2nd Soulおいしいワインの週末

にろや10番勝負、第5試合(酒屋対決)
Vol.276  2001年9月21日
対戦カード:Vin du 268 大西リキ  VS. 篠原酒店 篠原嵩将氏

本日のワインリスト
参加人数:6名

大西 リキ
 10
篠原 嵩将
 8
2勝1敗大西リキの勝ち

1R:ロワール白ワイン対決

98プイィ・フュメ/チネル・ブロンドレ \1,850 4 98ミュスカデ・セベル・エ・メーヌ・シュール・リー "クロ・コルメレイ"/マーク・オリビエ \1500 2

2R:ロゼ対決(生産国指定無し)

00コート・ド・プロヴァンス・ロゼ/シカ・ドゥ・ラ・コート・ダジュール \1180 2 99ブルゴーニュ・ロゼ/アルノー・アント \2400 4

3R:ヴァン・ド・ペイの赤対決

97マス・モンテル・キュベ・ジェリコ・Vin de Pays D'OC \2780 4 99レ・ロケ・Vin de Pays D'OC/ジャン・マルク・ボワイヨ \1400 2

価格横の数字は得票数、

本日のワインへのお問い合わせは:
Vin du 268:078-951-2324
篠原酒店 :06-6401-0717


1R:ロワール白対決

 価格の違い通りの結果だろうか?
フランスの中央部から大西洋まで、多くの支流を従えて約1000kmも流れるロワール川、フランス最長の河川に広がるこの生産地のカテゴリー。ナントの海に近いミュスカデ種、ほとんど奥地になってしまう、山一つ超えればそこはシャブリ、そんなプイィのソーヴィニオン・ブラン種の対決。
同じカテゴリーに入れ対決するには、苦しい状況ながらの結果。レモンの味わいに皮の苦味までしっかりまとまって、主張を繰り返したチネルさんのプイィには大方で。方やミュスカデながら、熟成に丁寧な仕込を感じミュスカデ種の特徴を崩すことなく、樽を利かせたその味わいに2票、この結果、ほとんどお好みだけが勝敗を分けたようである。


2R:ロゼ対決(生産国指定無し)

 アルノー・アントは近年の注目されるムルソーの生産者。その白ワインの躍進には目を見張るものがある。その彼が仕込んだブルゴーニュ・ロゼには渋味がないのに凝縮味のある上質な赤ワインのようです。ロゼのカテゴリーを覆されたような素晴らしい出来は、バンドールのタンピエを初めて飲んだときのような感動に見舞われた。こうなれば、プロバンスは立つ瀬無し。しかし2票の得票には辛口で迫った潔さが、見られた所為か?


3R:ヴァン・ド・ペイの赤

よく似たタイプ、グルナッシュ、シラー、など南仏特有の味わいを双方持つが、ここは同じカテゴリーなら価格が物を言ったようだ。
モンテルは、時間と共に益々、香りをバニラに変えてくる、一杯目より二杯目、そんな短時間で。同じくロケも開いては来るが、追いつけずと中でいき切れた様だ。

ベテラン系の少数の会は、勝敗も読めてくる。1Rはプイィの私、2Rはアントのロゼ、しかしここは読めなかったので、最後まで胸がドキドキ、私事ですが胸をなでおろしました。


 大西リキ個人感

 「悔しい」「口惜しい」を連発の篠原氏、なんだか勝たせていただいた、そんな気がする。
ありがとう篠原君! 夢の無い話だが、価格の高いのがすべて勝った今回の対決。ベテラン系のお客様に、よく見られる、順当な結果。そういってしまえば片付くが、そこらは大きなポイントですね。
 三本の予算が決められた中でのセレクトは、平均を持たせた予算割り振りか、アクセントを持ってくるかの割り振りか、そこらも大いに検討すべき題材になりますね。

 さて、来週は、横浜の笠原さんと対決、かれはローヌのショップとしては、日本で数えられる中に必ず入るであろうそんなショップである。
教授と愛称をとるぐらいの論説だったものの見方には、いつも新鮮さを覚える。その彼にローヌで挑みます!

 今回のキーワード
「は行の一文字で本当はワインの表現はすべて出来ます。ホ〜〜〜」
活字では伝わらないアクセントが曲者ですが、、、