ホビーマシン、又は「パーソナル」なコンピュータ
以下、独断と偏見山盛りですが・・・


 その昔、マイコンは須らくホビーマシンであった。それがいつの間にかビジネスにも使えるマシンになりホビーにも使えるビジネスマシンになっていった。
 勿論、どんなマシンでもホビーに使えばホビーマシンで、ビジネスに使えばビジネスマシン。マシンの使い道を決めるのは持ち主に他ならない。
 だが 「MZ-700 に不可能はない(C)古籏一浩」 と言いつつもハードウェアスペックは厳然と存在し、メーカーが想定するターゲットユーザーが存在する。いつの間にやらパソコンは「誰にでも使える」ものになり、誰でもがワープロや表計算やゲームをし、世のパソコンはビジネスマシンになりソフトウェアプレーヤーになった。

 黎明期、シャープのパソコン MZ シリーズはクリーンコンピュータをウリにした。システムをカセットテープから読み込む手間はあったが、それはユーザーが隅から隅までしゃぶり尽くせるという事でもあった。ホビーマシンとして多くのファンを得た。
 その後、シャープは MZ シリーズとは別にテレビ事業部から X1 シリーズを売り出した。コンピュータそのものを楽しむ MZ シリーズのシンプルさとは違い AV 面での強化が図られた X1 シリーズも、やはりシャープ製らしく骨までしゃぶり尽くせるマシンだった。
 世のパソコンが 8bit 機から 16bit 機に世代交代が進み、パソコンがビジネスマシンになりつつある時に現れたシャープの 16bit 機、X68000 はそんな流れとは対極に位置していた。「コンピュータを楽しめる」マシンであった。「ホビーマシン」であった。

 その頃 MZ シリーズは世の流れに従いビジネス市場を志向した。シャープ製マシンをフォローする雑誌 Oh!MZ は MZ シリーズに追随するよりも誌名を Oh!X に変更して「楽しさ」を追及する事を選んだ。

 当初驚異的なスペックを誇り、開発陣をして五年間は設計を変更しないと言わしめた X68000 も今は昔、周囲のマシンは追い付き追い越していった。いまや世のパソコンはほぼ Windows 機か、はたまた Macintosh。独自のアーキテクチャを持つマシンが割り込む余地はない。X68000 に代わり「コンピュータを楽しめる」シャープ製の次世代機は検討されたが発売には至らなかった。
 そう、「今やホビーマシンなるジャンルは天上にしか存在しない(C)At.N」。

 その黎明期からシャープのマシンがユーザーに与え続けた「楽しさ」を継承するマシンはもはやない。共に歩んだOh!X も終焉を迎えた。
 真にパーソナルなホビーマシンの系譜はここに途絶えた・・・

 が、しかし、Oh!X は復活する。ユーザーは求めて止まないのだ。
 それは、「不屈のパーソナルコンピューティング」!


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