<始まりは1本の電話・・>
2001年10月24日・・その日は、「内田康夫のミステリーツアー」で長野から帰ってきたところで、少々疲れつつも、こたつにうずくまり、のんびりとTVをみていた夜10時。K子からの電話。
まぁ、だいたいK子からのお誘いは突然の事が多いのだけど、今回は突然だといことよりもその内容に驚い
た。バリ島旅行記の中でも書いた通り、K子はいわゆる「扮装」のたぐいはことごとく断ってきたからだ。だから、まさか彼女の口から「舞妓したい」と言うとは思わなかったのだ!
というわけで、いざ舞妓になるべく京都に行くことに! 京都で舞妓さんに変身するところは多数あるけれど、今回はTVでも訪れていたという「舞香」というお店に行くことになった。
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<まずは・・>
お店を入ると、普通の家と同じくらいのトコロだったので、スタジオのような広いところを想像していた私には意外だった。しかもそう広くも・・いやほんとに狭い玄関に結構な数のくつが。
まず1階にカウンターのようなところで、受付と説明を受ける。
コースでは、A:6400円 B:10000円 C:12000円 D:15000円 DX:20000円とある。C・Dコースになると少し外が歩けたり、またDコース希望すればにスタジオで撮影することもできる。(ただし、ただスタジオに行けるというだけで、写真は別料金)
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<白塗り初体験!・・>
コースの選択は着物を選ばないとできないので、準備をしてまず化粧をしてもらう。更衣室で肌襦袢に着替え、3階へ。ここで化粧落とし用にと濡れタオルを貸してくれるので化粧を落とす。(スッピンでいくのが妥当でしょう) 3階の6畳くらいの部屋に四人くらいのお姉さん方が小さいイスに腰かけて次々と化粧をしていくのだ。お客はお姉さんの前にペタリと座り込む。まず背中におしろい。
私たちはよく旅行雑誌”るるぶ”なんかに出ているようにお化粧中の写真も撮りたかったのだけど、しっかり「化粧中は下着姿なので撮影禁止!」と書かれていた。もっとも二人いっぺんに化粧をしてもらってるので、そんな余裕はなかったのだけど。
そして、今度は隣の部屋へうつり、着物を選ぶ。壁にモデル着用時の写真があるから、それを見て決める。同じ部屋に着物が置いてあって、気に入ったものを実際に手にとって見せてもらうことができるので、遠慮せずにどんどん出してもらう。写真で見ているのと実際に目にしたのでは結構違っているものだったりする。 (モデルも違うしね)たくさん種類があるからなかなか決められないものなのだ。高いお金を払ってるから後悔したくないしね! 迷いに迷ったすえ、私たちは15000円の「彦星」と12000円の「菊づくし」にすることにした。その部屋でささっと着付け。こんな簡単に着付けられるん?っていうくらい早かった。 最後にかつらをつけて完成〜。 |
<お待ちかね撮・影・会・・>
さていよいよ写真撮影。2階が撮影場所となる。 ここで初めて自分の顔を見た。その感想は・・「これは一体誰???」 写真は自分で自由に撮ってもいいし、お店の人がポーズをちゃんとつけてくれてポラロイドで撮ってくれるのもある。撮ってもらう場合は、15種類くらいあるポーズが壁に貼ってあるので、その中から選ぶ。4畳半くらいの撮影用の部屋があるので、そこで小道具を持ったり、いろいろポーズをつけてもらう。頼めば自分のカメラでも撮ってくれる。
お店の人に頼まないで自分で勝手に撮るのはいいんだけど、それだとやっぱりなかなかキレイに格好がつかないので、記念になるようないい写真を撮ってもらうのがいいと思う。
そうこうするうちに少し混んできたので、外へ出ることにした。外に出るときはかならずお店の人がついてくれる。
それからまた2階に戻る。K子はかなりかつらが痛かったらしく、「もういいわ」とかつらを取ってもらった。私もあと数枚写真を撮って「満足満足」とかつらを取ってもらう。 と、ふと目に入ったアフロヘアー。お店の壁にも「記念にどうぞ」とアフロヘアーの天使姿の写真はあった。K子はノリノリでかぶってみる。と意外に白塗りの顔にマッチしていたので、二人そろってまたまた撮影。周りの人に笑われながら・・。 最後にもう1枚、かつら・着物を取った姿を撮影。しかし、この写真が一番怖かった・・・。
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<おしまい
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さて終わった後、白粉を落とすのがまた一苦労。(クレンジング・洗顔フォームはお店で買うこともできる)専用のクレンジングがあるのかと思いきや、持参したもので顔から首から背中まで落とさなければいけないので、かなりの量が必要。
ちなみにこのお店、男性の変身もOK。私たちが行った時も若そうな人と、夫婦で変身している人を見かけた。男性でも白粉を塗ってしまえば、もう誰だからわからなくなってしまうし、みんな自分のことに一生懸命のなので、誰も他を気にしていない。せいぜい「背が高い人だなぁ」くらい。ただ、たくさんの女の子が背中が大開きの襦袢姿で、しかもスッピンでうろうろしているのでご注意を! |