2nd Soul おいしいワインの週末

にろや十いち番勝負、第四試合(カリフォルニア対決)
Vol.329  2002年9月27日
対戦カード:カリフォルニア・ワイン・トレーディング 二宮真也  VS. Vin du 268 大西リキ

本日のワインリスト
参加人数:10名

カリフォルニア・ワイン・トレーディング
二宮真也
14
Vin du 268 大西リキ
 16
2勝1敗で大西リキの勝ち

1R:秋にはこの白で

'00ロルカ ピノ・ブラン
(ナパ・ヴァレー)
 \2,440 '00 フランシス・コッポラ ビアンコ  \1,730  

2R:秋の夜長、食事と共に飲みたい赤

'00 コースタル・リッジ シラーズ
 \980  '99 ジョセフ・フェルペス
パスティーシュ
\1,680

3R:おすすめジンファンデル

 '00 ラビット・リッジ ジンファンデル
バレル・キュベ
 \1,710  '99カストロ・セラーズ ジンファンデル
(パソ・ロブレ)
 \1,750
価格横の数字は得票数、

本日のワインへのお問い合わせは:
Vin du 268 :078-951-2324



序章
抽象的なテーマの中でこそ、何が、どんな味わいが求められるか、それは選者のセンスが問われるところとなったが、それは勝敗に、左右される物ではなかった。今回の結果はすべて、6:4と微妙な票の別れを見せたのも興味深いものがある。


1R:秋にはこの白で対決
価格差700円は味わいに反映されるのだろうか。
Chardonnay, Malvasia, Muscat Rieslingのブレンドのコッポラは、
私の経験から
勝つのです。
カリフォルニアのブレンドワインは、飲み易さを表現している事が多い。
以前東京までカリフォルニア白ワイン対決をしに行ってまで
負けた時の相手のワインはブレンドの白だった。
対するロルカは、あのケイマスの白ワインメーカーのジョン・ボルタの手になるもの。
そのスタイルを踏襲して、やはり濃厚である。
このシリーズ過去3戦を見ていただいても、濃厚ワインは負けている。
でもそんな統計的な話しで勝っても仕方の無い事である。
優れていたのは、ロルカ。
時系的なコメントを書いた方が、ロルカに票を入れた。
しかし、飲みやすさ、親しみやすさで、コッポラに軍配があがり、まずは一勝。
余談だが、コッポラ・ビアンコ、近年の物は、
マスカットな印象が薄れ、
本当に素直な味わいになってきている。
どちらも旨みの乗って来る、
秋の素材にはよきパートナーになってくれる二本だった。



2R:秋の夜長、食事と共に飲みたい赤
秋の夜長にと、単独で美味しいワインのセレクトの私に対し、
お祭りには"スキヤキ"とそれに合うワインのセレクトの二宮氏。
双方の選択結果は、ローヌ品種となった。
滋味にあふれた、果実味から来る力強さは、双方納得の味わい。
価格差はここでも700円。
しかしここは順当に高価なワインが勝つ。
シラーを75%以上ブレンドのコースタル。
片やローヌ独自品種のブレンドのフェルプス。
またもやブレンドワインが勝ったのは、価格差だけの事だろうか?
ブレンドされると個性が失われ、
面白みには欠けるが、美味しく飲みやすくなるところは、
コストパフォーマンスを求めれば、得策のワインとなりうるだろう。
しかし980円であのパフォーマンスは見事なシラーのコースタルであった。

勝ててよかった、、、ホッ


3R:おすすめジンファンデル
ジンファンデルの特徴をどのように捉えるか、
通常この2,000円までのワインに出てくる、
漢方薬な香りがジンファンデルの大きな特徴と認識しているが、
高価なジンファンデルはその個性は隠されてくる。
その意味では、よく特徴の出た二本であった。
わずかに味わいにおいてカストロが
タイトに出て、
ラビット・リッジは少々の
ミルキーなブーケが幸いして、複雑さを表現した。
その違いが票の分かれ目になったようである。
中秋の名月を過ぎた頃、
丁度ウサギが味方したのだろう。
二宮氏素直な選択で、一矢を報いた。


 大西個人感

往々にして、リキむと勝てない、そんな結果の今夜。
どうしても勝ちたいラウンドを、二宮氏と私は落とした。
私は、ナパさんの対決を見て、
絶対にジンファンデルでは勝ちたいところであった。
二宮氏は、ロルカに思い入れが強く、絶対に勝ちたい所であった。
共に落とすのは"
お笑い"以外に何物でもない。
つまり意図した所は外れて、偶然がもたらした結果だからです。
難しい物ですね。


 今回の一言
好みの押しつけはお節介。
如何に飲み手の気持ちになれるかが大切ですね。
これは、ショップだけでなく、複数で飲まれる折には、
そこに在する人達を思う事にも通じますね。