にろや10番勝負、第二試合(師弟対決)
Vol.273 2001年8月31日
対戦カード:Vin du 268内 大西リキ
VS. 外弟子 徳 敦広
本日のワインリスト
参加人数:16名
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16 |
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32 |
1R:ソーヴィニオン・ブラン対決
00ロバート・ペコタ・ソーヴィニオン・ブラン(カルフォルニア) | \1,980 | 2 | 00ヴィラ・マリア・ソービニオン・ブラン(ニュージーランド) | \1,480 | 14 |
2R:ピノ・ノワール対決
'99ローズマウント・ピノ・ノアール
(オーストラリア) |
\2000 | 5 | '99ブルゴーニュ・ピノ・ノアール/JPマルシャン(フランス・ブルゴーニュ) | \1,400 | 11 |
3R:ボルドー・ブレンド
'99ヴィーニャ・タラパカ
(チリ) |
\1,400 | 9 | '98オステン・ピカン、リュクリュス
(ボルドー) |
\3、000 | 7 |
本日のワインへのお問い合わせは:
Vin du 268 :078-951-2324
1R:ソーヴィニオン・ブラン対決
言い訳が先になる、濃厚なカリフォルアには素晴らしいフィネスを感じる
クリスピーな香りを持たずにこの内容もつカリフォルニアのSB、いやこの場合ぺコちゃん実力は相当の物です。
が、この季節少々うるさく感じたか、抜栓しても翌日が美味しいへヴィー級。
かたやニュージーのヴィラマリアのSBは、レモンでもなくライムでも紛れもないオレンジの香り。
厚みを感じさせつつ、涼やかである。その酸味がなせる味わいは、さすが、、、
その季節感をうまく表現した、冬に風鈴は涼しすぎる、夏に鳴るから涼やかである、
その風鈴はニュジーランドに鳴りました。
2R:ピノ・ノワール対決
濃厚オーストラリアには厚みある皮革でベリーな味わいな果実味たっぷり。ローズマウント。
オーストラリアなユーカリの臭みも無くて、これは行けると実感したのに、夏に毛皮のコート、ゴージャスだけど。
1Rと同じ酸味のラインをきれいに出してきた、ブルゴーニュ、99年の素晴らしさが物語っていて、
退屈させず、それを又少し冷やして飲ませる小細工まで、よくつぼを押さえています徳君。
対決にはインパクトが少ないのでは?と、思わせながらも、暑い店内でも、
鈴虫をイメージできるような味わいで、ジャン・フィリップ・マルシャンに鈴虫は鳴いた。
3R:しっかり赤ワインは、ローヌ系ワインで
チリの単一畑のワインが、一番価格差において大きいワインが接戦の検討を見せた。
アタックの印象がよかったタラパカ、しかし一本調子が単調に感じてきた、
アタックの好印象、癖の無い軽快な飲み口、価格の割の大健闘を見せたが、、、
複雑さを見せて、戸惑いを感じても、ならない子供がすぐに適応するように、伸びやかに
手足を伸ばしてくるリュクリュス。ミッシェル・ロランの風味を感じる。
まるで、おとなしいナパのワインのようだ。
二口目に飲んだ人は、その香りの開き加減で、飲んでも分かる高そうなワインに○を付けたくなりますね。
大西個人感
外弟子と称しながらも、徳君のワイン鑑定能力は、周りの人間も舌を巻く。
そのTPOに会わせたセレクトは、私とて勉強をさせていただいている。
今回は、対決を意識して、アタックの強いワインのセレクトで臨んだが、
風鈴の鳴り具合、鈴虫の鳴き具合で、勝負は意外なる大差を持って結末を迎えた。
ほとんどの方に総評を聞いてみても、
「こんなに大差がつくなんて」が大勢を占める意見。
お客様のお好みが偏ったか?いやいや、それでも偏っているなら、
それを想定してワインをセレクトするのも、勝負のうちか、、
今回のキーワード
「秋のワインセレクト、虫の声を聞いてから」
ワインの温度と気温は大切ですね。