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"Kronic Kinship"・・・これは後にも先にも一回だけ(笑)、クロニックが「WCWマガジン」の表紙を飾った時の記事のタイトル。なぜか語感が気に入ったのでタイトルに使ってみたけど、ここで展開されているのは「クロニック年代記(クロニクル)」(?)なのです。 記事のタイトルを見た時"Kinship"ってのが聞いたことない単語だったから思わず辞書を引いたよ。"Kinship"とは名詞、1) (〜との)親類関係、血縁関係 2) (性質などの)類似、近似 3) 関係、密接な関連・・・なるほど。 ・・・「クロニックの二人は名前(ブライアン)以上の共通点を持っている。」-本文より
なるほど、「楽園育ち」で「大きく」なって、その体格を活かせる「軍隊」に入隊して、ウエイトリフティングで身体を鍛えて、大好きだった「プロレス界」に入ったのだな。ところが「出世街道」から外れてくすぶっていた時に、ばったりと再会(WWF時代に一緒に仕事をしたことがあるらしい)そして意気投合、「クロニック」というチームに夢を託して頑張って来たんだよね・・・2000年は・・・。 "KRONIC"(今は"KRONIK"と表記されることが多い。2000年9月頃変更、理由は不明)というチーム名は"CHRONIC" 形容詞、1) (病気などが)慢性の、長びく 2) 根底の深い 3) (反乱などが)長期に渡る 4) 絶え間ない 5) (英俗)いやな、ひどい・・・に由来するのだろうけど、どれもこれもあまりいい意味ではないなあ・・・。私は「クロニック」という音を聞いた時、二人の類似性も手伝って「クローン」="clone"の形容詞形かな?とかかなり長い間思っていた。(だってて"ch"を"k"に変えているので辞書で見つからなかったもん) で、"chronic"という単語を知って、アダムス君の初めてのマイクパフォーマンスの内容も良く解った。GAORA放送の"WCW THUNDER"は字幕が無かったゆえ、必死でヒアリングしていたのだ。少ししてからマイクパフォーマンスと寸劇部分に字幕が入るようになるのだけど。が、映像編集することを考えると絶対「字幕なし」がありがたい・・・WWFのごとく実況にも字幕が入るなんてもってのほかである。ええっと、何の話だっけ?・・・あ、そうそう、アダムス君は「俺達と対戦することになる運の悪いやつらには、『終わりのない苦しみ』『絶え間ない攻撃』『永遠の悪夢』をくれてやるぜ!」と目一杯ガラ悪く主張するのだが、かなり無理しているな〜ってのが見えて思わず笑ってしまう・・・隣でうなずきながら聞いているクラーク君の様子も微笑ましかったりもしていた。 彼らのトレードマークは「有刺鉄線模様」、白黒・赤黒・銀赤・銀黒等「色」と、細い、太い等「形状」のバリエーションがあり、数えたことはないけど5パターンぐらいあるのではないかと思われる。コスチュームの特徴・・・タイツが長いのがアダムス君、短いほうがクラーク君。アダムス君は初期の頃、肌の露出が少なく(といってもシースルーだが)ごまかしがきく、エナメル素材のものを着ていたが、身体に自信が出てくると(かなり痩せたと思う)クラーク君とお揃いの素材でタイツの丈だけが違うものに変わって来た。(2月にエナメル素材のコスチュームが一時的に復活、WWFでも白黒バージョンのを着用、なんとなく「弱そう」だった・・・)たまに二人が「柄違い」のコスチュームで現れるのもご愛敬!しかし「ちゃんと打ち合わせしなよ〜」と思わないでもなかったけれど・・・。 |
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2000年4月17日、"WCW MONDAY NITRO"に「リングジャック」という形で登場した彼らも、根っからの「人の良さ」と「奥ゆかしさ」は隠せず、「好感度ナンバー1」タッグチームとしてその地位を確立し、二度(5月と7月)WCWタッグ王座を奪取、「(遅咲きの)花が開いて良かったね!」と心から喜んだものだった。(そんなに昔から知っていたわけじゃないのにね・・・笑) 抗争相手がいないという悩みを抱えつつも「無敵のタッグチーム」として君臨していた彼らだが、10月の"Halloween Havoc"でゴールドバーグに屈辱のハンディキャップマッチ(誰や?こんな試合ブッキングしたのは?!怒)で敗れてからは、ちょこっとグレてしまって、(笑)「賞金稼ぎキャラ」に路線変更、よわ〜い連中の用心棒として小金を稼いでいたのだ。キャッチフレーズは"Breakin' Necks and Chashin' Checks"・・・。(2000年12月頃) そんな「金の亡者」としての日々も2001年1月、"WCW SIN"で悪徳コミッショナー、マイク・サンダースの金を叩き返してキャットを助けたことで終わりを告げる。「ああ、これでまたタッグ王座を狙えるポジションになったね!」と喜んだものだ。しかし、クラーク君がアニマルの椅子攻撃をモロに食らって後頭部裂傷、しばらくアダムス君は一人で闘うことになってしまう。この時期、「永遠の天敵」ケビン・ナッシュ、今はWWFでストーカー扱いであるが、私には気の良いおじさんにしか見えないDDP、前述のオカマちゃんのキャットなどと「善玉グループ」を結成、リック・フレヤー率いる「悪玉グループ」との抗争に入っていった。(2001年2月) しかし、WCWのクロニックとしては最後のPPV "SuperBrawl Revenge"でアホアホ筋肉コンビのトータリー・バフに惨敗した後、今度はアダムス君が急性虫垂炎に倒れてしまう・・・不運であった。そして、二人揃って療養中にWCWが経営破綻・・・なんと宿敵WWFに吸収合併という最悪の結果になってしまった。そのWWFが旧WCWから拾った(契約した)のは、給料の安い若手ばかりで・・・クロニックはリストには載っていなかった。(あとで聞いた話によるとクロニックの二人はWCWの親会社であるテレビ局との契約上、半年間は他団体のリングに上がれなかったらしい)(2001年3月) この後、ほんとに半年間完全に沈黙を保っていた彼らだったが、2001年9月、アダムス君の親友アンダーテイカーさんの口添えでWWFに電撃復帰する・・・。(エグザスのモニタで垣い間見たのはやはりテイカーさんとゴルフに興じるアダムス君だったのだ)しかし、これが新たなる悲劇の始まりだと誰が予想しただろう?(いや、私は密かに予想していたよ・・・でもこれほど最悪な結果になるとは思ってなかったけどね・・・)PPV "Unforgiven"「対テイカー&ケイン」が「超凡戦」に終わったことにより「解雇」、しばらくして「自主退団」に訂正され、結果的にアダムス君だけ二軍(HWA)に残留と発表された。 いったい何が起こったのか?最近、ラジオインタビューでアダムス君は「クロニックの復活はWWFに好意的に受け取られていなかったこと」(1998年、アダムス君がWWFをやめた時の事情を考えるとやむをえない)、「アンダーテイカー対して申し訳ない気持ちでいること」、「クラークとの友情はまだ失われていないこと」などを語っている。 さて、今後の展開は???<2001年某日記述 |
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