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フランスのプルゴーニュ地方を原産とする辛口白ワイン用品種で、 シャンパンの原料用品種としても知られる。近年カリフオルニア・シャルドネの 評価は世界的に高く、1967年時点でわずか571haの栽培面積が現在では約20,000haに拡大、 ヴァラエタル・ワインとして第一の人気種である。 |
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房は小さめ、ないし中程度。房の形状は円筒形。肩がはったり翼 をもつ房もある。果粒は小さな球形。果肉は柔らかく果汁分が多い。 果皮は固く半透明。成育初期は暗緑色だが、完熟した時点では琥珀 色を呈する。 |
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シヤルドネは成長力が強く各種の土壌に適合する。成育期の早い段階で急速に成長する。
肥沃な低地では過度に成長する場合がある。 成長力が強い反面、ヴィールスに犯されやすく、昆虫や鳥の被害を受けやすい |
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ナパのオークヴィルでは9月初旬に収穫が開始される。収穫量は 土壌の肥沃度などによつて異なるが、1エーカー当たり2〜5トン。 |
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個性的なフレーヴァーをもつワインとなるが、リジョンI、IIの
ように冷涼な地のシャルドネは、特に際立った特有のフレーヴァー
を有する高品質ワインとなる。シャルドネのスタイルの違いは、主
にオーク樽の使い方に起因するが、果実の熟度も影響する。軽くフ
レッシュな風味を強調するワインは、収穫を成熟の早い段階で行い、
ステンレスタンクか大型のオーク樽で発酵させる。
ワインに複雑さを与え瓶熟成を可能にする場合は、完熟したぶど うを使い、発酵と熟成をフレンチ・オークの小樽で、あるいは発酵 はステンレスタンクで行い熟成をオークの小樽で行う。 カリフォルニアのシャルドネは基本的に次の3タイプに分けられ る。第1はよく熟成して濃厚、オーク風味の高い男性的な力強いタ イプで、アルコール分も13%前後と高い。第2はオーク風味もアル コール分も幾分軽めで、酸味が豊かな女性的なタイプ。そして第3 がオーク樽熟成をしないフレッシュでフルーティなタイプである。 |