にろや10番勝負、第一試合(同店スタッフ対決)
Vol.272 2001年8月24日
対戦カード:Vin du 268 内 大西リキ
VS. 斉藤 龍一郎
本日のワインリスト
参加人数:18名
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22 |
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31 |
1R:お約束のスタートには泡ワイン
ランチャコルタ・キュベェ・ブリュット
/ベッラビスタ(イタリア・ロンバルディア) |
\2,100 | 8 | テラース・ロード・クラシック・ブリュット/セリエ・ルブルン社(ニュージーランド) | \1,800 | 10 |
2R:冷やして赤ワインは、おいしい?
'99ブルガリア・メルロー(ブルガリア) | \960 | 9 | '97レネ・バルビエ・メデタリニアン・レッド(スペイン・ペネデス) | \580 | 9 |
3R:しっかり赤ワインは、ローヌ系ワインで
'99コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ
“レゼルヴ・カッサーニュ” ドメーヌ・ド・ラ・レンジャルデ (フランス・コート・デュ・ローヌ) |
\1,900 | 5 | '97ジョセフ・フェルペス・ル・ミストラル(カルフォルニア) | \3,380 | 13 |
本日のワインへのお問い合わせは:
Vin du 268 :078-951-2324
1R:対決シリーズ、お決まりの泡でスタート!
前年度に、ドイツのゼクトに負けた本格的厚みのある泡では、この季節にはつらいだろうと、
その教訓を生かしながらも、大西は本格的に正統的な泡のラインを外したくなかった、
しかしこの頃のニュージーの実力には舌を巻く、蜂蜜、焦げた味わいをイヤミなく持とうとする、
泡が持ちうる、厚みのある味わいはすべて併せ持つが、残念ながら、泡が粗い。
それを補って余りある冒頭の厚みは、今夜のお客様のポテンシャルも深いと実感。
2R:冷やして赤ワインは、おいしい?
斎藤は予算からも捨ててきたラウンド。
しかし冷やしてうまいワインの条件は、軽く渋み少なく、癖の無いタイプ、つまりあまり高くないワイン。
それが幸いしたか、斉藤セレクトのレネ。
反対に遊んでみたくなった私は、甘さを強烈に残した、紅茶味のワインを選んでみた。
キンキンに冷やせば美味しいワインであることは確か。
技ありながら、同点になってみれば、安いワインが得点を獲得。
これは仕方が無いね。面白い勝負となる。
3R:しっかり赤ワインは、ローヌ系ワインで
軽いブショネがかかった味わいになってしまった。カッサーニュのローヌ。
本来は渋みのラインも美しく、絵に書いたようなスパイシーさを持つ。
どこかバニラな味わいにも、出過ぎることの無い味わいは、99年の若さをまるで感じさせない。
価格差千五百円
ジョセフ・フェルプスのル・ミストラルはカリフォルニにおける、草分けのローヌレンジャーである。
樽の使いが最高にうまい、ボリューム感が違う。食事と考えるとそれも楽しいが、
ここでは単独で美味しいかどうかを、どうしても判定してしまう。
決める対決には、ローヌは役不足か、それよりカリフォルニアに充実度を感じた。
大西個人感
そもそも、ワインは買ってくれる方が、すべてに優先される。
選者は、その千差万別なお好みの味わいを優先することである。
いつもこの対決が始まれば、それぞれの参加されるお客様を想定してセレクトすることが大切である。
その読みにワインの価格はあまり該当しない、
つまり高いから、勝てるワインとは限らない。
同じ店で働くもの同士が、セレクトして、どちらがお客様の受けがいいかなんて、
まったくつらい話である。勝った斉藤を褒め称えたい!
しかし、負けた自分がそこに居る。
たかがお遊びと言っても、白熱し、一喜一憂に心は踊る。
今回のキーワード
「ブラインド、先入観を除いて飲めば、サグりを入れたくなるワインファン」
素直にわいんを楽しみましょう