けを覗くと、年賀状が届いていた。あちゃーっ、って感じだ。実は、今年は結局年賀状を書いていない。時間は作ろうと思えばいくらでも作れたはずだ。帰省した去年もバタバタしてたが、筆ペン一本でなんとか書き終えた記憶がある。今年は単なるサボりといわれても仕方がない。っていうかサボりだ。

 y2k対策をやろうとして起動しなくなった、部長のパソコン。とんだやぶへびだった。明日はそのリカバーのため出勤するので、ついでに会社のプリンターを活用させていただくことにしよう。



1月3日(日)

◆おめでたい人たち

 1日の仕事が首尾よく終わったので、今日はお休み。

 性懲りもなく正月暴走をテレビで取り上げている。そんなにもてはやすからつけあがるんだっつーの。

 前々から言っていることだが、『暴走族』なんていう呼び方自体がダメだ。カン違いしたヒトたちはそう言う名前で呼ばれることに喜びを感じたりするんだし。『ヘロヘロ団』とか『大腸族』とか、そういった名前をNHKのアナウンサーにまじめに話してもらえば、少しはイメージダウンすると思うんだけど。なにがミレニアムだ。魅零弍亜無か。

 でもまぁ神奈川県警もあのザマだし、今年は多めに見てもいいか、なんて気にもなるが。



1月4日(月)

◆金太郎アメ

 マスコミ取材に対するコメントってのは、判で押したようなものが多い。思わずツッコミを入れずにはいられない。

 『再発防止に万全を期したい』

毎度のことで。

 『誠に遺憾に思います』

他人ごとか。

 『訴状を見ていないのでコメントできない』

んじゃ見ろよ。

 それ以前、最近のニュースってのは一字一句違わない原稿を異口同音に読み返すだけで、局ごとのカラーが全く感じられない。これならWebで眺めるだけですんでしまう。

 画一化を目的とした義務教育の成果が現われているのか。




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