以下は医師国家試験受験生の間で「最高の禁忌肢集」として大好評を博している 「足立憲昭作成オリジナル厳選全科禁忌肢集」の古い版のうちの一部です。 最新版は平成10年4月現在200項目を軽く超えています。

「はしがき」にありますようにこの「禁忌肢集」はもともと「テープ講座連続聴講生」や 大量購入された方へのサービス、お礼(無料)として準備したものです。
お送りする前に「禁忌肢は他に漏らさない」とのお約束を頂いた方のみにお送りしております。

昨今問い合わせが多いのでこの禁忌肢集の入手方法(有料、無料)をこのページの最下段に まとめておきました。 関心のある方はご覧下さい。

また、 この「厳選オリジナル禁忌肢集」で実際に勉強された方の生の声のページも作りましたので 参考になさって下さい。


門外不出オリジナル、

厳選「禁忌肢」出題予想リスト決定版

(この版は各科合計134項目、カラー写真5枚、A4版全17ページ

+白黒7ページの資料付)

地雷を踏んで「−10点」されないために

 

このプリントは国試合格カセットテープで勉強されている「豪華合格フルコース」の学生さんのご愛顧にお答えして作成したものです。

「豪華合格フルコース」でなくても「必修D問題対策高頻度疾患解説テープ(全10数巻)」など「国試合格テープ講座」20巻以上勉強されるごとに最新版を差し上げる予定です。あなた御自身またはお知り合いの方で上記に該当しているのに未だもらっていなくて最新版をご希望でしたらご連絡下さい。但し禁忌肢事項を他に漏らさないことをお約束頂きます(オンデマンド印刷のため誰が漏らしたか大体検討がつくようになっています)。

 

メディカル情報通信営業部(電話078−361−7825)または総務部(FAX 0798−67−8673)またはE-mail fe4n−adc@asahi−net.or.jpへお名前とともに申し込んで下さればお送りします。何かの間違いで請求書が行くといけませんので該当者は必ず「豪華合格フルコースの会員だが」または「20巻以上勉強したので無料で」とおっしゃって上で「禁忌肢事項を他に漏らさない」とのお言葉とともにご連絡下さい。 「国試合格テープ講座」20巻以上勉強されるごとに1回ずつ何度でもお送りしますのでどうぞご遠慮なくご請求下さい。

 

このプリントは国試対策参考書初で最先端を行く随時バージョンアップ(お申し込みいただいた時点の最新版を作成)方式のオンデマンド印刷(必要なときに必要なものを必要なだけ印刷するDTP≪デスクトップパブリッシング≫)でお送りしますのでその都度増補改定最新版です。数時間で覚えることが出来るように分かりやすく作られていますので、送られてきたその日のうちに思いっきり勉強して「もう禁忌肢は恐くない」と言えるようにしておいて下さい。

 

禁忌肢を他に漏らすこと禁忌ですが、こういうプリント集があるということを電子メールなどで広く知らせて頂くのは大歓迎です。

なお、テープ講座連続受講生のために国試前日にはFAX0798−67−8673で待機し各種情報対策に対応する予定です。直前の情報で出題予想問題が回ってきたが解答がわからないなどのときにはどうぞご遠慮なくご連絡下さい。

なお、テープ講座非会員の方々から「有料でも良いので私たちにも是非分けて欲しい」との声が強くなり、平成1023日よりテープ講座9巻以下しか勉強が済んでいない方およびテープ講座非会員にも下記頒価でこのプリントをお分けすることにしました。予定外の作業のため割高になりますがどうしてもとご希望の方だけ「大学名、学年または卒業年、住所、お名前」および「禁忌肢項目を他に漏らさないことを約束する」と自筆の上 FAX: 0798−67−8673へお送り下さい。ご指定のご住所に急送致します。料金はプリント到着後10日以内に同封の郵便為替(送金料無料)でお送り下さい。

 

頒価(送料、消費税を含む)= 50円 ×(お送りする版の禁忌肢項目数)

 

目次 

目次 *

神経疾患 *

内分泌代謝 *

循環器 *

消化器 *

呼吸器 *

血液 *

感染症 *

小児科 *

産婦人科 *

陣痛促進(分娩誘発)してはならない場合 *

皮膚科 *

耳鼻科 *

眼科 *

整形外科 *

泌尿器科 *

麻酔科 *

中毒 *

精神科 *

転移の危険が高く生検が禁忌となるもの *

 

 

 

神経疾患

  1. 周期性四肢麻痺の患者さんが来院してきたので10%塩化カリウム製剤のアンプルを静脈注射した(日本の「周期性四肢麻痺」は低カリウム性がほとんどだが血中カリウム濃度を急に上昇させると不整脈で死亡する危険があり、カリウム製剤のアンプルの原液をそのまま静脈注射は絶対にしてはいけない。「東海大学での事件」を思い出すこと。点滴内に溶かしゆっくりと入れること。)
  2. 大量に坑パーキンソン病薬を内服しているパーキンソン病患者の内服を都合により一気に休薬した。「悪性症候群」を発症し重体化する危険性がある)
  3. 「気管支喘息」の持病のある「本態性振戦」の患者さんにベータブロッカーの「アロチノロール」を投与した。(「気管支喘息」の重症化。気管支喘息の治療にはベータ刺激剤を使う。その逆をやると大変。神経内科の臨床問題では「本態性振戦」で唯一保険で厚生省が効能を認めている「アロチノロール」は出題の可能性高いので要注意)
  4. 「うっ血乳頭」の見られる患者さんに「腰椎穿刺」をした。(脳ヘルニアをおこし死亡)(資料赤矢印部を参照のこと)
  5. 穿刺部位が膿んでいたのでよく消毒をして「腰椎穿刺」をした。(「髄膜炎」発症)(資料の赤矢印部を参照のこと)
  6. 中等症のALS患者が外来に来院し低酸素血症を示したので直ちに高濃度の酸素吸入をした。CO2 ナルコーシスの発症で意識消失,その後死亡)
  7. CJの患者さんが亡くなり,生前のたっての希望で「角膜移植」をした。(感染を起こして移植を受けた人も「クロイツフェルドヤコブ」になる)(資料のうち足立出題の86テコム第3回模擬試験E−42参照)
  8. 重症筋無力症の患者が来院し「不眠」を訴えたので「ベンゾジアゼピン系入眠剤」を投与した。(MGにbenzodiazepin系の薬剤は禁忌)
  9. 重症筋無力症の患者が来院し風邪症状が強かったので念のため「ゲンタマイシン」を注射した。(アミノグリコシド系抗生物質で神経筋接合部ブロックを起こし急激に重症化。実際にはアミノグリコシド系抗生物質が使われる頻度が少ないためセファロスポリン系による増悪が多い。安全な抗生物質はマクロライド系なので若い人の肺炎の疑いなどにはマイコプラズマ対策にもクラリスロマイシンなどのマクロライド系を使用すると良い。)
  10. 気管内挿管中のギランバレーの患者さんの分泌物が多そうだったので新しく勤務してきた看護婦さんに練習のため気管内吸引を一人でやってもらった。(自律神経障害から不整脈を来たしとっさの処置がまずくて死亡)

内分泌代謝

 

  1. 急性痛風発作のときにアロプリノール、プロベネシッドを投与する。(痛風発作時に尿酸値を上下させると反って発作が増悪する。尿酸値を下げるのは発作がおさまって1週間ほどしておちついてから尿酸低下剤を徐々にはじめは半錠くらいから始めるべし。(資料中新聞の健康欄での質問に対する足立の答えを熟読参照のこと)
  2. 腎障害がある高尿酸血症患者にはプロベネシッドを使わずアロプリノールを使用すること(尿酸排泄を増やし腎障害を助長する)
  3. 低ナトリウム血症の急激な補正はしない(大変危険な橋中心髄鞘融解(central pontine myelinolysis)を起こす可能性ががある)
  4. インスリン使用中の糖尿病患者さんに高血圧がみられた場合ベーターブロッカーは控える(振戦などの低血糖発作の症状を隠してしまうので危険な低血糖の発見が遅れる。腎障害が軽ければアンギオテンシン転換酵素阻害薬を、腎障害が強ければカルシウムブロッカーを使うと良い)
  5. 原発性副甲状腺機能亢進症にサイアザイドは禁忌(サイアザイドはカルシウムの再吸収を促進する)

循環器

  1. 心臓病の運動療法の禁忌「明らかなうっ血性心不全」、「急性心筋梗塞発症当日」、「不安定狭心症」、「解離性大動脈瘤」、「コントロール不良の重篤な不整脈」、「高度大動脈弁狭窄症」、「最近の塞栓」、「静脈血栓症」、「急性炎症性心疾患」、「拡張期圧110mmHg以上の高血圧」、「急性炎症疾患の合併例」、「運動障害のある整形外科的疾患合併例」など
  2. 肥大型閉塞性心筋症の場合ジギタリス、イソプロテレノールは禁忌(心筋収縮力が高まり左室流出路を狭窄させてしまう)
  3. WPW症候群にジギタリスは禁忌(房室伝導路を抑制し副伝導路系の流れを高めてしまう)
  4. 心筋虚血時にカルシウム投与は禁忌(心筋や神経細胞内にカルシウムが蓄積して細胞障害を助長する)
  5. ジギタリス中毒状態のとき電気的除細動は禁忌(除細動時に心室細動に移行する。中毒状態でなくてもジギタリス投与中には注意が必要)
  6. 徐脈性不整脈に対してイソプロテレノールは硫酸アトロピンが無効の場合のみ使用するべし。
  7. 鎖骨下静脈穿刺は肺気腫、ブラ合併例では禁忌気胸を起こす可能性があり、万が一起こすとこの場合命にかかわる)
  8. 内頚静脈穿刺は血管性雑音を聴取する場合には避ける(アテロームを剥離させ脳塞栓を発生させる危険がある)
  9. 大動脈バルーンパンピング法(IABP)は中等度の大動脈逆流、広範囲の心筋梗塞、高度の大動脈病変、高度の大動脈弁閉鎖不全、腸骨動脈から大腿動脈の狭窄病変、凝固異常がある場合には禁忌
  10. 経皮的冠動脈形成術(PTCA)は左主幹部病変は原則的に禁忌(適応とする施設もあるが)
  11. ワーファリン投与は出血性因子、消化性潰瘍、食道静脈瘤、アルコール中毒、妊娠、ビタミンK欠乏状態、胆道閉塞などで禁忌
  12. ワーファリン投与中のキャベツ、納豆は禁忌。特に健康食品のクロレラがあまり教科書や国試参考書にも書いてなくて盲点でもちろん禁忌(多量のビタミンKを含む)
  13. ショックパンツは心原性ショック、肺水腫のある患者、妊娠、呼吸不全、頭部外傷、脳血管障害、装着部より上部の出血、うっ血性心不全、低体温では禁忌である。
  14. QT延長症候群では「キニジン」、「プロカインアミド(商品名アミサリン)」、「ジソピラミド(商品名リスモダン)」などのTA薬は禁忌
  15. 総肺静脈還流異常症にβ刺激薬、イソプロテレノールは禁忌(心不全にはドパミン、イソプロテレノールを使うこと)
  16. 急性心筋梗塞に対する冠動脈血栓溶解療法は「持続性に出血している患者」、「解離性大動脈瘤が疑われる患者」、「外傷を起こしていそうな患者」、「心肺蘇生術が長引いた患者」、「200/120以上の高血圧」、「脳出血の既往歴がある患者」の場合には禁忌
  17. 「心不全に禁忌」とされていた「β遮断薬」は最近「拡張型心筋症」での有効性が確認されつつある。絶対禁忌ではなく、注意して使用可。
  18. 「ニトログリセリン」は緑内障に禁忌
  19. 「フォガティ・カテーテル」は急性動脈閉塞(原則として8時間以内)、急性深部静脈血栓症(原則として1週間以内)に適応であるが、内膜損傷が合併していそうな外傷性動脈閉塞には禁忌である

消化器

  1. 急性膵炎にERCPや膵管造影は禁忌膵炎を劇症化させる可能性が高い)
  2. 急性膵炎、胆石症などにモルヒネの使用は禁忌Oddi括約筋収縮作用があり良くない)
  3. 自己免疫性肝炎やうつ病の既往のある人にインターフェロン投与は禁忌またはそれに近い。(自己免疫性肝炎は急性増悪を起こしたり、うつ症状ある場合も自殺の危険などありよほど注意してかからないといけない)
  4. 経腸栄養法はイレウス、腹膜炎では消化管運動が停止しており完全に禁忌。潰瘍性大腸炎の重症型や急性膵炎でも禁忌
  5. 消化管穿孔の疑いのあるときにバリウムを使用してはいけない(水溶性のガストログラフィンを使うこと)
  6. 血管塞栓術(TAE)は門脈腫瘍塞栓により門脈本幹が閉塞している場合には禁忌(広範な肝組織壊死が起こり肝不全をきたしてしまう。一般に総ビリルビン値が3.0mg/dl以上の場合も適応とされない)
  7. 消化管閉塞が疑われるときにバリウム造影検査を行う(バリウムにより閉塞をさらに悪化させる)
  8. 浣腸の禁忌は「腹膜炎」、「下部消化管手術直後」、「腹部外傷後」、「下部消化管穿孔」、「流産の危険性の高い妊婦」、「ショック」など
  9. 腹痛、下痢止め、消化管蠕動低下目的で消化管検査前投薬などに使われる「抗コリン薬」は「緑内障」、「前立腺肥大症」、「心疾患」で禁忌
  10. 潰瘍性大腸炎の重症例に鎮痙剤、止痢薬は禁忌(巨大結腸症を誘発する)

呼吸器

  1. 気管支喘息の発作時に抗ヒスタミン剤投与を行うのは禁忌(気道分泌を抑制して喘息状態を増悪させる。発作時には水分を摂らせて痰の喀出を助けてやらなければならない)
  2. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)が呼吸困難を訴えて来院した場合、慌てて純酸素を与えるのは禁忌。(低濃度、低流量の酸素をSaO2 90%くらいを目標に与えないこと。純酸素を急に投与するとCO2ナルコーシスを起こして意識低下を起こす)
  3. 肺、心病変持続中の妊娠分娩はなるべく避ける(禁忌とまでは言えないが病変悪化のきっかけになることがある)
  4. α―インターフェロンと漢方薬の小柴胡湯(しょうさいことう)の併用は禁忌間質性肺炎を起こし死亡する例がみられた)
  5. 気管支喘息と高血圧の合併例に降圧剤としてベータブロッカー投与は禁忌(気管支喘息増悪)
  6. 肺動静脈瘻で肺高血圧を伴うときは外科治療、肺動脈塞栓術は禁忌(病態の改善の期待ができないし循環動態が悪化して危険)

血液

 

  1. ビタミンB12欠乏性の巨赤芽球性の悪性貧血で葉酸を投与するのは禁忌(亜急性連合性変性症が増悪する)
  2. 骨髄穿刺による骨髄検査は穿刺部の骨折や骨腫瘍、激しい出血傾向、血友病、重症DICなどでは禁忌となるが単なる血小板減少などで禁忌としてはいけない。
  3. IgA欠損症に免疫グロブリン製剤の投与は禁忌(アレルギー反応の可能性あり)
  4. ぶどう球菌性肺炎による溶血性尿毒症症候群(HUS)の場合血漿輸注は禁忌(血漿中のThomsen-Friedenreich抗原に対する抗体のため血小板凝集や溶血を起こす)
  5. 発作性夜間血色素尿症に「貧血があるから鉄分を補給しよう」と思っても鉄剤を静脈投与するのは禁忌(溶血発作を誘発する。アスピリンや市販薬内服も危険であることを患者に教えておくこと)
  6. 「遺伝性球状赤血球症」の患者に「伝染性紅班 (「りんご病」多くは子供) の患者」を近づけてはいけない(もしも感染してしまうと骨髄無形成発作を誘発して危険)

感染症

  1. 伝染性単核球症でアンピシリン(ABPC)は禁忌(高率に発疹が出現することが知られている)


この禁忌肢集の最新版の入手方法

たくさんの入手方法があります。いずれの場合も「禁忌肢項目は他に漏らさない」とのご連絡が必要です。



上記は平成10年1月19日からのカウントです。

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