RUPO JW90B

全 体 の 幅 :約310mm
文字キー部分の幅:約300mm
文字キーのピッチ:約19mm


1989年。あまりに昔で何年前かわからないくらい昔、突然このマシンが世に現れて、ほんとうにびっくりしました。当時のワープロは5行表示くらいの情け無い液晶がキーボードの上に固定されていて、プリンターも付いていて、それでとても持ち歩けるような重さではない物が主流でした。その環境の中にこれが現れて、冗談ではなく紙のように薄いと思いました。

画面も不必要なまでに広いと思いましたし、電池駆動で場所を選ばず入力できるし、入力速度に追いつくだけの変換速度を持っていましたし、FEPも「言の葉」という当時の最先端、ワープロの東芝が誇るものでしたし、まさに頂点に君臨するテキストマシンでした。

FDDを内蔵しているし、テキストをMS-DOSに変換できるためMacとも相性が良く、これは買うしかないと思ったのですが・・・、当時すでに3.5インチFDDを最初に搭載したワープロ、RUPO R50F(液晶2行表示!)を持っていた私はグッとこらえていました。

このマシンの良さは、何と言ってもストロークも含めてほんとうにフルサイズのキーボードを搭載していること。小型化が使いやすさを犠牲にしていません。それでいて大きさは、大ざっぱに言うとPB5300の筐体下半分とほぼ同じ!

2/3の薄さになったPB5300にADBのキーボードが付いているような構成なのです。どう考えても最高です。

当時モバイルテキストマシンの概念は少しずつ製品化され、CASIOやリコーからもA4サイズでプリンター無しというワープロが出ましたが、薄型+小型化は性能を犠牲にしていることが多くて、どれもこれも失敗してるようでした。

リコーのCUBAX(=キューバックス:綴りは合ってるかな?CUVAXかな?)は随分とカッコ良かったのですが、小さすぎる液晶と打ちにくいキーボード(PEDIONみたいな)、それから何と言っても遅い変換速度がアダになって全く売れなかったようでした。

写真のRUPO JW90Bは長いこと中古を探していて、ついにようやく手に入れたものです。今になって触ってみるとチャラチャラうるさいキーボードや分厚い筐体にがっかりします。しかしこいつのキーを叩きながら思うのは、やはりPowerBookのキーボードがこのくらいしっかりしていたら・・・、ということです。

薄さや小ささというスペックばかりに振り回されないで、本当のPROが使えるマシンを作って欲しいです。IBMはフルサイズのキーボードがはみ出しているという製品を発売しましたね。きっと理想はキーボードと液晶だけという構成だと思っているのでしょう。キーボードを犠牲にした小ささと、キーボードはフルサイズのままでその他を小さくしていくことは全く意味が違います。

RUPO JW90Bは後継機を経てDynaBookへと進化し現在に至ります。東芝さん、他社製品のスペックにばかり気を取られないで、歴史に残るマシンを作って下さい。あのものすごくカッコ良かったJ-3100を産み出した会社なのだから。


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