2nd Soulおいしいワインの週末

にろや10番勝負、第九試合(ソムリエ対決)
Vol.280  2001年10月19日

対戦カード:Vin du 268 大西リキ  VS. JSA公認ソムリエ 中島信裕氏

本日のワインリスト

参加人数:13名

大西 リキ
21
中島 信裕
 18
2勝1敗リキの勝ち

1R:ナッティな白対決

97マウント・アダム・シャルドネ(オーストラリア) \2,400 6 98サンヴェラン・“クロ・ア・ラ・コート”/ドメーヌ・コーディエ(ブルゴーニュ) \2,380

2R:ガメイ対決

99ボジョレ・レ・グリオット/ピエール・マリー・シェルメット \1,050 8 00ボジョレ・キュベ・トラディショナル/ピエール・マリー・シェルメット \1,330 5

3R:カベルネ・ソーヴィニオン対決

99リバティスクール・カベルネ・ソーヴィニオン(カルフォルニア) \1,980 7 97セルヴァマッジオ/ヴィラ・ラ・セルヴァ(イタリア・トスカーナ) \1,680 6

価格横の数字は得票数、

本日のワインへのお問い合わせは:
Vin du 268:078-951-2324


1R:ナッティな白対決

 やはり対決は分からない!
 リキ:素直にいやみなく、アーモンドな蜂蜜のマウント・アダム。中島:大人の味わいがする少しドライなナッティ、サンヴェラン。

 先週の反省も込めて、スネ加減に、果実味タップリ、甘ささえ感じる旨みタップリワインの、マウント・アダムが負けた〜、
こりゃどうなっとるの?と言ってもマコンではミラクルワーカーとして、ミュルソーかい?と聞かれるコーディエの白ワインなら、
仕方がないか・・・

  中嶋氏、秋をイメージしてシリーズを統一、常に食事を念頭に置いての事だから、、、と、やっぱりソムリエ稼業は、トータルで
ワインをセレクトしてくる。中秋を飾るには、食欲の秋にはピッタリなワインでした。


2R:ガメイ対決

 やはり対決は分からない!パートU
 奇しくも、同じ造り手の対決となった、ここのドメーヌ・ヴィッシューは、ボジョレーから出ることなく、よりナチュラルなガメイ種に
こだわるため、亜硫酸の添加量さえ抑えた造りである。しかもここでは、安いクラスのワインが勝ってしまった!

 この結果は私の拾い物。まさか勝てるなんて、思っても見なかった。自分で飲んでも(ブラインド)トラディショネルの方が、役者は上。
やはり??は残る。では勝因は、すべてが時間としか、言えない。
 現実に、フリータイムになれば、トラディショネルの方が早くに、ボトルが空いていた。

 そのトラディショネルのイメージを、イチゴ味を鮮明に出し、カラリと晴れた秋空の下、白いテーブル、小さな椅子に二人で腰掛けて、
静かな時間を過ごしたいワイン。その視点から選んだと言う、ソムリエ中嶋氏。


3R:カベルネ・ソーヴィニオン対決

 順当に
 ここで、既に4種類のワインを既に試飲済みの参加者達。時間の掛かる、素直なセルバ・マッジオは素晴らしいワインながら、
インパクトが出てくるまでに、少々時間が掛かります@中嶋氏。のっけから、バニラな香りで、フルボディな果実味で、Hな迫り方の
リバティ・スクール。

 どちらかと言えば、分かりやすいワインの勝ちとなった。ボルドーなイメージをイタリアが出せば、柔らかなボルドーにはない世界を
楽しませてくれる。

 セルバ・マッジオのイメージは、ロッキングチェアーに揺られ、暖炉の前で、秋の夜長をゆっくりと楽しみたい。
そんなイメージで選ばれた中嶋氏のワイン。


 大西リキ個人感

 今回は、なんとか勝てた、どちらに転んでもおかしくない、微妙な得票差である。只今五勝四敗、負け越しだけは免れた、
・・・と言っても、一勝は、私が渡米中に斉藤が勝ったものであるから、実際は勝率只今五割!!

 ソムリエという職業は、本当に料理の事も良くご存知である。「ハーブがタップリのったスズキのポワレと合わせていただきたい。」
1Rでの、サン・ヴェランでのコメントであった。そしてトータルなロケーションでのワインセレクト。その一言一言に、
新鮮さを感じました。
 

 今回のキーワード
「ローケーションを思えば、いいワインと美味しいワインには相違有り」
あらためて、ワインとは何か、奥の深さを知りました。