以下は、さわむらどんから寄せられた「針ノ木岳西稜撤退記録」です。
山歩会掲示板に掲載されたものを原文のまま、引用します。
                   by 管理者:NG(noguring)


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まいど 澤村です。山行の概略です。
 14(日)
 早朝、塩尻で、合流。いつものように、「まいど!」
 大町から、タクシーで、日向山ゲートまで。雪の中を歩き出す(6時過ぎ)。2時間半ぐらいで、扇沢駅に着く。ここから、関電トンネルに入り、1時間半弱で黒4ダムに着く。
 オーバーズボンetcを身につけ、完全装備で外に出る(11時前)。雪は降っているが、本年最大の寒波のイメージからはほど遠い。黒部湖は予想通り凍結はしていない。湖の右岸をヘツルしかない。だが、遠くから見ても、絶望的。湖面へは、斜面が切れ落ちており、その上、新雪が積もっている。まー、仕方ないが、とりあえず、ダム施設からの脱出を試みるべく、ラッセルを開始。30分ぐらいして、建物内のオッサンと目と目が偶然あう。窓をあけて、オッサンが、「あかんやんけ。そこは、積雪を測るところじゃ。とりあえず、トンネル内にもどれ。」のようなことをいよったんで、もどることにする。そこには、そのオッサンと兄ちゃんがいて、オッサンは「ホウが出る,ホウが出る!」しか言よらんので、わしらムカツイたけど、兄ちゃんは冷静で、「この天気やし、止めたほうがエエンチャウ。後は考えてや」てなことを言ってくれて、2人は立ち去る。もう、決まりだす。山行を「黒4ダム雪見山行」に変更。
 さあ、どこにテントを張るか。左岸に行き、ダムを出て、夏道の始まるところ(屋根付きだす)に決定。ここから、右岸を確認すると、やはり、絶望的。ガレに新雪が積もり、トラバースはヤバイし、湖面へは切れ落ちている。高巻きなど、論外。二人とも、納得して、宴会の始まり!!
 15(月)
 来た道を引き返す。

以上です。さて、今回の山行(と言ってええんやろか?)で思ったことは、
 ・寒波の影響はあまり感じなかったが(気温は低かったが)、上にいけば、やばかっただろう。
 ・道のない湖畔をヘツルなんてことは、絶対にでけん!!
この2点ぐらいです。

アホな2人は、すでに以下のことを確認済みだす。
 3月上中旬にリベンジ「西尾根末端より頂上へ!」
    (湖面は凍結しているはず)