2nd Soulおいしいワインの週末

にろや10番勝負、第6試合(web酒屋対決)
Vol.277  2001年9月28日

対戦カード:Vin du 268 大西リキ  VS. 笠原商店 笠原好之氏

本日のワインリスト

参加人数:14名

大西 リキ
24
笠原 好之
 18
2勝1敗リキの勝ち

1R:コート・デュ・ローヌ白対決
同点の為価格の安い笠原氏

00コート・デュ・ローヌ・ブラン/ヴィダル・フリューリー \1,950 7 00コスティエール・ド・ニーム・ブラン/シャトー・レルミタージュ \1300 7

2R:コート・デュ・ローヌ赤対決

97コート・デュ・ローヌ・バロン・ルイ/シャトー・ド・モンフォコン \1480 10 99コート・デュ・ローヌ・ルージュ・シラー/ドメーヌ・デ・グラン・テブラ \1600 4

3R:世界のローヌ・ブレンド赤対決(フランス以外)
同点のため価格の安いリキ

99ローズマウント・シラーズ(オーストラリア) \2000 7 97レス・テラセス(スペイン・プリオラート) \3000 7

価格横の数字は得票数、

本日のワインへのお問い合わせは:
Vin du 268:078-951-2324
笠原商店 :045-581-3793


1R:ローヌ白対決

 このラウンド、価格の勝負になった、あたり柔らかくさりげなくせせり寄る様に香りを出す笠原氏のニーム、私は価格もそこそこいって、濃厚でヴィオニエ100%で迫る、「余韻にヴィオニエの予感を感じることが出来たら幸せだね。」・・・と今夜のプレゼンターの丹治氏。好みに分かれその好みが、同数だった、二時間かけて飲むのなら、本当は私の勝ちなのに、、、、


2R:ローヌ赤対決

 二時間かけて飲むのなら、、、ならこちらは、形成が逆転。笠原氏、抜栓一時間前でも、まだ固い。もう少し瓶内熟成を待ちたいほど、ピッチリ固まるシラー100%のクラシカルな笠原氏のテブラ。スムース、柔らかい、口あたりの強弱の距離感が抜群のバロン・ルイ。
 もう30分も待てれば、シラーなスミレの香りがフンワカやさしく出てきて、いいです。そんな笠原氏のワインだったが
はかないかな対決は10分が限度。ここで何とかまき返すことが出来た。
 今夜のお客様は、、、期待したい3R。


3R:世界のローヌブレンドの赤対決(フランス以外)

 ローヌ・ブレンド・・・と言いながら、マサカ、、、ガルナッチャ(グルナッシュ=フランス語)で来るなんて、少々荒さを残しながらも高級感溢れもしやと思えば、やはりスペイン。しかも山も山のプリオラート、マサカこんなワインが出てくるなんて、難しすぎやしませんか?
 ローズマウントは、シラーながらローヌから見ればガラリと対照的で、果実味の中に黒胡椒を削り落としたようないわゆる南系。
 本来ならば、これは大勝で私の勝ちの運びながらこれまた、同点。


 大西リキ個人感

 今回で思ったのは、テイスターの皆様のレベル、、、、高い、いや高くなった、本来難しいワインより、果実味の有るインパクトの強いワインが、常勝していたのに、、、プレゼンターの丹治サンの言葉をお借りすれば「お仕着せの無いワイン、だから食事にピッタリ合って来るよね。」この言葉がピッタリの笠原氏セレクト。
 「繊細」それがわかるテイスターが増えてきた。
 今回は価格はマルで当てにならなかった、同点であれば安いほうが勝ち式で、安価なワインのほうに分があった、開き加減がキーポイント。古い頭の私は、妙に対決慣れしているのか、濃厚なワインがインパクトで勝つと信じ込んでいた。決してその様なことはこの度の戦いではなかった、
1R:ヴィダル・フリューリー
2R:グラン・テブラ
3R:テラセス  今夜はこれが順当なところで、二勝一敗で笠原氏の場面である、なかなか見えてこない、ティスターのお好み。
お客様を見たことが無いと言う、笠原氏のセレクトにしては鋭いツッコミなセレクト。運が良かったのだろう。
お客様では、「本当は同点だろう」と、負けたと実感しかけた私には優しく聞こえていたのに、勝ってしまった。
そんな拾いモンな気分の私でした。
 

 今回のキーワード
「開き加減、1本のボトルを見るときは時間の経過も一つの楽しみ」
セレクトは1本のボトルを開ける人数も、飲む時間も考慮すべしデスね。